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9nine WEB LIMITED INTERVIEW

■レプロ(所属事務所)って、他に声優いるんでしたっけ?

佐武 いないんです。私自身アニメが大好きだし、レプロでやってない人の仕事をやってみたいと思って。最近DJをやっているのも、そういうことなんです。

■みんな佐武さんに授業料払ったほうがいいんじゃないですか?

吉井 ほんまそのレベルですよ!

村田 もう喜んで払います!

西脇 意外とアイスで大丈夫なんですけどね。(笑)

佐武 じゃあ、サーティワンのコットンキャンディで。

■安い授業料ですね。(笑)そして9nineが歌うエンディング曲についてですけど、“SunSunSunrise”はトレヴァー・ホーンさんがプロデュースされたんですよね?

佐武 そうなんです!もう長濵さんの作品に関わる人たちが、夢みたいな人物すぎて。だって、ひろろ(村田)の学校で教科書に載ってたくらいの人なんですよ!

村田 うん、載ってた。

佐武 そんな方が日本のガールズユニットに初めて曲を書いてくださると聞いて、「私たちでいいんですか!?」って。でも、ご本人にお会いしたら、すごく気さくで、やさしくて、ダンディーな方で。

西脇 実は前作の“Why don’t you RELAX?”(トレヴァー・ホーンがプロデュースし、1983年にFrankie Goes to Hollywoodが発表した“Relax”を前山田健一が再構築した楽曲)も、今回の“SunSunSunrise”がきっかけなんです。

■そういうことだったんですね!

佐武 そうなんです。一緒にお寿司を食べに行って。

西脇 トレヴァーさんが甲殻類が苦手で、残したお寿司は全部うっきーが食べました。(笑)

■“SunSunSunrise”のタイトルを知ったときは、明るいポップな曲だと思っていたんですけど、クールで壮大で、いままでの9nineにないタイプの曲ですよね。

佐武 完全に洋楽ですよね。いままでJ-POPを歌ってきたので、歌い方にはとまどったんですけど、歌詞は希望に満ちていて、それこそアニメの内容に寄せていて、前に進む力強さを感じる楽曲になっていると思います。

西脇 内に秘めた強さみたいなものがあると思います。レコーディングには長濵さんも来て、日本語訳の歌詞もチェックしてくださったんです。私たち4人のアニメのなかでの役割と、歌詞の内容がのちのちリンクしてくるはずなんですよね。

吉井 いつも私が最初に仮歌を入れるんですけど、長濵さんからは、この言葉を強調してほしいとか、細かくディレクションしていただいて。

■長濵さんのこだわり、すごいですね。

佐武 日本で私たちの歌を見届けて、それをイギリスまで行って直接トレヴァーさんに渡して、一緒にアレンジやマスタリングもしていましたからね。

村田 最初はもっと間奏が短かったらしいんですけど、長濵監督が私たちのビデオをトレヴァーさんに見せて、この子たちはよく踊るんですと伝えたら、間奏を伸ばそうって付け足してくれたそうなんです。それでダンスパートみたいなのができたんですよ。

西脇 もう超大作ですよ。

村田 だから間奏部分ではぎゃんぎゃんに踊ります。(笑)

西脇 トレヴァーさんも仕上がりを気に入ってくれたらしくて、わざわざ「君たちの歌、最高だね」みたいなビデオレターを送ってきてくれたんです。そこまでちゃんとディレクションしてくれて、アレンジしてくれて、本当にトレヴァーさんにプロデュースしてもらった曲だって、胸を張って言える作品になりました。

■4人になってから、なかなかリリースがなくて心配していたんですが、こんな大作を用意していたなんてビックリですよ。実際、4人になって約1年が経ちましたけど、ここまで活動してみてどうでした?

佐武 すごく前向きに活動できていて、チームの絆も深まった気がしています。一緒にいる時間は前と変わらないんですけど、想い合う時間が増えたというか。みんなが前向きだから、自分も置いていかれないようにがんばらなきゃって、どんどん向上心が出ています。

■大変なこともあったんじゃないですか?

村田 まぁ、いっぱいありました。(笑)

吉井 歌割りとか、振り付けとか、立ち位置とか、ほぼすべて変わったので。

村田 5人だとセンターがいたけど、4人になると真ん中にぽっかり穴が空いたように感じてしまうんです。それになかなか慣れなくて、正直いまでも違和感はあるんですよ。

西脇 平行四辺形のフォーメーションになっているときとか、実際よりも離れて立っているように感じてしまったり。

村田 自分の感覚と実際の距離で誤差があるんですよね。

西脇 改めてパフォーマンスで届けていけるグループにならなきゃいけないという気持ちが強くなりました。いまはその気持ちが4人をひとつにしていると思うし、同じ景色が見えていることは大事だなと感じていますね。普段から話すことも増えて、最近はメンバー同士の趣味やファッションまで似てきたんですよ。

村田 しょうもないこととかも共有し合うようになったよね。(笑)

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