デビュー前に植えた<オトの種>
THE BEAT GARDENはどんな花を咲かせるのか
高揚感のあるエッジの利いたEDR(エレクトリック・ダンス・ロック)サウンドと、哀愁漂うメロディ&リリックで独自のジャンルを築く3VOCAL+1DJグループTHE BEAT GARDEN。7月27日のメジャーデビューを控えた彼らに、デビューシングルはもちろん、恋愛感についても話を聞いた。
■はじめにグループが結成されたきっかけや、デビューに至った経緯を教えてください。
U 大阪の専門学校でREIとMASATOと出会ったのが始まりです。友達として仲良くなり、自然と音楽の話しをするようになって……。その後1曲制作し、完成した日に前身のグループを結成して、それから1週間後に上京しました。
■1週間で上京を決断する即決力がすごい!SATORU さんはいつからメンバーに?
U SATORUは地元の後輩で、8~9年前から付き合いがあり、上京してきてから、スタッフ代わりに活動を手伝ってくれていたんです。その後THE BEAT GARDENというグループ名になってから、DJを入れてライブをするようになったのですが、なかなか他の人だとしっくりこなくて。SATORUはDJなんてまったく経験がなかったんですけど、ステージ上に一緒に立っていて楽しいのはSATORUだと3人で話し合い、誘うことを決めましたね。
■DJをやると決めたきっかけって?
SATORU 3人が本気で音楽をやっているということは知っていたので、生半可な気持ちでは絶対にいけないなと思っていたんです。誘われた後、ひと月くらい考える時間をもらいましたね。決心したきっかけは、誰よりも信用しているUさんと、その人が選んだ2人と、同じ人生を歩んでいきたいなという気持ちからです。
■グループ名にちなんで、デビュー前にメンバーで種を植えていましたよね?
U 何の花かはお楽しみですが、意味は4人でちゃんと考えました。植物だけでなく、音の種をまくことで、自分たちも咲き誇っていけばいいなという意味も込めて。
REI 誰が育てるかっていう話になって、じゃんけんで勝った僕が担当になりました。もちろん喜んでですよ!(笑)
U (笑)でも栄養剤とかいろいろ買って、REIに大事に育ててもらっていますね!
REI 成長過程を見るのは楽しいんですけど、プレッシャーがすごいです。一緒に育っていく意味も込めているから、絶対枯らせられないので。(笑)
■そんな<オトの種>となるであろう、記念すべきメジャーデビューシングル『Never End』は、どういった楽曲に仕上がりましたか?
U 僕らはインディーズ時代に2枚のアルバムをリリースしていて、自分たちが好むコアな楽曲が中心だったんですけど、今回はメジャーデビューシングルということもあり、THE BEAT GARDENを知ってもらえるきっかけになって欲しくて、メロディと歌詞はキャッチーに、サウンドは結構エッジの効いたライブでものれる1曲です。
■歌詞のなかで「君のために歌うよ~」など「君」というフレーズが出てきているんですが、ここでのニュアンスは?
U 最初は恋愛的な要素は一切考えず夢に重点を置いて書きました。ですが、少しだけ恋愛の要素を混ぜましたね。ただ、ここでの「君」はメンバーや今まで関わってくれた人、ファンへ向けた意味合いが大きいかな。
■前回のミニアルバム『Air』や『WILL』と比べて、成長したと思える点はどこにありますか?
REI 『WILL』のときは、ずっとパソコンに向かってサウンド制作をしていたのですが、自分のなかで行き詰まりを感じてしまい、曲の幅を広げるためにも、最初にピアノを弾き始めたんです。その方がいいメロディラインが作れましたね。僕らはエレクトロのなかに唄モノという軸があるので、人間要素やグルーブ感を出すようなメロディを心がけました。
■確かに、EDMの楽曲ってオト優先で隙間に歌詞を入れ込むことが多いんですけど、この曲はそれを感じさせないなと。
REI エレクトロの楽曲は、隙間に歌詞を入れたくなるんですが、“Never End”は良い意味で言葉とメロディが一体化していて、ちゃんと唄モノとしての面が打ち出せたと思っています。
■カップリング曲との表現の違いって何かありますか?
U 3曲すべて違う色にするために、歌詞やメロディは意識しましたね。2曲目の“君がいるから”は“Never End ”の「君」とは違って、完全に1人に絞って実体験をもとに書いています。また、3曲目の“Dreams come true ”は“Never End”同様に「夢」のことを歌っているんですけど、制作の時期がまったく違うので、夢に対する視点の違いが楽しめるんじゃないかなと。