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DJ yaksa VANITYMIX 2017 SPRING BACK to BACK TALK

■先ほどリハーサルをしたELE TOKYOの印象はどうでしたか?

J DJブースからオーディエンスまでの距離が非常に近いよね。オーディエンスとの一体感が作りやすい構造になっていて、今夜パフォーマンスをする光景が直ぐに想像できたよ!大箱すぎない所も気に入ってるんだ。何千人規模を相手にするミュージックフェスティバルや大箱になると、自由にプレイできる幅もその分無くなってくるから、規模が小さいクラブでやることも重要なんだ。ポーランドに行った時に、たった70人の前でパフォーマンスをしたことがあったんだけど、一人一人とアイコンタクトをしっかりできたのが印象深いよ。アリーナや大箱でパフォーマンスをするよりは、しっかりとコミュニケーションがとれる小箱でやる方が個人的には好きなんだよね!

R 最近多くのアーティストが大きなミュージックフェスティバルでパフォーマンスをすることに重きを置いているけど、僕たちは原点に戻ってクラブでパフォーマンスをすることに集中しているんだ。Hardwellにも似たような質問をした時に、彼はクラブで回してみたいと言っていたよ。アリーナではプロモーションも兼ねて自分たちのトラックを回すけど、クラブでは自由に回しているし、そこもクラブの大きな魅力だね。アリーナでパフォーマンスする時も、クラブでパフォーマンスする時も、オーディエンスの反応を一番大事にしている事には違いはないけどね。

Y 素直に嬉しいですね。ビッグネームになればなるほど、クラブでのプレイが受けて貰えない状況なので。彼らの言う通りにクラブならではの醍醐味も沢山ありますし、意表をついた選曲とかし易いし、求められるし。世界トップクラスのDJがフェスだけでなく、いろいろなクラブでプレイする時代も遠くはないかもしれないですね。

■日本の印象と海外との違いは?

J 1年半前に日本で初めてのパフォーマンスをしたんだけど、その頃は知名度が今ほどないにも関わらず、ダンスフロアは今にも溢れんばかりのオーディエンスで、Sick Individualsの大きな旗や、頬にSick Individualsのシールを貼って受け入れてくれたんだよ。初めてのパフォーマンスなのに、ここまでしてくれた国はどこにもなかったからすごく驚いたよ!

R それまで僕達は遠い国でしかパフォーマンスしたことないのに、日本のオーディエンスはSick Individualsのトラックを知ってくれていたんだ。今まで日本人に対しては礼儀正しい印象を持っていたんだけど、ダンスフロアでは関係なくて、みんなクレイジーになって音楽を楽しんでいるよね!(笑)そのギャップに驚いているよ!

Y 好きなアーティストの前ではクレイジーになるんですよ!(笑)ミュージックフェスティバルが流行りだしてから、オーディエンスの盛り上がり方は変わったかも知れないですね。確かに旗なんかを持ってくるファンも増えていますしね。

J 海外とはダンスフロアでの表現の仕方は違うよね。日本のファンは表現の仕方が非常にバラエティに富んでいるけど、音楽をしっかりと聴いてくれているよね。クラブでの楽しみ方はいろいろあって、友人達とビールを飲みあうのもいいし、ナンパをしてもいいんだけど、日本のファンは音楽をしっかりと聴いてくれるから嬉しいよ。だからトップ20みたいな曲をかけなくても、ちゃんと聴いてくれているから、音楽の流れを物語調にしっかりと組み立てられるんだよ。

Y 日本のオーディエンスは確かに音楽を良く聴いていると思います。「そんな曲、よく知ってたね。」みたいな人もいますしね。(笑)自分から見た海外は、とってもピュアにダンスミュージックを感じていると思います。ダンスフロアでの反応も素直ですしね。

■印象に残っている国や場所はありますか?

J ここ最近、アジアは大きなマーケットになってきているよね。特に日本は元々ダンスミュージックも取り入れられていて歴史もあるからね。でもアジアツアーをする時は、毎回驚かされるし、未知な国だからすごく楽しみにしているんだ。僕たちはオランダという小さい国出身だから、ニューヨーク、ロス、東京、上海といった大きな都市でパフォーマンス出来ることは本当に特別な事なんだよ。

Y 確かにここ最近のアジアは大きなマーケットになっていますよね。先日僕が行ったシンガポールもそうですが、どんどん新たなフェスや音楽産業が急速に発展している気がします。

R Sick Individualsの歴史は本当に小さくて暗いスタジオから始まったんだ。だから今、こうして様々な国でパフォーマンスできる事が未だに信じられないよ!世界各地のファン達に実際に会うこともできるし、特別な事なんだ。

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