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Dream Ami WEB LIMITED INTERVIEW

■そんなディズニー映画の主題歌であり、セカンドシングルの表題曲“トライ・エヴリシング”についてもう少し具体的に聞かせてください。本国ではシャキーラが主題歌を担当していますが、制作は彼女の原曲を聴くところからスタートしたのでしょうか?

Ami はい。シャキーラさんの歌を聴いた時の印象は、力強い声とポジティブなメロディでした。シャキーラさんと比べると、私はもっとポップなイメージだと思うので、オリジナルのイメージを崩さないように歌うにはどうしたら良いかと悩みました。ここは自分らしくとか、ここはオリジナルに寄せようとか、いろいろ考えてレコーディングに臨んだら、考えすぎてしまったようで正解がわからなくなってしまったんです。(笑)結局、スタッフさんに言っていただいた「Amiちゃんらしく!」という言葉で楽になれて、心の底から湧き出て来るメッセージを伝えることに専念しました。

■シャキーラの歌と聴き心地が違って、Amiさんはそっと寄り添ってくれているような歌い方だなと思いました。そこは意識された部分なのでしょうか?

Ami 確かに寄り添うというイメージはありました。歌ではあるんですけど、言葉のように伝えたかったんです。語りかけるように、なるべく話しかけるように歌いました。

■日本語だけのストレートな表現で、子供にも伝わりやすい歌詞ですよね?

Ami そうですね。自分も同じような経験をしたことがあるなって、この歌詞を見ながら過去の出来事を思い返したりしました。

■どんなことを思い出したのでしょうか?

Ami この歌詞の通り、挫折しそうになったことがありましたから。思い描いていたお仕事に巡り会えなかったり、夢をあきらめかけた時もありましたし、うまくいかなくて毎日泣いていた時期もありました。それでもDreamのみんなで手を取り合って、励まし合いながら前向きな気持ちを持てたことで、最悪な状況もプラスにしていくことができたのだと思っています。この曲を聴いたDreamのメンバーが「めっちゃDreamっぽいね!」と言ってくれたので、みんな同じように感じるんだなって思いました。夢を叶えていく中で同じような経験があったので自分のことを歌っているような意識もあって、その経験がある自分だからこそ歌える歌にしていきたいなと思って臨みました。

■特に心にささっているフレーズはありますか?

Ami すべてと言いたいのですが、特に挙げるなら「ねぇ平気よ うまくいくわ がんばりすぎないでね」という歌詞は、歌っていてメンバーの顔が浮かびました。自分が辛かった時に声をかけてもらったことが、今につながっているので!

■ビヨンセやリアーナなどのトップスターをプロデュースしてきたStargateのサウンドアプローチについても感想を聞かせてください。

Ami パワフルかつキャッチーなメロディや、ポップさもありつつおしゃれで奥深い。ザ・洋楽って感じですかね。(笑)レコーディングしていても、意外なハモり方をしていたり、いろいろ気づきもありました。DreamやE-girls作品とも違うやり方が多かったので、この経験がひとつの引き出しになったらいいなと思っています。

■リスナーにどんな風に届いて欲しいですか?

Ami やっぱり映画と一緒に愛される曲になって欲しいです。歌詞がとてもいいので、将来に対する不安や迷いがある方の背中を押せる曲になったらいいなと思います。

■2曲目の“エデンの園”についても聞かせてください。

Ami この曲は“トライ・エヴリシング”の話をいただく前から制作していて、前作“ドレスを脱いだシンデレラ”のイメージに近い楽曲ですね。空想の世界だけど現実にも通じる部分がある世界観が好きなので、こういう曲をDream Amiらしさとして表現できたらと思っています。なので、歌詞は“ドレスを脱いだシンデレラ”を書いていただいた小竹正人さんにお願いしました。かわいい表現がとても上手な方で、今作の「五月雨」と書いて「キャンディーレイン」と読ませるフレーズもとても気に入ってます。Dream Amiとしてこの感情は表していきたいですし、みなさんの中でのDream Amiのイメージはこうでありたいなと思って歌いました。カップリングの曲ではありますが、この曲も“トライ・エヴリシング”と一緒に広く届いて欲しいです。

■3 曲目の“1mm のガールフレンド”も、“エデンの園”の作家陣(作詞:小竹正人/作曲:FASTLANE / LISA DESMOND)と同じ布陣ですね?

Ami はい。同じミディアムで、誰かを好きな気持ちを歌いたいと伝えて作っていただいた曲です。かわいらしいけど切ない曲に仕上がったと思います。

■この曲の歌詞の世界観は、共感してくれる人が多そうですよね?

Ami ダメだとわかっていても好きになってしまう気持ちは、年齢に関係なく共感してもらえると思います。「あなたと彼女の間 1㎜の隙間もない」という歌詞は、女子的に〈わかるー!〉って感じなのではと思います。

■今回のセカンドシングルは自身としてどんな作品になっていると感じますか?

Ami もしも『ズートピア』を通してDream Amiを知ってくださった方にも、“トライ・エヴリシング”だけじゃないDream Amiの世界観が伝わる作品になればと思って制作しました。この先にある自分のソロ活動にも興味を持っていただきたいですし、収録した3曲、MV、アートワークから私のいろんな表現を感じてもらえる1枚になったと思います。良い意味での温度差やギャップ、いろんな角度からの表現を感じて欲しいなと思います。

■最後にソロ・アーティストDream Ami として挑戦していきたいことは?

Ami もっと曲をたくさん作って、Dream Amiとしての表現を知ってもらえるように努力していきます。その先にあるのがライブ。ソロでもしっかり見せられるように、ひとつのライブを完成させたいと思っています。ソロ・デビューの時から思っていたことですが、記憶に残るアーティストになりたいという気持ちはさらに強くなっています。ソロとしての自覚をもって、Dream Amiだからこそできること、やるべきことを表現していきたいです。ソロとしてもみなさんに歌い継がれていく曲を作っていきたいですし、E-girlsとはまた違った輝きを放っていきたいです。

Interview&Text: 馬渕信彦

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