main

Alloy WEB LIMITED INTERVIEW

「もうダメだ」なんて言わせない!苦労を乗り越えた3人が初ワンマンへの想いを語る

昨年11月に4人組として結成したものの、相次いでメンバーが脱退。4月に新メンバー2人が加入するも、オリジナルメンバーはたった1人という異常事態に陥ったAlloyが、逆襲のきっかけとなる初のワンマンライブを7月22日に開催する。解散しても不思議ではなかった彼女たちは、なぜアイドルを続ける道を選んだのか。3人それぞれが乗り越えた苦労、そして簡単には諦められない理由を涙ながらに話してくれた。

■改めてAlloyはどんなグループか教えてください。

神崎 いかにもアイドルっぽい感じではなくて、音楽的にもロックとか、ラウドっぽいサウンドの曲が多いグループです。

榎本 衣装も軍服モチーフだったりしてアイドルっぽくないですよね。Alloyというグループ名も「合金」という意味で、強い女性がモチーフになっているんです。

■北野さんは立ち上げからのメンバーですけど、なんでオーディションに応募したんですか?

北野 私、もともとアイドルが好きで、ももクロ(ももいろクローバーZ)のライブに通ってたんですよ。自分がオタクをしていることで、ももクロに元気をもらっていたんですけど、元気を与える側にも興味が湧いてきて、それで応募したんです。

■ももクロとAlloyは、だいぶ方向性が違いますよね?

北野 そうなんですよ。「全然違うじゃん!」って感じですよね。応募した時点では、どういう系になるかわからなくて。私は「王道がいいです」と言ってたんですけど、集まったメンバーは王道っぽくなかったから、薄々は気付いていたんです。そうしたら、やっぱり王道にはならなくて。でも、曲も好きだし、別に怒ってないです。

■怒ってないです。(笑)神崎さんと榎本さんは、今年の4月に加入されましたが、どういう経緯で?

神崎 私は3月まで別のアイドルグループにいたんですけど、7月に解散することが決まって、次のステップを考えていたときに、オーディションを見つけたんです。本当は48グループや坂道シリーズを受けることも考えていたんですけど、もし入れたとしても、既にできあがっているグループで後ろからスタートして、そこから駆け上がるのも大変じゃないですか。Alloyは始まったばかりのグループだし、ちょうど新体制に切り替わるときだったので、こっちのほうがやりがいを感じられるんじゃないかと思ったんです。

■ずっとアイドルをやるのが好きだったんですか?

神崎 もともと安室奈美恵さんが大好きで、アイドルには興味なかったんです。前のグループはスカウトされて入ったんですけど、テレビとかで活躍することが夢だったので、少しでもその道に近づけるのであればと思ってアイドルを始めました。Alloyは前のグループとは違ってかっこいい系だし、すぐにメンバーとも仲良くなれたし、めちゃくちゃ楽しいです。

■前のグループが解散することになって、こんなに苦労してアイドルをやりたくないとか思わなかったんですか?

神崎 なかったですね。苦労がなかったと言えば嘘になりますけど、なんだかんだアイドルをやってみて楽しいなって。私は4才からダンスをやっていて、人前で何かをすることが好きなので、やっぱりステージに立ちたかったんです。

■榎本さんは、なんでAlloyに?

榎本 Alloyのことは結成した頃から知ってて、新メンバーを募集していたので受けました。

■Alloyを知る前は、何かやっていたんですか?

榎本 歌をやってて、歌で食べていこうと思っていたんですよ。でも、思っていた以上に厳しい世界で、一度心が折れたんですけど、諦められなくて。それで新しいことに挑戦してみようと思って、Alloyに応募したんです。

■歌は何才からやってたんですか?

榎本 半年くらいしかやってないんですけど、オーディションを受けたら、意外にぴょんぴょん行っちゃって、1年間無償でレッスンを受けられることになったんです。でも、同じスタートラインだと思っていた子たちが、みんな前からやってたり、親が本気だったり、環境が違くて、どんどん先に行かれちゃって……。それで半年で心が折れて、スクールを辞めてしまったんです。なんか思い出したら泣きそうになってきた。(涙)

■そこで脱落してしまい、次はどうしようかっていうときにAlloyのメンバー募集を知った?

榎本 Alloyを受けるまでは、そこから1年くらいあって。やっぱり夢がなくなると辛いじゃないですか。それで学校も嫌になっちゃって、何もしない期間が半年くらいあって。軽音部でバンドのボーカルをやっていたので、そこでSHISHAMOやSCANDALの曲を歌ってはいたんですけど、卒業と同時にAlloyに入ったんです。いまは人生でいちばん楽しいですね。

■それぞれ苦労しているんですね。北野さんはメンバーが立て続けに脱退したときは、不安じゃなかったんですか?

北野 ……別に、まぁ、いいんじゃないかと。あんまり覚えてないんですけど、意外と何も考えないタイプなのかな。

■結成半年で4人いたオリジナルメンバーが1人になったら、けっこうな大事件ですよね。

北野 確かに大事件なんですけど、この3人になったときは、不安とか考える余裕がなくて。ただ、もうこのグループはダメなんだろうなって思ってました。事務所の人からは、「まだ未来はある」とか励まされたんですけど、全然信じられなくて。でも、自分のために来てくれてるファンの方もいるし、やめることはできないなと思って……、なんかネガティブな人っぽくないですか?

榎本 大丈夫、カバーするよ。

北野 もともと(元メンバーの)真中のぞみと、菊川ゆきのと、私と、その3人で売れると勝手に思い込んでて。だから、この2人が入ってくるのも、本当に嫌だったんですよ。だけど、(榎本)りょうは歌をやってて、(神崎)ののはダンスをやってて、すごいグループとしてのレベルは上がったし、ののは最初から積極的に話しかけてくれて、「こいつすごい心開くな」と思って(笑)、そのおかげで私も心を開けて。いまは切り替えてがんばろうと思えるようになりました。

1 / 212