■シングルのカップリング曲では、“夜明けBrand New Days”が唯一アルバムにも入りますね。
傳谷 この曲は1番に武道館前の私たち、2番に武道館後の私たちが描かれているんです。作詞作曲してくれた堀江晶太さんは、私たちのバックバンドもやってくれて、たぶん私たちの表情も見ていたんですよね。細かいところを察してくださった歌詞なので本当に感情移入できて、私たちにとってめちゃめちゃ大切な曲です。
林 レコーディングしたときは、武道館が終わって、ベイビーレイズJAPANとして髪を染めたりして、いまに見てろというか、悔しいというか、いろんな感情があって整理がついてない状態で、ちゃんと曲と向き合えてなかったと思うんです。それが回を重ねるごとに、そのときの自分に向き合って、毎回違う“夜明けBrand New Dyas”が歌えたんじゃないかなと思っていて。アルバムの初回限定盤Bにはライブ音源も入っているので、そっちのバージョンも聴いてほしいです。
■この曲はお客さんの「イエッタイガー」の掛け声がライブでも話題にもなっていますけど、聴く人にはどんなことを感じてほしいですか?
傳谷 歴史を辿った歌詞になっているので、「ベイビーレイズJAPANはこうだよ」っていうものが伝わったらいいなと思います。
■曲の背景を知ったら、安易な気持ちでサイリウムを投げられないと思うんですよね。(注:今年のTIFのステージで、心ない他のアイドルファンが「イエッタイガー」で次々とサイリウムを投げる事件が起きた)
傳谷 いちばん最近悔し涙を流したのはTIFの後で、大事な曲がおもちゃっぽくなってしまったというか……。この曲をきっかけに知ってくださることはうれしいんですけど、ぜひ歌詞も読んでいただきたいです。歌詞を見たら、投げられないと思うので。
■アルバムをリリースして、10月6日から9日には、ベイビーレイズJAPANが主催の「EMOTIONAL IDOROCK FES.」が69時間ぶっ通しで開催予定ですね。
林 これまで楽曲を提供してくださったバンドさんとか、過去に対バンしてくださったアイドルさんとか、お世話になった方がたくさん出演してくださるんです。もちろん、私たちは毎日出ます!
大矢 2013年にも楽曲提供してくださった方と一緒にライブをしたことがあったんですけど、鶴さんはそのときも出演してくださってて。こうしてフェスという形で改めてお呼びできるのは感慨深いです。
高見 過去にコラボした清 竜人25さんにも出ていただきますし、PASSPO☆さんやひめキュンフルーツ缶さんも何度も対バンさせていただいたアイドルさんですし、事務所の先輩である9nineさんも出演してくださるし、本当に盛りだくさんです。
■「EMOTIONAL IDOROCK FES.」はデビュー4周年の企画でもあるんですよね?
大矢 4周年とか考えたことなかったなぁ……。
高見 それ、3周年のときも言ってたよ。(笑)
大矢 「ベイビーレイズやるよ」って言われたのが、つい最近に感じる。
高見 その後、みんなでジョナサン行ったなぁ。
大矢 行ったね。「やるらしいですね」ってしゃべったの覚えてる。
林 みんな敬語だったね。(笑)
大矢 4年で私たち主催のフェスをやるっていうのは、けっこう挑戦でもあるんですけど、いままでも挑戦を繰り返して、武道館もファンの方と一緒に乗り越えられたので、この69時間も乗り越えられると思います。4周年の集大成をお見せしたいですね。
■今後のベイビーレイズJAPANは、どうなっていきそうですか? 渡邊さん以外は今年で20代になりますよね。
渡邊 (満面の笑みで)そうですね。
大矢 でも、5人ともフレッシュさはデビュー当時から変わってないと思うんですよ。
高見 色気も出ないけど。
林 それなんですよー。今回のアルバムタイトルが『ニッポンchu!chu!chu!』なので、ジャケット写真で全員キス顔に挑戦したんですけど、いちばん上手だったのが16才のりおトンでしたね。
大矢 高見さん、なんか吸ってるみたいやったもんな。(笑)
高見 ダメですねぇ。
■5年後はどうなっていると思います?
傳谷 いまはここから2年が勝負だと思っていて、それより先のことは考えられないです。5年後にどうなっているかは、この2年の結果次第ですね。
大矢 5年後もステージに立っていられるようにがんばりますので、応援よろしくお願いします!
Interview&Text:タナカヒロシ