■なるほど。(笑)向こうではサイン会やチェキ会もやったんですよね。どんな声をかけられました?
大矢 「リコピン」(大矢のニックネーム)って名前を呼んでくださったり、日本語で「あなたかわいい」って言ってもらったり、すごく楽しかったです。私も英語を使って返したりしたんですけど、ちょっと会話が難しくなるとわかんなくなって、「イェー!」とか「I’m Happy!」とか言って、とりあえず「私はいま楽しいよ!」ってことを伝えるようにしてました。
傳谷 リコピンはどこ行ってもノリでなんとかしようとするんですよ!ホテルで部屋の番号を訊かれたときも、「フーッ!」みたいな。私が「部屋の番号訊かれてるよ」と教えても、なぜか日本語で「ロク、ゼロ、ニ」とか答えるし。(笑)
高見 それ、奈央もやったわ。(笑)
■海外でのライブを経験して、何か成長を感じたことはありますか?
大矢 成長っていうと難しいんですけど、私たちは日本語の曲でライブするわけじゃないですか。何を言ってるのかわからない方がほとんどだったと思うんですけど、熱い気持ちを出せば国は違っても応えてくださることがわかったので、気持ちの強さは成長したかなと思います。
■現地の人に言われて印象的だったことはありますか?
林 海外に私たちのことを知ってる人はいないという認識で行ったのに、フランスの方から「愛夏の歌は最高だよ」って言ってもらえたのは、信じられないくらいうれしかったです。何千キロも離れた地にいて、言語も違う方が、私の歌を聴いてくれていて、そんなことを言ってくれるなんて思ってもいなかったので。
高見 あと、ミニライブをしたときに“チャリンコアイドル”(アルバム『自虎紹介』収録)を歌ったんですけど、「私、“チャリンコアイドル”が大好きだから、今日やってくれて本当によかった!」と言ってくれた方がいてビックリしました。
林 表題曲でもないのにね。
傳谷 日本から応援に来て下さったファンの方々もいて、とても心強かったです。
林 そうなんです。フランスの方に向けて作ったフライヤーも一緒に配ってくれたり、すごい協力してくださって、本当に感謝しかないです。
高見 心強かったよね、ライブのときも。
渡邊 うん、安心した。
■充実した初海外になったみたいですね。9月にはアルバムのリリースも発表されましたけど、どんな感じになりそうですか?
大矢 ベイビーレイズJAPANに改名してからは初めてのアルバムになるんですけど、前作から2年経っているので、少し大人になった私たちが見せられるんじゃないかと思います。
傳谷 楽曲もたくさん増えて、いまは夢や勇気や笑顔というテーマに沿って、メッセージ性のある音楽をやっているんですけど、アルバムの新曲“シンデレラじゃいられない”は、女子ソフトボールの中継テーマソング(BSジャパン「世界女子ソフトボール選手権」および「国際大会JAPAN CUP」のテーマソング)になっているんです。女の強さとか、悔しさとか、スポ根魂がすごく詰まった楽曲なので、選手のみなさんの背中を押せる曲になれたらいいなと思っています。
■タイトルからはスポ根とか想像つかないですね。
傳谷 そうなんですよ。(笑)私も最初にタイトルを聞いたときは、「アイドルらしい曲なのかな?」と思ったんですけど、「ガラスの靴より履きなれた靴でしょ」とか、「ドレスよりやっぱりこの服でしょ」とか、本当に女性の強さを感じられる曲なんです。私もスポーツをやっていたので、すごく共感しました。
■渡邊さんはどうですか? あんまりしゃべってないですけど。(笑)
渡邊 あんまり真面目なことを言えなくて…。ベイビーレイズJAPANになってから初めてのアルバムなので、「ベイビーレイズJAPANはこういうグループですよ〜」みたいなのが表現できたらいいなぁと思います。
■アルバムを出した後には、ベイビーレイズJAPANが主催する「EMOTIONAL IDOROCK FES.」を開催するそうですけど、「69時間開催」っていうのは、なんなんですか?
傳谷 10月6日から9日まで69時間やるんです。ロックにかけて。
■69時間ぶっ通しでライブするわけではないですよね?
傳谷 そうですね。ライブを69時間やったらみんな倒れてしまうし、やったところでお客さんにも見ていただけないので、ネット番組とか、いろんな企画を挟んでの69時間になります。音楽フェスっていうよりも、本当にお祭りのような感じになると思うので、楽しみにしていてください!
■メンバーはどうするんですか?
傳谷 たぶん、ほとんど起きてるのかな?
大矢 いちおう寝る時間はある予定なんですけど、落ち着いて寝られないというか…。
林 誰かしら起きていられればいいんですけど。
高見 でも、りおトンは(16才なので)深夜帯は出られないので。
渡邊 4人があくせく働いている間に、私は寝ようと思います。(ニッコリ)
Interview&Text:タナカヒロシ