「誰かをハッピーにさせられるって素晴らしい
自分の音楽もそうであったらいいな」
遊園地を舞台にヒロインの成長を描いた映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が10月26日に公開となる。何事にも前向きで、どんな状況でも愛とユーモアを持って取り組む登場人物たちにこころを動かされる最高にハッピーな“お仕事エンターテインメント”。この映画の主題歌を担当するDream Amiに、「らしさ全開」で挑み、映画の世界観を見事に映し出した“Wonderland”について訊いた。
■歌詞はどのようなイメージで書かれたんでしょうか。
Ami まず映画を観て、映画の世界観に沿って考えていきました。「明るく元気な曲」というオーダーをいただいたので、その時点でたぶんこれは「Dream Amiらしさ全開でいったほうがいいかな」というか、自分のイメージをわかってくださってオーダーしていただいたんだと思ったので、「それなら任せてください！」という気持ちで書きましたね。
■自然体で書けたんですね。
Ami そうですね。歌詞の内容はストーリーに沿ったものでなくていいと言っていただいたのですが、わたし的にはやっぱり何かしら映画とリンクする部分を含みたかったし、映画を観終わったあとにこの曲が流れて、「これってあのシーンのことかな？」とか、「これってあの人の気持ちかな？」とか、いろいろと想像しながら聴いてもらえたらいいなと思ったので、主人公の気持ちになって考えた部分が大きいです。
■むずかしかった点などはありますか？
Ami 2人（波平久瑠美（波瑠）と小塚（西島秀俊））の関係性は表現したいと思ったんですね。仕事仲間で上司と部下、先輩後輩みたいな関係でもありつつ、もしかしたらこれは恋愛でもあるのかな？と。そこは映画の中ですごくふわっと描かれているので、曲でもふわっとさせて。（笑）恋愛、友達、先輩……聴く人によって相手が変わるような感じで表現しました。恋愛なのか絆なのかわからないですけど、少なからず特別な相手ではあるなと。
■なるほど。それにしてもハッピーな映画ですよね。悪い人がひとりも出てこない。
Ami すごくハッピーな映画ですよね！出てくる人がみんな陽気だから、こっちまで楽しくなれる作品です。その中でも特に思ったのは、初心を思い返させてくれる映画だなと。相手のことをどれだけ考えられるかや、どんな小さなことも一生懸命に取り組むとか、とにかく楽しむとか。大人になって忘れがちなことを思い出させてくれる映画だなと思いました。いまの時代こんなにハッピーな映画は珍しいと思いますし、観ると気持ちが救われますよね。
■ほんと救われますね。
Ami なので、主題歌のお話があったときはすごくうれしかったです。誰かをハッピーな気持ちにさせられるって素晴らしいですし、自分もこうでありたい、こういうふうになりたいと思っています。自分の音楽を聴いてこういう気持ちになってもらいたいですし、そうであったらいいなって思える映画だったので。エンディングを歌わせてもらえるなんてうれしかったです。自分で言うのもなんですけど、ぴったりだなって。（笑）
