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READY TO KISS VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■落ち込むこともあるんですか?

千葉 ありますけど、メンバーに支えられてます。

■どんなときに落ち込むんですか?

千葉 たぶん、みんな同じ悩みがあるんですけど、ご飯をいっぱい頼んでストレス解消みたいな。

■どういうことですか?

牧野 あの、ご飯をいっぱい頼むんですけど、値段を見て違うものに変えるとか…。

■あー、お金がないっていうことですね。(笑)

千葉 そういうことです。(にっこり)

上原 ライブが1日2現場あるときは、事務所からご飯代をもらえるんですよ。それで、みんなで電卓を出して、分け合って。

春川
 私は今日500円しか頼まないから、残りの500円はみんなで分けなよとか。

上原 こっちの席はいくらだから、そっちはあといくら頼めるよとか。

春川 それがあるからがんばれてるよね、正直。

清川 ご飯をモチベーションに毎日生きてる気がする。ロイヤルホスト行きたいなぁ。

牧野 ロイヤルホストはなかなか行けないんです。

■ちょっと高いですもんね。(笑)そういう悩みがありながらも、結成から5年が経ったわけですけど、いまのレディキスはどんな状態ですか?

千葉 上には上がっているから、成長はしてるんじゃないかなと思います。

上原 2年くらいCDを出せない時期もあったので、コンスタントにCDを出せているいまは、いい状況なのかなと思いますね。やっぱりCDって、アイドルにとって名刺代わりというか、いちばんのアピール材料じゃないですか。そういう意味では、恵まれた環境で活動させていただいているなと思います。

■そんな状況でニューシングルの“タイに行きタイ”が出たわけですけど、どんな曲か改めて説明していただけますか?

上原 タイトルは前作の“成増になります”に続いて、ダジャレみたいな感じなんですけど、めちゃめちゃいい曲なんですよ。歌詞にはタイの名物とかも出てくるんですけど、ストーリーとしては、失った大切な人との思い出の地にもう一度行って、心の旅に出ようみたいな、ちょっと切ない内容なんです。だけどアイドルっぽいポップな曲調で、ライブでもすごい盛り上がるので、ぜひ生でパフォーマンスしているところを見てほしいです。

■“成増になります”も「成増駅からこんないいストーリーが作れるんだ!?」ってビックリしたんですけど、“タイに行きタイ”もいい意味で裏切られる素敵な歌詞ですよね。その「失った大切な人」は、どんな設定か決まっているんですか?

上原 光さんは「誰にでも大切な人がいるから、誰にでも当てはまるような歌詞にした」とおっしゃっていて。だから、自分の大切な人を思い浮かべながら聴いてほしいですね。

■みなさんは誰を思い浮かべているんですか?

千葉 “タイに行きタイ”なので、タイの方を。

■現地の人を?

千葉 はい。思い浮かべるのであればの話です。

■その発想はなかったです。(笑)他のみなさんは?

天羽 私はやっぱり家族とかですかね。

上原 私は自分がどうこうよりも、この歌の主人公は女の子だと思ったので、その子の失った恋人を思い浮かべていますね。でも、光さんの話を聞いてからは、遠くに行ってしまった友人や家族かもしれないし、どういう人にも当てはまるなって。どんな設定でも感情移入しやすい曲だと思います。

■きれいな回答ですね。佐々木さんは?

佐々木 私、全然きれいな回答ができないんですけど…。歌詞に「まだ取り立てのパスポート/まさか無くさないよね」という部分があって、実際に私、以前タイに行ったときにパスポートをなくしちゃったんですよ。だから自分に言い聞かせているような気持ちになって。(笑)

天羽 また9月に行くしね。(笑)

佐々木 そう、またタイに行くから、気をつけないと…。

■石谷さんも、きっとそれを思い浮かべて作ったんでしょうね。(笑)春川さんはいかがですか?

春川 私は最初、タイトルしか頭に入ってこなくて。それと、まだ加入したばかりだったこともあって、水着でMV撮影することを3日前とかに知ったんですよ。それでヤバいヤバいと思っているうちに撮影が終わっていて。だから、あんまり歌詞の内容まで意識できてなかったんですけど、ライブで歌いこむうちに、身の回りで亡くなった方がいて、落ちサビの「あなたがもういない現実を」の部分とかで、光さんがおっしゃってた「大事な人」は、こういうことなのかなって。やっとそこでハマりました。

■そういう捉え方もできる歌詞ですよね。次は牧野さんお願いします。

牧野 私は、すごい、この曲……泣いちゃう。

■どうしたんですか?

牧野 (涙声で)私、去年の夏にお母さんを亡くしてるんですけど、この曲を聴いたときに、すごい自分に当てはまって。冬にお父さんと2人で九州旅行に行ったんですよ。お母さんと最後に行った旅行が九州だったので、お母さんと行った場所をたどる旅をしたんです。そのときの状況にピッタリすぎて、歌ってるときも思い出しちゃって…。

■石谷さんはそれを知ってて書いたんですかね?

牧野 光さんに「すごい私に当てはまるんですよ」って言ったら、実は私のブログを読んで、それを基に書いた曲だと教えてくださって。みんなの曲なので言わないようにしていたんですけど。

■そんな秘密があったんですね!この話の後に言いづらいと思うんですけど、清川さんは誰を思い浮かべて?

清川 あの、レディキスは恋愛の曲が多いんですけど、曲を作っている光さんが経験したことなのかなって思ったんですよ。だから、そういう愛人でもいたのかなって。(笑)

■さっきまでの話がぶち壊しです。(笑)

清川 何があったのか知らないですけど。

上原 実話ならだいぶ壮絶な恋愛だよね。

清川 いつもそういう感じで歌詞を読んじゃうんですよね。

春川 めっちゃわかる!(笑)

■曲を聴いて何を思うかは自由ですけど、辛い現実も受け止めて乗り越えていこうっていうメッセージが伝わったらいいですよね。MVもタイで撮影されたそうですけど、注目してほしいポイントは?

上原 前作のMVはドラマ仕立てだったんですけど、今回はメンバーが素でタイを楽しんでいる表情が見れるんじゃないかなって思います。あと、夕日のところでビーチを歩くシーンを撮ったんですけど、ちょっと哀愁漂う感じになっているので、そこも注目してほしいですね。

牧野 1日目はご飯を食べたり、みんなで遊んだりする撮影で、2日目に水着だったんですよ。だから1日目にいっぱい食べたら、いままでがんばってきたダイエットが無駄になると思ったんですけど、ほんとにご飯がおいしすぎて。

清川 めっちゃ食べたよね。(笑)

牧野 それがすごい楽しかったので、その雰囲気がMVにも溢れ出ていると思います。

春川 最初の撮影で、いきなりレストランみたいなところ行ったもんね。

清川 しかも何頼んでもいいよと言われて。

上原 「いいんですか!?」って。

牧野 誘惑には勝てませんでした。(笑)

■普段抑えていたからこそ、いい表情が撮れたのかもしれないですね。

上原 確かに!

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