■そうやって完成した本作ですが、俳優として今作だからこそ表現できたこととは?
清水 コメディができる女優さんになりたいという気持ちがあって、そのきっかけを与えてくれたのがこの作品だと思います。あと、アーティストでもある片寄さんのプロデュース能力は、同い年として正直にすごいと感じていました。例えば、普段グループのことを考えている上に、今回の現場では作品を広めるためにはどうしたらいいかや、自分のことだけじゃなくて周りのことも考えられていて、芝居以上にそういう考え方から学ぶことが多かったと思います。役者をやっていく上でそういう力も必要だということも含めて、この作品とそういう方たちに出会えたことで自分の中でいろんな考え方が変わりました。
片寄 撮影の順序としては今作が先なんですけど、これまではマンガ原作の作品や直近では王子様をテーマにした作品とパンチの効いたものが多かったので、こういった演技の一面もあるんだということを感じていただけたらありがたいです。今回は20代の若手ライター役でしたが、仕事をされている方々と同じ目線で役を演じる機会を得られたのは、個人的にも可能性や幅を広げることにつなげられたのではないかなと思います。さらに、今回の撮影を経て今後日常に寄り添った役もやってみたいと感じていて、演技の奥深さにもまた少し触れられた作品になりました。
■あとは、片寄さんがボーカルを務めるGENERATIONS from EXILE TRIBEによる楽曲“Pray”と“涙”がそれぞれ主題歌と挿入歌に起用されていますが、作品を彩った楽曲についても改めて聞かせてください。
片寄 正直に嬉しかったというのと、作品に華を添えられる歌になっていればいいなと思っています。あとは、“Pray”の起用は当初から聞いていたんですけど、作品ができ上がったのを観た時に“涙”も使っていただいていて、聞くと監督が「すごく好きな楽曲で使わせてもらいました」と言ってくださって、さらに嬉しくなったのを覚えています。挿入歌として流れているシーンにもすごくハマッていて、“涙”という楽曲のまた違った魅力をこのドラマで引き出してもらえたように思います。“Pray”は自分で作詞をさせてもらった曲であり、こうして自分が出演するドラマの主題歌として使っていただけるなんて思ってもみなかったので感慨深いです。
清水 今日も楽曲を聴きながらここに向かって来たのですが、とてもいい曲だと思いました。“Pray”の歌詞もこの物語のために書き下ろしたようにぴったりだと思います。
片寄 清水さんには撮影時にも「ピッタリじゃん!」と言っていただいたのですが、作品と重ね合わせて聴いていただけると、また違った伝わり方で何かを感じていただけるのかなと思います。その上で、改めてGENERATIONSというグループを知ってもらえるきっかけになればいいなとも思っています。
■そうしてドラマ配信後にはまもなく春を迎えます。新たに上京する方やそれ以外にも環境の変わる視聴者のみなさんに今作をどのように楽しんで欲しいですか?
清水 この作品を改めて観た時に、「琴音ちゃんはこの選択をしたけど、実際の私ならこの選択はしないかもしれない」などいろいろな選択のしかたがあるなと感じました。それこそ10人いれば10通りの選択肢があって、生きて行く上で参考になるというか、こういうやり方もあるんだと感じていただけたら嬉しいです。そして、恋愛や友情は人を成長させていくんだなと今作から感じて、少しでも日々の日常を大切にしようと思うきっかけになればと思います。あとは、花やしきやスカイツリーなど東京に住んでいながら行けていなかった場所でも撮影ができて、個人的にもまた行ってみたくなりました。
片寄 今清水さんがおっしゃったように東京の街の美しさに加えて、都会の中にある温かさも感じられる作品になっていると思いますので、改めて東京の魅力が伝わればなと思います。また、人生の選択をされる方に届けられたら一番嬉しい作品だと思うので、どうやって生きていくかを迷っている方にもこの作品を観ていただいて少しでも背中を押せたらいいなという想いはすごくあります。
■蔵島や琴音が成長していく姿から観てくださる方たちの背中を押せたらと?
片寄 そうですね。同年代で人生の岐路に立っている方が一歩踏み出して成長するきっかけとなる作品になれたらと感じると同時に、年代的に上の方にもかわいらしいなといった感想を抱いてもらったり、自分にもこんな時代があったなと懐かしんでくださったりと幅広い世代の方に観てもらえると嬉しいです。日々の生活に少しあきてしまっている人の刺激になって、違う選択をしてみようかなと思ってもらえるような作品になれればと思います。
■それでは最後になりますが、改めて読者にメッセージをお願いします。
清水 20分と観やすい長さにまとまっている今回の作品は個人的にも嬉しくて、みなさんも朝の通勤や昼休み、帰宅時など、それぞれ思い思いの時間に観られると思います。内容としてもちょっと笑えると同時に、この後もがんばろうと思えるような物語になっていますので、ぜひ楽しんで観ていただけたらと思います。
片寄 人生の中にはいろんな波があると感じますし、そういった波のひとつを描いた作品の中で登場人物たちはどういう選択をするのか?そのひとつの答えが描かれていると思いますので、幅広い方に観ていただいて、ホッとしたり、笑っていただいたり、何か勇気を感じてもらえたりと、少しでも心に残る作品になれていたらと願っています。
【PROFILE】
片寄涼太
1994年8月29日生まれ、大阪府出身。2012年GENERATIONS from EXILE TRIBEのヴォーカルとしてメジャーデビュー。2014年7月ドラマ『GTO』(関西テレビ・フジ
テレビ系)で俳優としてのキャリアをスタートさせる。以後、映画化もされたドラマ『兄に愛されすぎて困っています』(日本テレビ系)や『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系)などに出演。2019年1月期日曜ドラマ『3年A組 -今から皆さんは、人質です- 』の出演も決定し、活躍の幅を広げている。
清水くるみ
1994年7月16日生まれ、東京都出身。2007年に開催されたアミューズ30周年全国オーディションにて、6万5368人の応募の中からグランプリを獲得。主な出演作に、映画『桐島、部活やめるってよ』、ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』、ドラマ『She』(フジテレビ系)、映画『orange-オレンジ-』などがある。ミュージカル『サムシング・ロッテン!』に現在出演中で、多方面で活躍している。2019年には映画『チア男子!!』、『21世紀の女の子』などが公開予定。
【配信情報】
『TOKYO COIN LAUNDRY』
監督:柴山健次
脚本:川尻恵太
出演:片寄涼太/清水くるみ/コッセこういち/横田美紀/紺野ふくた/小松直樹/村田寛奈/川島広輝/島村紀子/益田恵梨菜/駒井蓮/野呂佳代/中原和宏/坂口候一/飯塚悟志/斉藤陽一郎/他
主題歌:GENERATIONS from EXILE TRIBE「Pray」(rhythm zone)
挿入歌:GENERATIONS from EXILE TRIBE「涙」(rhythm zone)
放送回数等:全5話 各20分程度
配信スケジュール:2019年1月11日(金)21:30より配信開始(毎週金曜日更新)
※当番組は1月11日以降毎週金曜21:30~22:59まで、
Yahoo! JAPANアプリ、Yahoo! JAPANトップページ(PC・スマートフォン)にて視聴可能です
※なお、当番組は動画配信サービス「GYAO!」でも同日23:00より配信いたします
視聴URL:https://yahoo.jp/-wYhXr
公式Instagram:@yj_tokyo_coin_laundry(www.instagram.com/yj_tokyo_coin_laundry/)
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