D.I、3ヵ月連続リリースのフィナーレを飾るのは、自身の新境地も多数収まったウインターシングル!!
9月のシングル、10月のライブDVD、ブルーレイと、目下2ヵ月連続リリース中のDOBERMAN INFINITY。そのフィナーレを飾るのは、彼ら初となる冬のシングル『あの日のキミと今の僕に』だ。クリスマスをテーマに、片や切ない恋物語を聴く者に浮かばせ、自身の過去や心情を重ねたくなるウインター・ラブバラードと、片や現代版ニュージャックスイングとも言えるビートをバックに、5人の特性が炸裂したパーティーチューン“Your Santa Claus”の対照的な2曲が入った今作。中でも“あの日のキミと~”は、これまでの彼らにはなかった新境地も多分に収まっており興味深い。早速5人に集まってもらい、その新境地にまつわる話を訊かせてもらった。
■みなさんが冬のシングルを出すのも珍しいですね。
GS DOBERMAN INFINITYとしては初ですね。自分たちは夏のシングルリリースが多く、夏の代表曲は多かったんですが、冬はどちらかと言えばアルバムリリースの時期でしたから。
KUBO-C 「いよいよこのタイミングが来た!」って感じです。で、出来た渾身の冬ソングが今回の2曲なんです。
■今回の2曲は各々タイプは違えど、共にクリスマスソングですね。
KUBO-C あえてそうしました。普通カップリング曲は違ったテーマにするんでしょうが、そこは我々。(笑)クリスマスでいくなら、とことんクリスマスでいってやろう!と。で、その中でも今回は自分たちの両極、新たな一面でもあるバラードと、自分たちの得意とするパーティーさを出してみたんです。
GS 今までもシングルでは真逆の二面性を出してきましたが、今回はクリスマスに絞りながらの真逆の2曲で。
■これまでのみなさんからすると、パーティーチューンの2曲目“Your Santa Claus”がタイトル曲のイメージですが、今回は逆にこのウィンターバラードを1曲目に持ってきたんですね。
GS そこは狙ってのことです。一部の方々は我々を「カップリング曲のDOBERMAN INFINITY」と呼んでいますから。(笑)カップリングがあっての表題曲でもありますからね、うちらの場合。そういった意味では意図通りです。
■クリスマスにポイントを絞ったのは?
SWAY やはり印象深い日がいいだろうと。いろいろと冬の行事はありますが、やはりクリスマスは恋人同士には特別な日ですからね。これはテーマとしてメンバー一致でした。
■そんな中、1曲目“あの日のキミと今の僕に”はミッドバラードですが、みなさんがここまで甘いラップやバラードを出してきたことに驚きました。
GS DOBERMAN INFINITYが提示するのは、「オールラウンドヒップホップ」ですから。実は今回のウィンターバラードは自分たちでも最終兵器だと思っていて。元々視野には入れていたし、いつかはやりたかったので、遂にその時が来たって心境です。
■この“あの日のキミと~”は、これまで以上にストーリー性を感じました。聴いているだけで物語がしっかり浮かんでくるんです。
P-CHO MV要らんかな?(笑)でも、もう作っちゃいましたけど。
GS この曲に関しては、それこそ「脚本DOBERMAN INFINITY」と言えるぐらい、みんなで話し合って物語を作っていきましたからね。実はこのような作り方は初めてで。これまでのリリックは、自分たちの想いや自分たちだから言えることを各々詰め込んでいたんですが、この曲に関しては一つの映画を作るように架空の男性と女性をメンバー全員で話し合いながら作り上げ、各人がその主人公に成り切って、歌ったりラップしたりしたんです。
KUBO-C そのみんなで一人の主人公を演じる難しさはありました。全員で歌詞を書いて、それを振り分けたり。
SWAY 逆に各人の色はあえて控えましたね。今回は各々の味以上に、聴いた方々に共通の物語を浮かびやすくさせる方が重要だったので。なので今作は「俺」よりも「俺ら」って意識が強いです。
■サビの歌唱パートはKAZUKIさんですが、非常に景色溢れるサビの歌い上げですね。
KAZUKI 「情景はバースで伝わる」との確信があったので、サビではあえて心情を溢れ出させるように歌いました。それこそ自分の心情を歌っている場面でもあるので、ショーウィンドーの前で立ち尽くしているイメージで、回想やこれまでを振り返っている場面を想像しながら歌いました。明日からは想い出に変えていくから、今日だけはあなたのことを想っていてもいいですか…?と、直球勝負で歌いました。
■その主人公の心の叫びが自分のことのようにオーバーラップしますね。
KAZUKI 男の心の叫びですからね、これは。しかも一つの感情だけでなくいろいろな感情。例えば懺悔だったり…そんないろいろな想いが入り混じっていますからね。