Stephan(S)
Victor(V)
僕らも後世に残せるようなメロディーをこれからも作っていきたい。
■DJをはじめたきっかけは?
V 昔から辿ると、僕らは親に勧められて子供のころからピアノをやっていたんだ。正直言って子供の頃の事だし、将来のためっていってもまだ考えられなかった年頃だったから、嫌々って感じだったんだけどね。(笑)でもそれからは常に音楽に接していた訳だけど、僕は自分の作ったメロディーが奏でられることに歳を重ねる度にすごく興味がわいていって、実感するようになって、次第に曲作りに没頭し始めたんだ。そこに途中からStephanも加わった感じだね。
S 僕は音楽活動と同時に建築業の仕事もしていたんだよ。まあよくあることだけどね。(笑)
V Stephanと一緒に音楽を作るようになって、その曲たちがSpinin Recordsの目に止まって、それでStephanは建築の仕事を辞めて本格的に始動したって経緯だよ。
S あれから3年か……。
■そのピアノの経験からくる現在のスタイルは、どこかミステリアスでメロディアスな印象を受けますが、インスピレーションはどこからきていますか?
V そうだね。ピアノがコアな部分であることは間違いないね。僕らからすればインスピレーションは生活そのものから受けているんだ。それを僕らなりのイメージで具現化することがアーティストたる仕事なんじゃないかな。
S そういえば具体的にわかりやすい例があるよ!僕らの曲に“Hollow”という曲があって、これはフランスにある雪山で遭難した時のことをイメージして作ったんだ!(笑)
■雪山で遭難ですか!?僕はその曲が大好きなので、それを想像して作ったものだと聞いて、今鳥肌が立ちました!
S ああ。1週間遭難したよ!(笑)今では笑い話だけど、その時は諦めていたんだ。(笑)だって遭難して周りの生存を確認した後、この後どうするかって話で救助方法だったり、食料が限界まで見積もって2、3日分という絶望的な状態だったからね。まあ何はともあれ今生きているから僕らの幸運に感謝だよね!(笑)とにかくその経験を元にメロディーをまず作ったんだ。良かったらみんなにも1度は聴いてみてほしいな!ミュージックビデオはテーマは違えど結構真に迫るものがあるって自信はあるよ!(笑)
V これは割と特殊なパターンだったけどね!いつもはボーカルからインスピレーションを受けてスタートすることが多いから。
■これからELE TOKYOに出演されるにあたってのお気持ちは?
S とても楽しみだよ!NERVOとかいろんな有名なアーティストからファッショナブルなクラブだって聞いているから、最高のパーティーにしたいと思っているよ!
V ファンのみんなに会えるのも楽しみだよ!みんなで最高のパーティーを作りたいね!
■今回は3度目の来日となりますが印象は?
V とてもクールな印象だよ!また、新たにEDM大国になりつつある国という印象もあって、これから更に目が離せない国になると思うよ。
S 何よりファンのみんながアツいよね!僕らアーティストへの情熱が肌で感じられて、嬉しくもあるけど照れてしまう程だよ。(笑)そういうところに素晴らしい国民性が伺えるよね!
V 確かに!ロイヤリティというか、悪い意味じゃなく崇められる感じ!本当に僕らが届ける音楽が好きで受け入れられて、ファンになってくれたんだなと実感させてくれる国だね!
S 今回で3回目だけど、既に何人か顔を覚えた日本のファンがいるくらいだよ!(笑)
V 「お!今回もあの人来てくれたんだ!」って二人で話しているよ!(笑)
■好きな日本食は?
S&V やっぱりお寿司!(笑)
S 本当に僕らお寿司には目がないんだよな!(笑)
V うん。(笑)今回は来日して、ホテルに行って軽食を食べて、今インタビューして、この後ELE TOKYOでギグして、ホテルに戻って少し休んで、数時間後にはまた違う国行きというタイトなスケジュールなんだけど、なんとか寿司タイムだけは作ろうってさっきまで真剣に話していたんだ!(笑)
■時間があったら日本のどこに行きたいですか?
V う~ん……寿司が食べられるところ!(笑)だって日本のいろんな場所で各地の新鮮なお寿司が食べられるところがあるんだろう?考えただけで涎がとまらないよ!(笑)
S 後は富士山とか日本各地の山々に行ってみたいな。僕らアウトドアな活動が趣味で登山をしたり、スノーボードしたり、いろんなことに積極的にチャレンジしているんだ!リフレッシュにもなるし、インスピレーションも湧くからね!
■次の一年の目指すところはなんでしょう??
S 今年は飛躍の年になると思うよ!もっと大きいショーに出たり、もっとたくさんのファンを作って、仲間を集めて、自分たちのレーベルも設立しようと考えているからね。どんどんスケールが大きくなっていくと思うよ!
V それと、これは昔からだけど、インディアンが口承で歌を引き継いで行くように、僕らもそんな後生に残せるようなメロディーをこれからも作っていきたいと常々思って動いているよ。まず今年はこのインタビューが掲載されるまでには“Sweet Harmony”がSpininからリリースされるし、3月14日にはAfrojackのレーベルからもリリースする予定さ。楽しみにしていてよ!僕らの活動から目を離しちゃだめだよ!(笑)
■意外な一面を教えてください!
V スタジオにこもることが多いから、スピーディーに食べられるインスタントな食べ物を好むんだけど、その中で日本のインスタントラーメンのお得意様っていうことかな。(笑)
S 僕は服が好きで常に最新の服たちを着ている時もあれば、しばらく服に興味がなくなって、ダサい格好をしている時、またある時には急に全部新しいものに変えたくなるんだ!(笑)そういう衝動性っていうのかな?それが結構他の人と比べたら異質だと思うよ。(笑)
■最後にVANITYMIXの読者にメッセージをお願いします。
V 日本のファンのみんなありがとう!これから僕らの活動はかなり大規模になっていくから楽しみに待っていてほしい!素敵な日本のファンのみんなにこれからも僕らの音楽を届けられたらと思うよ!
S 各種SNSを通じて日本のみんなとも交流できたらいいな。あとは引き続き美味しいお寿司を作り続けていてね!(笑)
PROFILE
オランダ出身の兄弟EDMデュオ。2010年からDJ活動をスタートし、2014年にはベルギーで開催される世界最大のEDMフェス「Tomorrowland」にも出演。今後もっとも注目されるDJデュオ。