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THE COLLECTORS 30th Anniversary “EPISODE 1”レポート@日比谷野外大音楽堂 4月16日(土)

「30周年、俺たちはここで終われないよ!武道館でやらせてくれよ!」
結成30周年を迎えたTHE COLLECTORSが日本武道館公演を発表!!

今年、結成30周年を迎えたTHE COLLECTORSが、その幕開けとして日比谷野外大音楽堂で「THE COLLECTORS 30th Anniversary “EPISODE 1”」と題したライブ開催した。

この日、会場は30周年のお祝いに駆けつけたオーディエンスで立ち見がでるほど。オープニングには、元渋谷クラブクアトロ店長の高橋(現渋谷クラブクアトロオペレーションチーフ)がステージ上でメンバーを呼び込み開演。ステージバックには30th AnniversaryのTHE COLLECTORSのバックドロップとTHE COLLECTORSの電色が飾られ、“NICK! NICK! NICK!”のイントロから、イギリス国旗のステージ衣装で加藤ひさし(Vo)が登場し軽快なグルーブに載せ、早速会場を湧かす!続く“虹色サーカス団” “Million Crossroads Rock”と披露し、古市コータロー(Gt)がセクシーなギターフレーズを夕空に奏でると、加藤の歌声に酔いしれていくオーディエンス。

挨拶がてら、加藤が「よく集まった。野音は明るいと目が悪くてもよく見えるから嬉しいわ!30周年やってきました!全曲やったら何日かかるかな?たくさんのアルバムから厳選されたナンバーをやるので楽しんでいって!」と伝え、アコスティックギターが心地よく響き、歌声が拡がっていった“GIFT”。“ミノホドシラズ”“たよれる男”では、自然と手拍子が鳴り響き、阿部耕作(Dr)のリズミカルなドラミングとバスドラでオーディエンスと息のあったコール&レスポンスが巻き起こった“プリティ・ガール”で歓喜!

そんな盛り上がりに追い打ちをかけるように本公演のイメージトレーニングをしたエピソードMCで笑いを誘うと、グルーブにあわせたライティング演出でオーディエンスを煽っていった“ガリレオ・ガリレイ”“始まりの終わり”。一転して壮大な世界観と加藤の伸びのある歌声でオーディエンスを魅了した“深海魚”“僕は恐竜”。さらに“Stay Cool! StayHip! Stay Young!”のグルーブにあわせるかのようにハンドウェーブが揺らめくと“Da! Da!! Da!!!”では、リズムにあわせ踊り、手を掲げ笑顔が野音に伝染していった。

ここで、バンドを30年間続けてこられたことに対して、加藤が「第1に俺の才能、第2にいいメンバーに恵まれたこと、第3にいいファンに囲まれたこと」と感謝の気持ちを述べ、さらにさまざまなバンドがTHE COLLECTORSを好きだと公言していることにもふれ、the pillowsの山中さわお(Vo&Gt)が1番好きだと言ってくれた曲と歌った“僕の時計機械”。古市がイントロのフレーズを奏でた瞬間大歓声となった“世界を止めて”と続いていく。多幸感溢れる会場の様子を見て加藤が「ロックンロールは楽しい!ライブ最高!みんながいるだけで、もうなんか歌いたくなっちゃう!」と喜びをあらわにし、「この歳になってライブが好きになるとは思わなかった」と素直な気持ちを吐露したあと、古市がメインボーカルをとった“ごめんよリサ”から古市、JEFF(Ba)、阿部によるアグレッシブなインストゥルメンタルナンバーを披露。ここから畳み掛けるように “TOUGH”“百億のキッスと千億の誓い”では、オーディエンスとともに熱のこもったコール&レスポンスとシンガロングで一体感をつくると、ラストは加藤が「今日はどうもありがとう!最高の夜になったよ!」と伝え、“Tシャツレボリューション”。ライトアップされた会場から自然と「Tシャツレボリューション♪」が何度もシンガロングされ、余韻に浸りながら本編は終演。
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アンコールは、本編ラストに披露した“Tシャツレボリューション” のコール&レスポンスでスタートし、告知が書かれたTシャツのバックプリントを見せ、日本武道館でのワンマンライブを行うことを発表。加藤が「30周年、俺たちはここで終われないよ!武道館でやらせてくれよ!」と高らかに発すると大歓声!会場中が喜びに包まれる中“愛ある世界”。“CHEWING GUM”ではお祝いするかのように煌びやかなテープが夜空に放たれ、ステージに向ってチューインガムがたくさん投げ込まれるとボルテージは最高潮に!アンコールラストは“僕はコレクター”で締めくくり、加藤は「20周年、25周年もとっても楽しかったけど、今日のほうが楽しい!みんなのおかげ。みんなが楽しいのはコレクターズのおかげ、わかってる?」と感謝の気持ちと共に問いかけをした後、喜びを爆発させるかのようなコール&レスポンスが繰り返され幕は閉じた。

30年を凝縮したかのような新旧織り交ぜたセットリストを展開したTHE COLLECTORS。あらためてライブはみんなで作るものだなと思えたこの日。超満員の会場、躍動するメンバー、それを支えるスタッフ、みんなが一体となれる時と場所がこれ以上ない多幸感を生み出していたのではないだろうか。この日観た景色こそが彼らが築き上げてきた30年が間違いではなかったことを証明してくれたそんな一夜だった。

Photo:柴田恵理

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