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G-FREAK FACTORY WEB LIMITED INTERVIEW

「でも俺は信じる、こういう時代だからこそ、なおさらね」

ニューシングル『ダディ・ダーリン』をリリースするG-FREAK FACTORY。よりシンプルに、さらにストレートになった音と言葉に嘘偽りは一切ない。情報だけがただひたすらに溢れる中、それでもまだ知らないことが多すぎるこの現代社会で、我々は一体何を信じればいいのか、一体何を持ってしあわせと言えるのか――切々と平和への願いが込められた今作について茂木洋晃(Vo)に話してもらった。

■今回のシングルは『Too oLD To KNoW』のリリース前にはすでにレコーディングされてたんですよね。

茂木 『Too oLD To KNoW』のときにはみ出た曲なんですよ。4曲作ったうち前作に3曲入れてはみ出た1曲。だから1月くらいにはもうできてたんです。ライブ会場にアコギ持ってって、車の中で本番までずーっと弾きながら作って。歌詞は、携帯とかノートとかいろんなところに気に入った言葉や気づいたことを残してあるんですけど、それを一度画用紙の上に広げて、で、このワードはこの曲だなって振り分けていく。『Too oLD To KNoW』のときは言葉がいっぱいあって、でっかい画用紙がいっぱいになっちゃったんだけど、その『Too oLD To KNoW』で使わなかったワードでこの曲を書いたというわけです。

■それはおもしろいですね。

茂木 そしたら俺はこっちのほうが好きだなって(笑)。韻を踏むとか、何文字で言うのがきれいだとか、いままではそういうスタイリッシュなほうにいきがちだったんですけど、この曲に関しては字余り、字足らずも全然いいかなって思えて。歌い方ではめればいいだけだし、カッコつけないでやったらどうなるんだろうってところから1回デモを作り上げて、そこからほんとは清書しようとしたんですけど、何をやっても嘘っぽいんです。だからやっぱりこのままがいいなって。で、ずっとヘッドフォンで聴いてたら自然と涙が出てきたんです。忘れもしない、今年の1月2日か3日辺り。からだはくたくたで、なんかもう頭おかしくなってるようなときに聴いたら、バーッて涙が出てきて、よし、これでいいんだって。

■泣けたことでこの曲にOKが出たと。

茂木 そう。そこでジャッジしたんです。初めてかな。“EVEN”のときは、1日でミックスまでやってっていうすごいスパンで録ったんですけど、そのときも最後に聴いてるときにブワーッて涙が出てきて。だから誰に何を言われようと、この曲好きだぜって言えるものになればそれでいいんだなって。そういう曲なんです、“ダディ・ダーリン”は。

■『Too oLD To KNoW』よりもさらに大きな曲になったなと思いました。歌詞はいま聴いてなるほどと思ったんですけど、前回の延長線上にあるものだけどよりシンプルにストレートに、平和を願う気持ちや反戦への想いが書かれてるなと。

茂木 最初は戦争で命を落とした人たちに手紙を書いたらどうなるんだろう、みたいな感じから書き始めたんですけど、結局はそれが未来につながっていかなければいけないわけじゃないですか。ヒントと言ったら失礼だけど、過去に起こったことにヒントがあって、それを未来につなげていかなかったらダメだと思うんです。それを見直さないとダメな時代になっちゃったというか、とてもこのまま肉付けしていけないなって。でもこれはいまさら歌い始めたわけでもないし、ずっと歌ってきたことなんですけどね。

■そうですね。でもいまの時代だから聞こえ方や響き方が変わってきたんだと思うし、こういう曲にしっかり向き合おうとする人も増えてるんだろうなって。

茂木 情報化社会がゆえ、いろんなものが露骨にバレて、こういう歌の聴こえ方が変わってきたっていうのはありますよね。だけど僕はひとつもブレてない。全然変わってないんですよね。アメリカに単身で行ってそこでボコボコになった日本人なので。そこから日本に帰って来て音楽を始めて、こういうことを言いたいっていうところから、全然変わってないんです。

■たしかに。「永遠の嘘は/本当のことで/本物の偽物だけが/勝ち取る世界です」。この歌詞がすごく印象的で、いろいろ考えてしまいます。

茂木 あー、僕もそこ好きなんですよ。永遠の嘘、いわゆる昔の悲惨なこととかを教えられずに、平和を第一に発信する国ですっていうことだけを教えてもらってたら、よけいなことを考えずに死ねたかもしれない。だけどインターネットとかでいろんな情報を簡単に拾えるようになってくると、え? あれはウソだったの? ってなるじゃないですか。

■はい。

茂木 信じてたものが嘘になっていくというのは、やっぱりショックですよね。その結果誰も自分の生まれた国を信じてない、起こってることをどうせこうなんでしょって、どうせっていう見方になってしまう。プロレスみたいじゃないですか、いまの政治って。

■ほんとその通りです。

茂木 茶番というかね。なるほど、なるほど、でもどうせこうなるんでしょって。でも我々の親世代というのはきっとそれをよしとしたんですよね。

■はいはい。

茂木 でも我々はよしとできないんですよ。何でかって言うと教えられてないから。ある意味ピュアだと思うんですけどね。知らないで信じてることのほうがその人はしあわせだったりもするじゃないですか。自分もそう思う瞬間が多々あるし。

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