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安田レイ VANITYMIX 2018 AUTUMN PICK UP INTERVIEW

■先ほど「小さい頃から自作で即興ソングを作っていた」とおっしゃっていましたが、カップリングの“bring back the colors”は、初めてご自身で作曲された楽曲ですね。

安田 そうなんです。デモ段階までの曲はこれまでも沢山作ってきたんですが、今回スタッフさんからも「こんなのを待っていたよ!」と言ってもらえて、ようやく出せる事になりました。もう、「イェイ!」って感じです。この曲は歌詞が先に出来上がって、そこにメロディをつけていったんです。

■ちなみにこの曲のテーマは?

安田 自分の幼い時の、あの世界が色鮮やかに見えていた、いろいろな世界にビビらずに勇気を持って飛び込めていた頃の自分が、今の25歳の自分に問いかけている曲でもあります。1番では大人になり、多少弱くなっている自分、先ほどの話じゃないですけど、ステージだと堂々として映るけど、実はすごくナーバスだったりしますからね。で、それをどう表現しようかと悩んだ際に、きっと心に色があったとした透明だろうなと思い当ったんです。そこから、その透明の心がバラバラに砕け散り、そのひとかけらを持ち上げた時に、実はそれは透明ではなく七色に輝いて、その自分の弱い部分こそが大事な一部分だということを表してみたんです。

■2番はどうですか?

安田 こちらでは幼い頃の自分が今、大人になった自分に問いかけていて。「瞳を閉じて見えるものを今でも信じていますか?」と。大人になってくると価値観も変わったりして、色もどんどん変わっていき、いい意味でも世界が色褪せてくる。だけど、何歳になってもあの幼い頃の世界が輝いて見えたあの時のピュアな気持ちを忘れずに生きていきたいんですよね。周りの素敵な大人って、どこか子供っぽいし、冒険心や遊び心を持ち続けている。それが故にキラキラして映る。人生を楽しんで、素敵に思える。私自身もそういった気持ちを忘れずに生きていきたいんです。それらの気持ちを込めて歌詞を書きました。

■作曲の方はいかがでしたか?

安田 すごく楽しかったです。あと、サウンド面でも今回は沢山のワガママを聞いてもらって。サウンド的には洋楽に近く、声と歌とビートとベースを前面に出して、音数も“Sunny”とは全く真逆の超少な目にしたんです。歌が前面に出る、そんな楽曲にしたくて。あとはAメロ、Bメロでは海の中に居るかのようなサウンドにしてもらいましたね。

■それは?

安田 私、水族館の中とかで流れている音楽がすごく好きなんです。ああいったフワフワと浮いているようなアンビエント感のサウンド…そこにアコギの優しい音を交えてもらったんです。反面、サビではガラッとそれを変えたくて。その海で浮いている自分が急に海面のパーッと太陽の降り注ぐところに出たかのように、いきなりカラっとしたサウンドに変わる。そんなコントラストづけをリクエストしました。その辺りも含め、こちらはかなり私の要望度も高い楽曲になったので、“Sunny”共々、この曲も是非聴いてもらいたいです。

Interview&Text:池田スカオ和宏

PROFILE
アメリカ・ノースカロライナ州で生まれ。13歳で音楽ユニット『元気ロケッツ』に参加後、20歳を迎えた2013年7月にシングル“Best of My Love”にてソロシンガーとしてデビュー。その後も、ドラマやアニメ主題歌、CMタイアップ曲など、話題の楽曲を次々とリリース。ファッション分野、ラジオDJとしての活動も行い、さらなる活躍が期待されている。

www.yasudarei.net

RELEASE
『Sunny』
sunny
SECL-2321
¥1,200(tax in)
SMEレコーズ
8月22日ON SALE

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