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ハナエ WEB LIMITED INTERVIEW

洋服を着替えるように、メイクを変えるように、それだけで違う自分と出会える
ハナエのニューアルバムは、全面セルフプロデュース作

昨春発売からわずか1年という短いインターバルで、ハナエから早くもニューアルバム『SHOW GIRL』が届けられた。全曲の作詞を始め、楽曲のサウンドイメージや制作、はたまた曲間の細部までこだわった今作は、よりハナエが伝わってくるものに。ハナエが描くところの、もう一人のハナエが様々なタイプやシチュエーション、キャラクターとして描かれたもの。恋に恋していたり、健気(けなげ)だったりと、女子の心をくすぐり、誰もが身に覚えがある楽曲が収まっている。

■今作はハナエさん初のセルフプロデュース作ですね。

ハナエ そうなんです。おかげさまでより自分のやりたいことを曲毎に表すことが出来ました。

■いろいろなタイプの楽曲が入ってますもんね。

ハナエ そうですね。前作アルバムはわりと自分の中でも最も奥底にいる自分を表したところもあったんですが、それに対して今作では、私が思うハナエや私のやりたいハナエを曲毎に出してみたんです。

■確かに今作はいろいろなタイプの主人公というよりは、一人の女の子のいろいろな表情や側面を感じさせてくれます。

ハナエ 今回は、<一人の女の子を描きたいな>と取り組んだところがあって。今までの私って、ドロッとした部分もありつつ、可愛いところやキラキラしたところもあって。そんな中、やはり聴いてくれる人が幸せだったり、楽しい気持ちになってくれるのがいいなと。それこそ今回は私の曲を聴いて、“可愛い”や“癒される”、そんな気持ちを持ってもらいたくて作りましたからね。

■その辺りは、ある意味、前作で見せたアイデンティティとは対照的なアイデンティティと言えるのでは?

ハナエ そこはあえて振り切りましたね。特にネガティブなところを排除したところもあったし。女の子のメイクや服や気持ちの持ちようで日常も思い通りに変えられる部分、頭の切り替えひとつで変われるところ、いい意味での女の子のワガママさやしたたかな部分を描いてみました。

■とは言え、今回はけっこう健気(けなげ)な女の子を感じました。なんか恋に恋する女の子とか……。

ハナエ そこなんです! 伝えたかったところは。世の中にもいろいろなタイプのラブソングがありますが、今回は意図的に恋の歌を作ろうと。恋ってやっぱり女の子が一番かわいくなれる瞬間じゃないですか。その辺りを音楽や歌でも表現したいなって。単純に恋している女の子ってキラキラして可愛いですからね。そんな女の子のキラキラ感を歌詞や曲でも表したかったんです。きっと本当にリアルな恋愛を描くと、もっとドロドロして痛いところもあったんでしょうが、そことは違う、聴いた人がときめいたり、キラキラしたり、そんなことを疑似体験してもらいたい、そんな想いを込めて作りました。

■そこを、あえてフワッとさせているのも今作の特徴かなと。

ハナエ 私、ラブソングでも男女の関係が特定される曲ってあまり好きじゃないんです。変なリアルさが見えてしまうと妙に萎えちゃう。そういった意味での、ある意味、相手が見えないフィクションとしての恋は意識したかな。

■とおっしゃいますが、全てが全てバーチャルではなく、キチンと傍らにいるのを感じさせる曲が出てきたのも今作の特色かなと。“小さな恋の物語”や“桜ミコトバ”等からは、そのような感受をしました。

ハナエ そうですね。これまで変化球を投げ続けてきたので、ストレートを投げたのが、これらの曲です。だけど、それが逆に周りの人にとっての変化球だったようで。(笑)実は私の趣向って凄くポップで。大好きな女性シンガーといえばaikoさんですからね。〈ああいった曲を書きたい……〉と常々思っていましたから。

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