水谷果穂 WEB LIMITED INTERVIEW

水谷果穂、歌手デビューのきっかけは“女優オーディション審査”

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』やNHKドラマ『スニッファー 嗅覚捜査官』などに出演し、注目を集める若手女優・水谷果穂が、ニューシングル『青い涙』でメジャーデビューを果たす。幼い少女が夢を抱えながら大人へと成長していくストーリーを描くこの楽曲は、彼女自身を表す“等身大ソング”ともいえる1曲だ。シンガーとして動き出す彼女に、今の心境を語ってもらった。

■そもそも芸能界に興味もったのは、女優オーディションの時とお聞きしました。

水谷 初めてオーディションを受けたのが15歳のとき。デビューしたきっかけは、祖母がオーディション審査の書類を送ったのが始まりです。オーディションを受けていくなかで、女優という仕事に興味が出てきて、挑戦してみようと決めました。

■芸能界のなかでも、女優を選んだ理由は?

水谷 オーディション審査で芝居を経験し、そこから興味を持ち始めました。もちろん最初は全然できなかったんですが、レッスンを受けていくうちにお芝居をやりたいと強く思うようになりましたね。

■これまで数々の作品に出演されていますが、一番思い入れがある作品は?

水谷 それぞれ違う思い入れがあるんですけど…。初めてドラマに出たのが『リアル脱出ゲーム』ですね。このドラマのときは直前に台本をいただいて、撮影の前日のリハーサルで台本をすべて覚えて、次の日に1日かけて1~2話分を収録するというハードなスケジュールでした。台本も謎解きなので、暗号や数式が多く、覚えるのも大変で。初めてだったからできたのかなと思います。(笑)

■ドラマのなかでも特殊なストーリーですよね。その後はNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』にも出演されていましたね。

水谷 NHKの朝ドラは目標にしていたのですごく嬉しかったです。出演したのは最終週だけだったんですが、反響も大きくて。周りの人も喜んでくれましたね。

■憧れの朝ドラ出演も果たした水谷さん。これまでさまざまな役柄を演じてきていますが、ずばり得意な役柄は?

水谷 自分的には明るくあっけらかんとした役が得意だと思うんですが、いただく役はクールだったり大人しい役が多いので、両極端だなと思いますね。(笑)

■なんだか意外です。(笑)でも水谷さんのまた違った一面が見られそうですよね。ところで今回歌手デビューに至った経緯を教えて頂けますか?

水谷 女優のオーディションで歌の審査があり、歌の練習をするようになったのがきっかけです。それから積極的に練習を積み重ねていくなかで、シンガーを目指すようになりました。

■これまでは音楽とどのように付き合ってきたのでしょうか?

水谷 楽器を演奏するというのは得意ではなかったのですが、とにかく小さい頃から歌うことが大好きで、毎日大声で歌っているような子でした。夕食後はいつも歌うという日課があったりして。ディズニーの曲とか歌ったりしましたね。

■水谷さんにとって音楽活動のルーツとは?

水谷 私の場合は小さい頃に憧れていたのがアイドルだったり、ステージに立って煌びやかに歌うことが好きだったので、そのとき描いていた夢が今、ステージに立ってできていることですね。

■なるほど。普段はどんなアーティストの音楽を聞かれているんですか?

水谷 家入レオさんや大塚愛さんをよく聴きます。ドラマの主題歌はよくチェックしていますね。先日、家入レオさんの武道館ライブに行かせてもらったんですけど、大きい舞台や動員数が多いライブを見ると、私自身ももっとたくさんの人の前で歌ってみたいなと思います。

■水谷さん自身も刺激を受けたんですね。ただ、歌手デビュー前には抵抗や不安もあったとか?

水谷 自分が歌手になるなんて最初はイメージできなくて不安だらけでした。でも練習を積み重ねたり、ライブでファンの方の感想や反応があることによって不安が解消されていきました。

■ファンの声に支えられたということですね。歌手活動で経験したことで芝居にも活かせると思ったことはありますか?

水谷 芝居は間違えても撮り直しができますが、歌手は生放送やライブの場面だと、最後までやり切るという点でメンタル的に鍛えらますね。ただ、ライブで来てくれた方に想いを伝えるというのは芝居でも活かせるのかなと思っています。

■なるほど。それでは芝居にはない音楽活動ならではの難しさはありますか?

水谷 そうですね。芝居は自由で柔軟的なことがありますが、歌は一応テンポや音程など決まったことがあって、それをクリアしないといろいろできないという。それは今でも難しいなと思います。

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