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DJ yaksa VANITYMIX 2016 WINTER BACK to BACK TALK

第五回
抜群の歌唱力を持つ歌姫 KAT DELUNA対談

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DJ yaksa(Y)
KAT DELUNA(K)
location:V2 TOKYO
photo by: Kazunori Wataya

音楽は、私にとって生きる価値。呼吸する空気みたいになくてはならないもの!

■ニューアルバムのリリースについて

K   ニューアルバム『Loading』は、実はEPアルバムなの。タイトルの通り「読み込み中」って意味で「読み込みながら待っている状態」なんだけど、何を読み込んでいるのかと言うと、実は次にリリース予定のフルアルバムのことなの!その前哨戦って意味で、このEPを作ったのよ。

Y   なるほど!アーティストの方は前後の脈略も考えながらリリースのタイミングを計っているんですね。

K   私の場合は、特に日本に思い入れがあるから、テイストを変えた日本版も発売したの。嬉しいことに日本のチャートで1位を取ることができて、日本のファンのみんなには感謝しかないわ!

Y   こちらこそ。何より日本にしかない限定版はファンからすると最高の贈り物だと思いますよ。日本びいきな事に感謝します!

K   ありがとう!(笑)

■音楽について

K   音楽は私にとって生きる価値であって、生まれてから初めて認識したもの、自分の感情を表してくれるもの、呼吸であって、むしろ音楽がない世界の人間が成立するのも不思議に思うわ。風でも雷でも自然そのものが音楽だと思うし、そこからインスピレーションだって生まれるのよ。

Y   確かに音も音楽の一種ですもんね。そう考えると確かに呼吸する空気みたいになくてはならないものですよね。僕らも職業柄、音楽が無いという事は考えた事もないですが、改めて考えると感慨深いですね。

K   でしょう?!(笑)だから、音楽制作はすごく楽しくて今でも何か新しい物を作るときには胸がワクワクするの! 作るときはこだわりというか、自分から生まれた新しい音楽をみんなに聴いて欲しくて、なるべく他の音楽を聴かないで制作に取り組むようにしているわ。

Y   僕は逆にいろいろなジャンルの音楽を聴いて、様々なエッセンスを取り入れています。DJとしてのプレイスタイルもそうですが、幅広く取り入れて、新たなジャンルを構築していく様にしているんです。

K   なるほどね。私も例外はあって、比較するために自分がリリースした過去の曲を聴くこともあれば、昔の自分の曲を作る際に聴いていた自分の「音楽観」というものを掻き立ててくれる他のアーティスト達の名曲などは聴くこともあるわ。

Y   色褪せない名曲はインスピレーションをもらえますよね。今でも営業終わりのスローには70〜80年代の名曲をかけています。今の世代の方達にも名曲を引き継ぎたいと思っているので。

K   それは素晴らしいことだと思うわ!

■パフォーマンスで心がけていること

K   不思議に思うかもしれないけど、ステージに上がると自分が自分でなくなるのよ、本当に!「無」って言ってもおかしくはないわね。

Y   僕は、とにかく楽しむ様にしています。正直、細かく選曲は考えていますが、それよりも楽しむ事が一番伝わるのかなと思っているので。

K   だけどひとつだけ、自分の音楽を通してどうやってファンのみんなにメッセージを届けられるかってことは考えているわ。だから時々壊れたような行動をしたりするのよ。(笑)この前V2 TOKYOでパフォーマンスした時のように、お水をみんなにぶっかけたりね!(笑)過激な表現になるかもしれないけど、セックスのような感じ。とにかく一体感がファンとの間であるのがとても好きだわ。

Y   自分はそこまでは振り切れないですね。(笑)でもすごく大切な表現方法だとは理解できます。違う形でのパフォーマンスや変化球をお客さんに対してする事に意味があると思うので。

■V2 TOKYOとELE TOKYOの印象

K   当たり前だけど、まず雰囲気が全く違うわ。ステージパフォーマンスをする観点からすれば、ELE TOKYOはステージがお客さんから遠いからゴージャスに気取るような大げさなものになると思うし、V2 TOKYOではステージが中心にあって、それをお客さんが取り囲んでいるから、その熱気で狂えるような感じだったわ! 私はなんでも突っ込んでいきたいタイプだからV2 TOKYOはその点で自分がワイルドになれる場所ね。(笑)

Y   確かに去年のELE TOKYOより、V2 TOKYOの方がらしさが伝わりました!

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