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GARNiDELiA WEB LIMITED INTERVIEW

集大成、そしてこれからにつながる『Error』

アニメ『BEATLESS』の繊細な世界観を描きながら、“いま”をあますことなくカタチにしたシングル『Error』をリリースするGARNiDELiA。その存在を突き詰める真摯さ、やりたいことをやりきる潔さ、それを見事に表現する振り幅の広さから生まれた全3曲、「GARNiDELiAとは?」と問われたら迷わずこの1枚を差し出す。ガルニデというものを再確認できたかのような今作について、今回もたっぷり話してもらった。

■“Error”は、またかなり振り切った1曲になりましたね。

toku 今回オープニングテーマをやらせていただいた『BEATLESS』は、近未来であったり、ロボットと人間との共存という世界観を描いた作品で、僕らの曲をもともと聴いてくださっていた水島(精二)監督に、EDM感をもっと伸ばした曲でコラボしたいと言っていただいて。

メイリア 「もうゴリゴリのEDMを作ってほしい、アニソン作らなくていいから」ってね。

■なるほど。

メイリア 「アニメの主題歌とか気にしなくていいから、やりたいことやってください!」って言われたうえに、「だってこういうのやりたいんでしょ?そっち系やりたいんだよね?」って言ってくれたから、「じゃあ、やっちゃおう!」って。(笑)「水島監督本当に大丈夫ですか?」って。(笑)

■あはははは、でもうれしいですね。

メイリア そうなんですよ。うれしいお言葉いただけたなって。ガルニデのサウンドを聴いて選んでくださったんだなっていうことがわかったのですごくうれしかったですね。監督も音楽が好きなので、音楽にもこだわって作品作りをしてくれるんだなって。実は今回やっとタッグが組めたんですよ。ずっと「一緒にやりたいね」ってお話はしていたんですけど、「やっとガルニデを呼べた」って監督も喜んでくださっていて。

toku 海外のイベントとかに監督も呼ばれていたりしていて、以前ドイツに一緒に行ったこともあって、その時に観光も一緒にしたことあったんです。

メイリア 一緒にお仕事したのは今回が初めてで。

toku そんな中で生まれたのがこの曲です。

メイリア もうやりたいことガッツリやりましたね。やりたい放題で大丈夫かな?とは思ったんですけど、めっちゃかっこいいやつできちゃったねって。

toku できちゃったよね。

■前作『アイコトバ』とのギャップももちろん、ガルニデとしての振り切り具合もすごいなと。

メイリア “Désir”からの“アイコトバ”からの“Error”って、もう「ガルニデは何がやりたいんだ?」みたいな。(笑)でも“Error”は、ガルニデの世界観を引き継ぎつつ、中でもクールなガルニデに焦点を合わせたEDMナンバーなので、いま一番しっくりくるガルニデのカタチなんじゃないかなと思っていて。アニメで知ってくれた人はデジタルロックなサウンドがガルニデかもしれないし、『踊っちゃってみた』で知ってくれた人はあれがガルニデかもしれないけど、その中でもこの“Error”がいまのわたしたちをいちばん表現できた曲だなって。これからどんな曲を作っていこうかっていうことを考えやすくなったというか、迷いがなくなったし、ガルニデが固まった。「これでわたしたちは生きてく!」みたいな、そういうのがこの曲で見えた気がしますね。

■まさにそういう曲ですよね。めちゃめちゃガルニデだ!って思ったし、『BEATLESS』とのリンクがまたすごい、ばっちりハマっているなと。

メイリア 『BEATLESS』はAIと人間の融合というのを描いた作品なので、その近未来的な感じにこの曲がばっちりハマるし、オープニング映像と合わせて聴くと、やっぱり『BEATLESS』の世界観になっているなと感じてもらえるサウンド作りができたし、歌詞の世界観ももちろんそこを目指して作ったので、そういう面でも自信作と言えるものができましたね。

■歌詞もハマッていますよね。

メイリア 現代版のアダムとイブを描きたいって監督がおっしゃっていて、禁断の恋愛とまではいかないけど、人間とAIの共存というところでテーマも複雑というか繊細なので、なかなか大変でした。EDMのサウンドってメロが少ないから歌詞が少ないんですよ。だからどの言葉をどうチョイスしたらそういう複雑な世界観や心情を表現できるんだろうって。リズムやビートを大事にしなくちゃいけない曲ではあるけど、メッセージ性も強いアニメなので、それをどう書けばいいんだろうって悩みましたね。

■その繊細な世界をどう描こうと?

メイリア 人間とそうでないもの、ロボットといっても人型のロボットだからどう見ても人に見えるけど、でもそこには気持ちがないんだよっていう周りの価値観と、それでも僕にとっては大事な存在なんだっていう主人公の気持ち、この2つの視点から、周りの価値観に左右されずにいかに自分の大事なものを見失わずにいられるか、というところをテーマに書こうと決めて。周りから見たら「Error」と思われることを、自分の中ではそうじゃないっていう内容にしたくて。だからタイトルもそのまま“Error”ってつけました。

■アニメの世界観もしっかりと描きつつ、力強くて、大きな愛があってと、メイリア節炸裂ですね。

メイリア アニメを離れて聴いたとき、例えばラジオから流れてきたとか、有線で流れてきたとか、アニメを知らない人たちが聴いても、その人たちの背中も押せるような曲を目指していつも作っているので、今回もメイリア節は炸裂させましたよ!

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