DJと同時にトランペットも吹く!マジックショーの始まり!なんてね(笑)
■DJをはじめたきっかけは?
T もともと僕はピュアというか、昔ながらのクラシック・ミュージシャンだったんだ。正直に言ってしまうと、それで生活を維持するのがとても難しかったんだ。どちらかと言うと副業で行っていたDJの出演が多くなって葛藤したこともあったよ。そんな時に〈神様は僕にDJの方をやれって言っているんじゃないか?どういう形でも音楽に携わっていたい!それならこの仕事を思う存分楽しんで、100%の力を注ぐしかない!〉と思ったんだ。そこからは早かったね。(笑)今ではトランペット片手に世界中を飛び回っているって状況さ!
■“Freaks”や“Toca”など、数多くの代表曲でも特徴的な、トランペットサウンドをEDMに取り入れた理由は?
T クラシックミュージックの中でもトランペットは僕の十八番だったんだ!既存のサウンドに飽きていた僕はこれを取り入れてみたんだよね。 そうしたら反響が良くて良くて!(笑)DJさながらライブ感をプラスした新しい形を作ることができたんだ!“Toca”の原曲は昔活動をしていたアーティストの曲で、それをリメイクしてそれ以上のものに作り上げることができたよ!きっと今頃天国からお礼を言ってくれているかも!なんてね。(笑)
■日本のクラブ、EDMシーンについてどう思われますか?
T これからさらに爆発的な発展を遂げると思うよ!というより、現在の音楽シーンにおいてPOPとEDMがコラボする風潮が世界で勃発しているからね。流行に敏感な日本人がそれを見逃すわけないと思うからさ!
■初来日のご感想をどうぞ!
T まず最初に言えることは、初来日してみて、景色、食べ物、人々……どれを取っても最高なこの国に来れたことを誇りに思うよ!そして何よりも良き案内人。これが実は初めて見た時に良きガールフレンドとなると思っていたのが、蓋を開けてみたら、なんでも見透かされる良きママみたいな存在になるとは思ってもみなかったよ。(笑)それはさて置き、日本の素晴らしいところを紹介してくれてありがとう!(笑)
■もし時間があったとしたら日本の何処へ行きたいですか?
T V² TOKYOと言わざるを得ないかな!(笑)冗談ではなく、オーストラリアの同胞からも本当にホスピタリティー溢れる良いお店だって聞いていたからね。あとは大阪に行ってみたい!美味しい料理やショッピング街があると聞くし、東京とは違った雰囲気の都会があるんだろうからね!?
■これからそんな一押しをするV² TOKYOに出演されますがお気持ちは?
T 日本の人々ってしっかり音楽を楽しんでくれるイメージなんだ。だからそんなみんなに僕のピュアな音楽愛を届けられるよう全力でプレイしたいと思ってるよ!DJと同時にトランペットも吹く。「マジックショーの始まり!」なんてね!(笑)楽しんでくれるといいな。
■日本のパーティーピーポーはオーストラリアのそれとはどう違いますか?
T すぐに踊り出さないところかな……?日本のみんなは記憶に留めたいのか携帯で動画を撮っていてくれるんだけど、そこで僕はこう言うんだ。「みんな、まず携帯をしまって。両手を宙に上げて、目を閉じるんだ。そうすると音楽が君たちを連れ去ってくれるのさ!今を全力で楽しむんだ!」ってクサい言葉でね。(笑)音楽において沈黙は特上のスパイスだからさ!マジシャンみたいだろう?(笑)
■好きな日本食はなんですか?
T お寿司はもちろん、特にカツカレーに感動したよ!(笑)あんな中毒的な組み合わせの発想はなかなか思いつけるもんじゃないね!また日本来たときは必ず食べるだろうな。(笑)
■今後の活動で検討しているものはありますか?
T 今、新しいインスピレーションを求めているよ!アジアひいては日本をイメージした曲も考えているし、世界各国で湧き出てくるインスピレーションを大切にして、それを実体化させて何か新しいものを作っていきたいと考えているところだよ!
■オーストラリアいち忙しいDJとして世界各国を巡っていますが、中でも感動した場所や国はどこですか?
T 街並みでいうとイタリアかな。日本のお寺にも多くインスピレーションを受けたよ!国そのものでいうとオランダかな。さすがEDM大国とあって、みんなの情熱が違って一致団結しているからとても刺激的だったね!
■意外な一面を教えてください!
T こう見えて料理するのが好きなんだ!(笑)こんなヘラヘラしている僕からは想像もつかないだろう?(笑)今練習してるのはチキンスープだよ!
■お湯を注いですぐできるやつですか?(笑)
T そうそう、お湯を入れて完成!ってそんな簡単にしちゃう!?(笑)ちゃんともっと凝ったものさ!(笑)
■最後にVANITYMIXの読者にメッセージをお願いします。
T 僕のショーを見に来てくれたファンの方々、見に来られなかったファンの方々も、みんなありがとう!楽しんでくれたかな?また来るから、その時は見に来られなかった人たちも遊びに来てね。僕から言えるメッセージは、苦労なしには成功は得られない!だから自分が本気でやりたいことを見つけたら、迷わずその中にダイブすることをオススメするよ!僕にもできたのだからきっとみんなもできる!一緒に頑張ろう!
PROFILE
トランペットがトレードマークでオーストラリア出身のDJ兼プロヂューサー。各国のダンスクラブからビッグフェスまで、年間で200を超えるショーをこなし、現在ではオーストラリアのDJランキングで1位の座を獲得している。