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I Don’t Like Mondays. VANITYMIX 2017 SUMMER PICK UP INTERVIEW

■そうだったんですね。でも、2曲目の“Shape of love”では、「many pretty girls are around me」とか、「everybody wants me every night」とか、すごいこと言ってますよね。

 はははは。(笑)これはサウンド的に「デート行こうよ」みたいなのを書きたいと思ったんですけど、普通の恋愛ソングを書いてもつまらないなと思って、ちょっとエッジの効いたものを。

■自分のことを歌ったわけでは?

 けっこう自分のこと歌ったかも。(笑)極端な表現にしている部分はありますけど、僕しか書けないものはなんだろうなと思いながら書いてみました。日頃から日本人のバンドマンが書かないような詞を書きたいなというのがあるので。

■次の“PRINCE”では「I can’t be your prince」と正反対なことを歌ってて、“Shape of love”との対比もおもしろいなと思いました。

 でも、両方とも根本は一緒で、僕の恋愛観をそのまま書いているんです。キャラクターは変わらないと思うんですよ。“PRINCE”は僕のマジメな部分だし、“Shape pf love”も最終的には「nasty play boy」にはなりたくないよっていう歌詞なので。僕のなかでのマジメな恋愛部分と、ちょっと遊びたいなと思っている部分との違いかなっていう感じです。

■どっちもリアルに思っていることなんですね。

 そうですね。僕、もともとクソマジメな恋愛をしてきたんですよ。特に20代前半の頃は。そこから何かが壊れた時期もありましたけど(笑)、いまは落ち着いてて。それで、マジメすぎるものばかり書いても、逆にチャラいものばかりでも、自分が飽きちゃうから、チャラいなかでもマジメな部分とか、マジメななかでもチャラい部分とかをうまく出せたらおもしろいなと思って。

■誰でもどっちも持ってますしね。

 そうだと思うんですよね。どんなにチャラいと思われている人でも、マジメな部分がありますし。マジメな人だって、ちょっと遊びたいなと思うことは絶対にあるはずで。それを見せるか見せないかだけだと思うんです。あと、僕は歌詞を書くうえで、ノンフィクションであることを大事にしていて。作られたドラマよりも、リアルのほうがドラマチックだったりするし、想像で書くと言葉がぼんやりしちゃう。だから体験したことを思い出しながら書いたほうが届くというか、聴いた人が思い浮かべやすいのかなっていうのが、いまの作詞に対する考えですね。

■今回の曲だけじゃなくて、悠さんの歌詞は映画やドラマみたいな世界観だなと僕は感じていたんですけど、そんなに脚色しているわけでもないんですか?

 脚色しないようにしてます。ちょっと恥ずかしいですけど。

■本当はもっと泥臭くて、美化しているとか。

 まぁ、美化してるところはあるかもしれないですね。(笑)あと、1曲のなかに、何個かの恋愛を組み合わせているときもあります。歌詞で描いた感情はこの人だけど、そのままのシチュエーションだとつまらないから、違う人のときの状況を当てはめたりとか。

■他のメンバーは悠さんの歌詞について、どんなことを思っているんですか?

兆志 この前、ファンの人と一緒に『SUMMER』の試聴会をしたんですけど、大きいスクリーンに歌詞が流れてきて、“Shape of love”のときに「すごいこと言ってるな」と。(笑)でも、それを自然に歌える彼は、純粋にかっこいいなと思いました。

 そんなこと思ってたんだ。(笑)

■でも、ここまで堂々とラブソングを歌える人は、なかなかいないですよ。ラブソングはかっこ悪いとか、それこそかっこつけて言ってるミュージシャンもいるじゃないですか。

 僕も昔はそうだったかも。(笑)ストレートに言うことをあまりかっこいいと思ってなくて。でも、このバンドを始めて、恋愛や女の子について歌いたいと思わせてくれるサウンドができていくなかで、中学生が歌うような恋愛ではなく、この年齢になっての恋愛観とか、いろいろ経験したうえでのピュアな想いとかをうまく表したいなと思うようになったんです。

■僕はアイドラに対して演じている部分も強いのかなと思っていたんですけど、誤解でしたね。どの曲もリアルだと知って、ますます興味が湧きました。これを6月にリリースして、この夏の目標はありますか?

謙二 もっといろんな場所でライブしたいし、いろんなバンドさんと会って触発されたいですね。とにかく今年はライブをたくさんやりたいと思ってます。

 最近はライブをする機会が増えていて、去年の全国ツアーのときから比べても、かなり進化していると自分たちでも感じているので、もっとブラッシュアップさせていきたいですね。まずは『SUMMER』のリリースパーティーという形で、東名阪でワンマンライブがあるんですけど、最近のワンマンとしてはコンパクトな規模になるので、小さい箱ならではの熱気や一体感を楽しんでもらえたらうれしいです。

Interview&Text:タナカヒロシ

PROFILE
2012年、表参道で結成。2014年、日本コロムビアよりメジャーデビュー。略記は「IDLMs.」、愛称は「アイドラ」。ファッションと音楽の融合を目指し、世界のトレンドの楽曲のエッセンスを抜きだしたような洗練されたサウンドを奏でる。音楽マニアからも高く評価されており、今のJ-POPを新たなステージへとエスコートしていく。

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RELEASE
『SUMMER』
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初回限定盤(CD+DVD)
COZP-1304~5
¥3,888(tax in)

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通常盤(CD)
COCP-39906
¥1,728(tax in)

日本コロムビア
6月7日ON SALE

LIVE
E.P.『SUMMER』Release Party
6月7日(水)東京・UNIT
6月9日(金)名古屋・JAMMIN’
6月13日(火)大阪・Shangri-La

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