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SHAWN MENDES VANITYMIX 2018 SUMMER PICK UP INTERVIEW

僕の声がこの作品の音楽全てを結束させる
一人の人間としての僕が表現された作品

カナダ出身19歳のシンガー・ソングライター、ショーン・メンデス待望の新作は、デビュー作『ハンドリトゥン』、日本デビューとなったセカンド・アルバム『イルミネイト』に続き、3作連続全米1位が期待される、セルフタイトルが冠されたサード・アルバム『ショーン・メンデス』。このアルバムリリースについて、今年8月に20歳となって初めての日本でのライブとなる「SUMMER SONIC 2018」への出演を控えた彼に話を訊いた。

■今回のアルバムにも収録される先行シングル“イン・マイ・ブラッド”は、壁にぶつかってしまい、そことどう向き合っていけばいいのか悩む姿を感じる仕上がりですけど、実際にスランプになった時期があってこの曲が生まれたのですか?

S 不安というのは一生に一回、一年に一回だけ感じるようなものではなく、数日ごとに感じたり、何ヶ月も悩まずにいたのに、突然どこからともなく襲ってきたりするもので、そう、この曲は実際に僕が経験したことが基となって書かれているんだよ。僕はすごく正直な言葉で曲を書きたいと思っていたんだ。だからこの曲はすごく正直な気持ちを歌っていて、とても誇りに思っているよ。

■この曲を聴いて、ファンからはショーンのことを心配する声も多かったですけど、これは前作収録の“アンダースタンド”からの流れの歌ですか?

S そうだね。この曲のコンセプトは、そういった感覚に陥るのは本来の自分ではないということ、そしてその恐怖を乗り越えることを歌っているんだ。ファンのみんなが心配してくれたのは知っているけど、この曲は僕がどういう風に感じていたかということではなくて、その恐怖を乗り越えるということを歌っているんだよ。

■ミュージシャンとしての自分の立ち位置や、何にフォーカスしたらいいのかというイメージが、ご自身の中でしっかりと見えて、すごく自信を持っている曲だと思いました。

S それは嬉しいよ。特にこういった曲は自信について歌っているし、このアルバム全体で気をつけたことは、“イン・マイ・ブラッド”と“ロスト・イン・ジャパン”のように、全く違うサウンドだとしても、僕の声が全てをまとめる要素であり、僕の声がこの作品の音楽全てを結束させる要素であるようにしたかったんだ。

■“ロスト・イン・ジャパン”は、きっと何かのメタファーに使っていると思うのですが、昨年経験した日本での出来事が潜在的に残っていたのですか?

S 現実に日本で迷子になる夢を見たんだ。本当だよ!そう、この曲は愛に溺れることのメタファーなんだよ。僕はまた日本でパフォーマンスするのをずっと楽しみにしていたんだ。

■今回のレコーディングは過去2作と比べていかがでしたか?プレッシャーはありましたか?もしあったなら、それとどう向き合いましたか?

S  ちろんあったよ。正直言って前作が成功しているからすごいプレッシャーだったよ。音楽業界では自分の人気が上昇したり下がったりするけど、それとうまく付き合っていくには、誠実かつ正直でいることなんだ。何かを追いかけていても、自分が思ったようになるとは限らない。だから、音楽を作るということに対しては、自分が満足できる音楽を作ればいい、その後は世の中に任せればいいんだといつも自分に言い聞かせているよ。

■動画ではマリブでのレコーディング風景を見ましたが、とても素晴らしいロケーションで、曲作りにも没頭しながら完成させたという印象を受けました。今までのレコーディング環境との違いはありましたか?

S スタジオから見える外の景色は海で、コンセプトや歌詞やメロディで行き詰まると、すぐにスタジオから出て、外の空気を吸えるんだ。それにスタジオは丘の上にあるから、空気も新鮮で、海も見えて、曲作りをするには最高の環境だったよ。

■使う機材や楽器にも変化はありましたか?

S いくつもの楽器が置かれていて、コールドプレイのクリス・マーティンがしょっちゅう使っているピアノがあったり、僕が見たことなかった楽器がいくつもあって、それも使って曲作りをしたんだ。

■今回のアルバムはセルフタイトル『ショーン・メンデス』ですが、そこに込めた想いは?

S 自分の名前をアルバム・タイトルにした理由はいくつかあるんだけど、主な理由は、このアルバムは一人の人間としての僕が表現された作品で、ロックであろうが、R&Bであろうが、ポップであろうが、アルバム全体がほとんど僕そのものとなっているんだ。全曲、僕自身が書いているし、テディ・ガイガーと共同プロデュースもしている。そうやって、僕の一部となっている作品だからね。

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