あいにゃん(Ba)、ひなんちゅ(Dr)、すぅ(Vo&Gt)、ゆかるん(Key)
ジャパニーズ・ガールズ・バンドのてっぺんを目指し放つ、サイサイのニューシングル
2016年には海外でのライブやツアーも成功させ、着実に日本を代表するジャパニーズ・ガールズ・バンドの地位へと駆け上がっているSILENT SIREN。昨年末には今後のワールドワイドな活動も視野にバンド表記も大文字表記に改め、レーベルの移籍も発表された。そんな新たなる高みを目指すべく、心機一転の意思や決意も込められた移籍第一弾シングルがこの『フジヤマディスコ』だ。これまでになかった新要素や意欲も各楽曲から溢れ出してくるような今作は、バラエティに富んだ全4曲。更なる極みを目指し、彼女たちは今作を皮切りにますます活動のボルテージを上げていく。
■2016年の活動を振り返っていかがですか?
ひなんちゅ 地道ながらもめまぐるしい1年でしたね。作品こそ1年ぶりですが、ずっとライブを演っていた印象があって。全国ツアーもやって、ワールドツアーもやってと、かなり体力勝負な1年でした。
■そのワールドツアーはいかがでした?
すぅ ライブ自体は行ったことのない土地ばかりだったこともあって、現地語でのMCを交えたりしました。ライブ後は、それらの疲れを癒すために、みんなで美味しいものを食べに行ったり、足つぼマッサージに行ったりして、リフレッシュしながら各所臨みましたね。まっ、足つぼの際は、あいにゃんだけ別室でしたけど。(笑)
あいにゃん 私、くすぐったがりなので、一人だけ全身マッサージの部屋で受けてました。(笑)ワールドツアーは、ごはんもみんな好き嫌いがないので、どこの国でも美味しく食べれたのが良かったかなって。あまりお腹を壊さないし、風邪をひかないメンバー揃いなので、その辺りは強気でした。東南アジア系の辛い料理やパクチーも大好きなんで個人的には大満足の食事でした。
■やはり海外と日本とではライブでのリアクションも違いますか?
ゆかるん 違いますね。海外は海外でもアメリカと香港とでは、またお客さんのリアクションも違っていたし。私も曲中で会場を煽ったりすることがあったんで、現地の言葉を覚えるのも大変でした。次のツアーではもっと各国の言葉を覚えて楽曲以外でも盛り上げたり、一体になれるところを作りたいですね。
■年末にはバンド名の表記が大文字のSILENT SIRENに変わりましたね。
すぅ そうなんです。レコード会社の移籍って新たに苗字が変わるようなものですからね。チームも心機一転で新しい体制になったので、これを機に新しい自分たちになれればいいなという気持ちも込めて変えました。これからは日本だけでなく海外でも通用するバンドになりたいので、ここは大文字で行こうと。
■今回の移籍は自分たちでもかなりなエポックな出来事だったようですね。そんな第一弾の『フジヤマディスコ』は至るところで新境地が表れていて、これからの新しいサイサイを非常に感じました。
ひなんちゅ その感想は嬉しいですね。今回は4曲入りですが、どの曲も表題曲のつもりで作りましたから。あとは4曲ともロックっぽい楽曲が揃ったかなって。
■かなり攻めてる印象を持ちました。
すぅ 超いいシングルでしょ。それぞれが1曲1曲表情やタイプが違うし。各々自分たちの役割を果たしていて、4曲にしてこれぞSILENT SIRENが収まった作品になってます。
■1曲目の“フジヤマディスコ”はいろいろな意味で斬新でした。
すぅ “フジヤマディスコ”は、あえてミドルのキーでテンポもミドル、歌詞も聴きやすく、何を言っているか分かるリリックの詰め方をしてみました。これからの私たちの目指すところや意志表示を歌やサウンドで感じてもらえたら嬉しいです。
■ダンス的な部分とロック的な部分の融合が印象的でした。
ひなんちゅ まさに狙っていたのはそこで。音もEDMっぽさも含めいろいろと重なっているけど、基本はバンドサウンドですから。自分たちとしては演ったことのない試みをいろいろとためしてみたりもしていて。初めて挑戦したリズムもあったし。
■あれには驚きました。
ひなんちゅ かなり苦戦しましたが(笑)、みなさんに新しいサイサイを見てもらいたかったですからね。ライブでもきっと映えるし楽しいんじゃないかな。これまでのノリだけで出していた一体感や共有感を今回は歌やグルーヴでも出せたんで、特にフェス等で演るのが今から愉しみです。