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BENI WEB LIMITED INTERVIEW

BENI 待望のコンセプトアルバム新シリーズ『四季うた』始動!第一弾は、この季節にピッタリの「夏歌」!!

日本人男性アーティストの楽曲の意訳英詞カバー、をこれまでコンセプトシリーズとして発表してきたBENI。そんな彼女が新シリーズをスタートさせた。『四季うた』と題し、四季をテーマに今後発表されていく、この新シリーズ。第一弾は、この時期ぴったりの夏歌集『四季うた summer』だ。英詞カバー、既発人気曲、セルフカバー、そして新曲と、自身が思い、感じた「忘れられない夏」をテーマに、風情も交えコンパイルされたセレクションアルバムのような趣きも特徴的な今作。様々なシチュエーションや時間に於いて、あなたのこの夏を、かけがえのない素晴らしい想い出の夏へと変えてくれそうな曲ばかりだ。

■今回、夏をテーマにした作品を発表しましたが、まずは今作のテーマに至った経緯から教えて下さい。

BENI 私、これまでも男性の歌の英語詞カバーと、ちょっと縛りを設けての作品リリースをしてきたことがあって。今回もそういった一つの縛りを設けた作品を久々に作りたいなというところからでしたね。

■そこから「四季」をテーマにしていくことへ至ったのは?

BENI  四季って日本ならではじゃないですか。まっ、これは今回の夏をテーマにしたものに限らずですが、それらをもっと深く、それぞれの季節ならではのいろいろな想いや気持ちまでも歌で表現できたらなと思ったんです。特に私の場合、日本とアメリカの両文化に触れているからこそ、その日本ならではの季節に対しての想いや、曲に込めた季節感をことさら表せるところもあるんじゃないかなって。例えば、今回だったら夏をコンセプトにしつつも、いわゆる一般的なサマーソングだけじゃなく、いろいろな角度からのサマーソングを歌ったりしたし。

■曲調もいろいろなタイプがあるし、「ザ・夏歌集」といった趣きより各曲広域な印象を受けました。夏をテーマにしながらも、1年中聴ける楽曲ばかりだなって。

BENI  いわゆる夏ソングの定番的な、明るくてキラキラしていて太陽を感じられるアップテンポの曲もあれば、夏ならではのダンサブルさ、または、”あの時のあの人は今は元気かな……”とノスタルジックになったり、ドライブに似合う曲や夕方のちょっと涼しくなった時に似合う曲、夏の夜に似合う曲があったりと、いろいろなタイプがありますからね。でも、どれも全部私の中にあった要素だったりもしたんです。

■新曲のみならず、カバー曲、英語詞、オリジナル既発曲を1枚の中に混載して収録にしたのには、何か理由でも?

BENI いろいろな要素を入れてもありなんじゃないかなって。私の中でも、カバーはカバー、オリジナルはオリジナルって括りでしかリリースしないという考え方にも疑問があったし。なので今回は、あえて全部含めた、これまでの私のディスコグラフィの中から、私ならではのサマーソングスを、ある意味、コンセプトアルバム化して出したかったんです。時間軸やタイプも関係なく、<私が歌うサマーソングのコンピを作るとしたらこんな感じ>ってニュアンスに近いかも。曲もそういった観点で選びましたからね。

■で、それらの中でも主に何を重視して選曲しましたか?

BENI  いろいろですね。曲に込めたメッセ―ジだったり、シチュエーションや雰囲気……それらを楽曲のバランスや心地良さを重視してセレクトしていきました。

■確かに非常にバランスがいいです。幅もあるし、いろいろなタイプの楽曲があって。で、いろいろなタイプがありながらも、どの曲にも、「忘れられないこの夏」観を感じました。

BENI その<忘れられない季節となったワンシーン>を切り取るのが四季うたの特徴ですからね。聴いただけで、タイムスリップのように、あの日あの時に一瞬にして自分を再びたたずませられる。そんな効果が四季うたにはあると思っていて。反面、特に夏歌は、なんかワクワクさせる歌が他の季節よりも多いのも特徴かなって。恋だったり、アヴァンチュールだったり、冒険だったり……。

■分かります。なんか夏は他の季節にはない解放感がありますもんね。

BENI そうなんです。シチュエーションに力を借りて、何かしたくなったり、何かを始めたり、飛び込んだりしたくなる、それも夏うたならではかなって。

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