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花澤香菜 VANITYMIX 2016 SPRING PICK UP INTERVIEW

■一般的には喉をキチンと開かせてから歌入れに入る場合が多いので、まさにその逆だったわけですね。

花澤 ですね。なので、レコーディングはホント数少ないテイクでした。だからこそ素朴な感じや吐息成分が高く表れたんでしょう。山崎さんが美味しいと思う私の声、私の最も素の部分を上手く活かして、引き出して下さった感があります。それこそ特に演じたりもせず、全く無理なく自然に歌えましたから。中でも3曲目の“雨降りしき”なんて、もう喋っているぐらいの音圧とか歌い方で。そうそう、この曲の歌はピアノと一緒に録ったんです。

■弾き語りに近い雰囲気ですもんね。

花澤 ライブとも違う、あの緊張感と充実感はかけがえのないものでした。私けっこうプレシャーを楽しんじゃうタイプなんですよ。なので、〈キターっ!〉て思いながら歌ってました。(笑)

■2曲目“パン屋と本屋”はいかがでしたか?

花澤 私の趣味がそのまま表れているんで、歌えて嬉しかったです。3曲中、最も身近に感じれる曲でした。今回、栗コーダーカルテットさんにも演奏してもらって、それを聴きながら歌えたので、とても楽しく歌えたし。この曲は歌詞が男の子目線だったので、それを意識して歌いましたね。とは言え、極端に声色を変えることは避け、だけど多少これまでと雰囲気が違う、そんなところを感じてもらえると嬉しいです。パン屋さんや本屋さん巡りを題材にした歌なんて、他にないんじゃないですかね。(笑)

■このようなモチーフの曲は私も初めて聴きました。(笑)ところでパン屋さん、ホント好きなんですね。

花澤 大好きです。以前はパン屋さんでバイトしていたし、母もパン屋さんで働いていたし。朝食もずっとパンでしたから。(笑)今回も『かなめぐり』で全国に行った際、各地でいろいろなパン屋さんと出会えたのも収穫でした。自分の好きなパン屋さんが全国にどんどん増えていくのはホント嬉しいことです。

■ちなみにおススメのパンは?

花澤 うーん、いっぱいあって選べないなぁ……。やっぱり、岩手・盛岡で出会った「福田パン」のコッペパンかな。中に具材を挟んで食べるんですが、それも自分でいろいろと選べるんです。

■お腹が鳴っちゃいます。(笑)ちなみに、その研究の成果を経て自分でパン屋さんを開いたりは?

花澤 あえて、このまま「食べ専」を貫きます。(笑)今は食べたいパン屋さんが沢山あるので、別に自分で作らなくてもいいかなって。やっぱり職人の方が考えに考え抜いて作ったパンには敵わないし、その職人さんを応援する意味でも、買って食べたいんです。

Interview & Text:池田スカオ和宏(LUCK’A Inc)

PROFILE
声優として2004年に声優活動を開始。音楽活動は2012年4月にシングル『星空☆ディスティネーション』でソロデビュー。2013年2月に1stフルアルバム『claire』をリリース。2015年4月には3rdアルバム『Blue Avenue』をリリースし、花澤自身目標にしてきたという初の武道館公演をツアー初日に実現。今後の彼女からますます目が離せない。

http://www.hanazawakana-music.net/

RELEASE
『透明な女の子』
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初回生産限定盤(CD+DVD)
SVWC-70138~39
¥1,728(tax in)

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通常盤(CD)
SVWC-70140
¥1,296(tax in)

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