■私も何度か天下一品で食べたことはあったんですが、この歌を聞いていろいろと勉強になりました。例えばスープ。私はあれがずっと豚骨だと思っていましたが、同じ白湯系でも豚骨じゃなかったんですね。
あいにゃん もうこの歌詞は長年天下一品でバイトをやっていたひなだからこそが満載で。「♪替え玉はないのよ♪」とか。
ひなんちゅ 私は当たり前と思っていたんですけど、かなりみなさんご存知ないことが多かったんで、その辺りも含め盛り込みました。天下一品を説明する際に自分ならどう説明するか？を書き出し、それを歌詞に当てはめていったんです。これ以上、私が入れたい言葉はこの曲には無いってぐらい入れ込みましたから。
■この曲は既に今のツアーでも演っていて、かなり盛り上がっているとか？
ひなんちゅ そうなんです！ツアー初日から演っていますが、今やイントロのチャルメラのフレーズが流れただけで「ウォー！」ってなってくれて。すごくノリもイイし。ゆかるんが「らっしゃい」パネルを持ってお客さんに「らっしゃい」って言ってもらったりして、かなりの盛り上がりソングになりつつあります。
すぅ 季節に関係なく盛り上がりそうな歌ですからね。またメインで起用出来る曲が増えました。自分たちのワンマンだけでなく、フェスやイベントでも盛り上がれる曲だな…と実感しています。
ゆかるん それこそプレイを重ねる度に成長していってますからね。テンポも速い曲なので、最初の頃は若干、「らっしゃい」も出遅れちゃったこともありましたが、今やもう完璧です。（笑）この曲は一体感がすごいんです。あと、ライブ後、みんな天下一品を食べに行きたくなるらしくて。
あいにゃん 分かりやすくノリやすいのがポイントですから。知っている人、知らない人問わず、盛り上がってくれている様を見て実感しています。これからのライブでの定番曲になっていくことでしょう。
■話は“19 summer note.”に戻って。この曲はテーマの一つとして「19歳」というのがありそうですが、みなさんの19歳の頃はいかがでしたか？
すぅ 19歳の夏って10代最後の夏ということもあり、なんか特別感がありますよね。大人でもあるし、子供のままでもある唯一の歳でもあって。19歳の夏は既に東京に出てきてバンドを演ってはいましたが、なぜか想い出すのは田舎の夏なんです、地元の。その時は好きな人もいたし。だけど何も伝えることが出来なくて。告白とかも出来なかったけど一緒には居た。そんな光景を思い出して書いたんです。なので、都会の夏よりかは田舎の夏。周りに何もないから、好きな人を追いかけるしかない。大学とかで別々になったら、もう会えないかも…、一緒に居られるのは今しかないかも…、みたいなドキドキ感。そういった活力が湧いてくるのって、何故か私の場合夏が多くて。そんなパワーを一生維持していきたい思いも込めて作ったところもあります。
あいにゃん 10年前か…。うーん…。バイトもサークルも、あと友だちと遊んだり、恋愛も全て全開でやっていましたね。いいアクティブ具合だったなって。この時が無かったら、バイト先でひなにも会っていなかったし、サイサイも組んでいませんでしたから。ホントあの頃、いろいろなものに一生懸命で良かったなって。
ひなんちゅ 私の19歳はめちゃくちゃ遊んでました！これ以上無いってぐらい遊んでたんじゃないかな。体力も今より全然あったんで、バンドも朝まで練習してたし、友だちと朝まで語ったりとか、平気でしていましたね。
ゆかるん 私は19歳の頃は、大学の校舎がめっちゃ家から遠くて。片道2時間半かけて通っていました。かなり早起きだったし、帰りも遅いし。もう、それでいっぱいいっぱいで。（笑）しかも、1年生の時って授業を詰め込んじゃうじゃないですか。その分、学校の友だちとは仲が良かったですけどね。今思えば、せっかく若かったんで、もう少し睡眠時間を削ってでも遊んでおけば良かったなって。
Interview&Text：池田スカオ和宏
PROFILE
Vo&G.すぅ(吉田菫)、Dr.ひなんちゅ(梅村妃奈子)、Ba.あいにゃん(山内あいな)、Key.ゆかるん(黒坂優香子)の4名からなるガールズバンド。2012年11月、シングル「Sweet Pop!」でメジャーデビュー。2015年にガールズバンド史上デビュー後最短で日本武道館ワンマンライブを開催し、2016年には横浜アリーナ単
独公演も成功させ、5カ国6都市を回るワールドツアーも同年に敢行。2016年年末、ユニバーサルミュージック/ EMI Recordsへの移籍を発表し、2017年にはデビュー5周年記念の日本武道館公演を成功させる。デビュー6年目を迎え、さらに勢いを増す唯一無二のガールズバンド。
RELEASE
『19 summer note.』
初回生産限定盤（CD+DVD）
UPCH-89377
￥1,944（tax in）
通常盤（CD）
UPCH-80494
￥1,080
EMI Records
7月11日ON SALE
