タイトルからは想像もつかないストーリーが胸打つ新曲“タイに行きタイ”
度重なるメンバーチェンジを乗り越え、結成5年にして過去最高の状態を迎えているREADY TO KISS(通称:レディキス)が、9月5日にニューシングル『タイに行きタイ』をリリースした。前作『成増になります』に続いて地名をネタにした今作は、王道ポップチューンでありながら、そのタイトルからは想像もつかないストーリーが胸を打つ、明るさと切なさが同居した1曲。メンバーが涙ながらに語った歌詞の秘密や、タイで水着撮影もしたMVの裏話、さらに結成時のメンバーが1人しか残っていないレディキスというグループについて、7人の生々しすぎるほど素直な気持ちが現れたインタビューをどうぞ!
■取材するにあたってレディキスの経歴を調べていたら、メンバーの入れ替わりが激しすぎてビックリしたんですよ。オリジナルメンバーは千葉さんしか残っていないですけど、どういう経緯で結成されたグループなんですか?
千葉 えっと、なんだろう…。たぶんなんですけど、前のグループ(放課後プリンセス)をやめて、残ったメンバーをくっつけただけだと思います。
■くっつけただけ。(笑)「またやりたいです!」みたいな感じで集まったわけではなく?
千葉 あ、それもあります。
■それで2013年に結成して、メンバーがやめては入ってを繰り返して?
千葉 そうですねぇ。
■ほかのみなさんは、なんでレディキスに入ろうと思ったんですか?
上原 私はもともと違う事務所に所属していて、その事務所のユニットに入るはずだったんですけど、なかなか話が進まなかったんです。それで、当時の事務所の社長さんと、いまのプロデューサーさんが知り合いで、レディキスが新メンバー募集しているということで入ることになったんです。
■上原さんの加入が2014年3月で、次は2016年3月に清川さんが加入していますよね。
清川 はい。もともとナオキさん(READY TO KISSのプロデューサーで衣装製作も担当)と光さん(楽曲制作担当の石谷光)がアイドルを作っていることは知っていて、衣装も曲も好きだったんです。それで2人がレディキスをやっていると聞いて、オーディションを受けたんですけど、レディキスには入れず、SAY-LAという事務所内の違うグループに入ることになって。それからもレディキスに憧れがありつつ活動していたんですけど、レディキスのメンバーが脱退したタイミングで、「入らない?」と言われて移籍することになりました。
■天羽さん、佐々木さん、牧野さんの3人は、候補生ユニットのBABY TO KISSを経て2017年6月に加入したんですよね?
牧野 私は地元の愛知県で活動していたんですけど、学業専念ということで一回やめていて。でも、またアイドルをやりたい、やるならやっぱり東京でと思ったんです。それで、地元にいたときからレディキスは知っていたし、ちょうど事務所で募集していたので、オーディションを受けて、はじめはBABY TO KISSに入って、レディキスのメンバーが卒業したタイミングで加入しました。
佐々木 私も以前は他のグループで活動していたんですけど、卒業して、またやりたいなと思っていたときに、ナオキさんからBABY TO KISSに誘っていただいて入ることになりました。
天羽 私も違うグループで活動していたんですけど、そこをやめて普通に看護学生をしていたんです。でも、またアイドルをやりたいと思って。レディキスのことは前から知っていたんですけど、私の名前が「希純(きすみ)」なので、勝手に縁を感じてオーディションに応募させていただきました。
■春川さんは上原さんと同じタイミングで加入して、2016年に一度卒業して、今年6月に再加入していますよね。どういう経緯だったんですか?
春川 私も最初は別の事務所に所属していて、レディキスと並行して活動していたんです。でも、2ndシングル(2015年発売の『トップシークレット ~切ない極秘事項~』)を発売したときに、自分の舞台とリリース期間が重なってしまい、なかなか活動に参加できない状況になったことがあって。そのときにプロデューサーさんとお話して、女優のお仕事を優先するために卒業を決めたんです。でも、2年の月日を経て舞い戻ってきちゃいました。(笑)
■なんで戻ることになったんですか?
春川 きっかけはプロデューサーさんに声をかけていただいたことなんですけど、「まだハタチだし、無理して1人でがんばってやらなくてもいいんじゃないか」と言っていただいて。私自身、アイドルは好きだし、ステージに立つことも好きだし、未練がないかと言われたら嘘になるなと思って。賛否両論あるのはわかっていましたけど、自分の気持ちに正直に生きようと。それで改めてBABY TO KISSから始めて、この6月にレディキスに入ることになったんです。
■やめる人もいれば、戻ってくる人もいて。何度もメンバーが入れ替わることに対して、不安はなかったんですか?
千葉 うーん、気にならないかも。
上原 メンバーもプロデューサーさんも、けっこう自由なので。
春川 ただ、みんな在籍中は一生懸命活動しているし、ちゃんとグループのことも考えてやっていて。理由はそれぞれですけど、みんな軽い気持ちでやめたわけではないんですよ。やめるのも大変ですし、何度も話し合いを重ねて、大きな決断をして卒業を選んでいるので。
■千葉さんは10人以上もメンバーを見送って、心が折れることはなかったんですか?
千葉 スタッフさんが新しいメンバーをすぐ入れてくださるので。
■そういう問題じゃない気がするんですけど。(笑)
千葉 一回だけ3人になったときがあって、さすがに3人はヤバいなと思ったんですけど、それ以降は5人よりは少なくならずに安定して。
■5人以上いれば安心できるんですか?
千葉 はい。(にっこり)
■解散しちゃうんじゃないかなとか、そういう気持ちにはならないんですか?
千葉 運営さんが解散はしないタイプらしくて。
■そういうタイプがあるんですね。(笑)
千葉 はい。だから解散はないなと思っていたので、それは大丈夫っていう確信はありました。
■普通は心が折れそうですけど、メンタルが強くていいですね。
千葉 強くはないです。