■そういう意味でバンもん!のファンは全力で青春していて素敵だと思います。
望月 たまにうらやましくなりますからね。遠くにライブに行ったときも車でついてきてくれたりして、わたしたちよりも観光してるし。
鈴姫 おいしいものいっぱい食べてるしね。「沖縄で死ぬほど肉食べた」とか。(笑)
望月 「ありがとう!」って言われるんですよ、ファン同士出会わせてくれてって。
■あー、なるほど!
望月 けっこうね、じーーーーんとしますよ。
鈴姫 わたしもすっごい言われる。「バンドじゃないもん!作ってくれてありがとう!」って。
望月 そうだよね。もう神様なんじゃない?
七星 神か。
鈴姫 でもこの世界はまだまだ広がるんで。完成することはない…。
恋汐 目指し続けるなのな!
鈴姫 この2曲の中でやりたいことは割とできたと思うんですけど、また新しい曲と出会ったり、新しい場所と出会ったり、新しい人に出会ったりすると、新たなチャレンジ精神が出てくると思うので。
恋汐 夏も来るしね。フェスに出たーい!
鈴姫 出たい!フェス業界はもしかしたらバンドじゃないもん!をどう取り扱ったらいいかいまいちわかってないのかもしれない…。(笑)
■なるほど。(笑)そうかもしれないですね。
鈴姫 “BORN TO BE IDOL”の歌詞にもあるとおり、ロックフェスでもヘッドライナーやりたいし、アイドルフェスもガンガン盛り上げたいし、いいフェスに一緒にしたいので、オファー待ってま~す!
全員 待ってま~す!
鈴姫 こっちはもう何も選ばないので。
大桃子 こちとらロックですから。ロックって音楽のジャンルをしばる言葉じゃなくなってるじゃないですか。それはアイドルにも言えることなんですけど、精神性で言ったらバンドじゃないもん!は完全にロックです。なおかつ日本のアイドルが抱えている、必ずしも刹那的でなければならないみたいなところや、処女性みたいなものの取り扱い方とは真逆をいってる。そういう意味では、バンドじゃないもん!はいまのアイドル界で唯一本物のカウンターカルチャーをやっていると思うので、ぶち壊しながら概念を拡張したいです。
鈴姫 わたしたちみたいに人生の酸いも甘いも楽しみつくしたいなって、観てるみんなが思ってくれたらいいよね。
大桃子 自主性だよね、自主性。やりたいからやってるって思いたい、自分の人生は。
鈴姫 そういう意味で、キラキラを届けるのはアイドルとして誠心誠意やってるんですけど、スタンスはロック、ということで。(笑)
■ではその勢いで、おひとりずつメッセージをいただけますか。
大桃子 このリリースを皮切りにバンドじゃないもん!はまだみなさんが観たことのない領域に進化していくと思います。バンドじゃないもん!のいちばんすごいところは、この6人が集まっているというところで、後にも先にも作れない宝物のようなこの6人組でまだまだアメージングなことをやろうと思っているので、まじでここから楽しみにしていてください!
鈴姫 バンドじゃないもん!って一言で表すのがむずかしいんですけど、それは前例にこのスタイルをとっている人たちがいなかったからっていうだけだと思うので、新たにバンドじゃないもん!というジャンルをこの世のいちばんフリーダムなジャンルとして、メディア界に残せたらなと思います。サブカルからメインカルチャーのトップにわたしたちはなる!
望月 名前は知ってるけどよくわからん、バンドじゃないもん!って結局どっちなの?って、実はわたしたちにとってすごくおいしいところで、そういう深入りしてない人たちをそこから引っ張り込みたいと思っているので。バンドでもないしアイドルでもないのかもしれない。でもバンドでもあるしアイドルでもある。そういう完全なる矛盾を感じてライブでみんな大騒ぎになるんだと思うんですよ。いえーい、わからーん、みたいな。そういう何もかも忘れて楽しめる場所に、一度騙されたと思って来てほしいし、○○と同じことやってるんでしょ?とか、二番煎じじゃん?とか思っている人たちに、そうじゃないことをはやく気がつかせたいです。
甘夏 バンドじゃないもん!は人が好き!わたしたちのことを好きになってくれた人たちを絶対にしあわせにしていきたい。だから日々、ちょっとしたひっかかりがあったり、悩んだりしたら、人が好きなわたしたちに会いに来てください!
七星 これからのバンもん!は、より一層自分たちがかっこいいと思ったり、センスがいいと思うものを自分たちの目で見極めて、しっかり届けていきたいと思う。セルフプロデュースといっても、全部が思いどおりになるわけじゃないときもあって、そういうのってお客さんに伝わる部分と伝わらない部分とがあって、自分たちが出したもので評価されるのはしょうがないというか、言い方むずかしいんだけど、自分たちが観てほしいものをちゃんと観て評価してもらえるようにやっていきたいと思います。
恋汐 最近、もう遅いかも、もうできないだろうと思っていた声優さんのお仕事をちょっとずつだけどやらせてもらえるようになりました。もう遅いかもしれないけど挑戦しようと思えたのは、バンもん!と出会って、バンもん!のことをよくしようとしてくれる人たちがいたからで、これからもバンドじゃないもん!はずっとずっと挑戦していくし、なんで挑戦していきたいかっていったら、一緒に作ってくれるみんながいるからだと思うので、挑戦し続けるバンもん!をずっと観ていてほしいし、一緒に挑戦し続けてほしいです。
Interview & Text:藤坂綾
PROFILE
独特のキャラクター性と音楽性で、アイドルシーンで異彩を放つバンドじゃないもん!。今作はプロディースにHISASHI(GLAY)を招き、タイプの違う2面性が見事に表現されたダブルAサイドシングルとなっている。
RELEASE
『BORN TOBEIDOL/恋する完全犯罪』
初回盤
PCCA-04659
¥3,240(tax in)
通常盤
PCCA-04660
¥1,080(tax in)
PONY CANYON
5月9日ON SALE