黒田秋子(Vo. / Key.)、真田徹(Gt.)、村山努(Ba.)、彦坂玄(Dr.)
いまいちばん大事にしたいこと
“Sensor”を軸に完成したミニアルバム
メジャーデビューアルバム『Authentic』から約半年、RAMMELLSがミニアルバムをリリースする。タイトルは『take the sensor』。「自分のセンサーを持て」、すなわち「自分を信じろ」という意味が込められた今作は、前作よりもよりソリッドに、よりRAMMELLSらしさを表し、わずか半年という時間の中での進化をみせる。自らへ、そして聴くものへと投げかけられたこの『take the sensor』について、メンバー4人に話を訊いた。
■メジャーデビューして何か変わったと感じられているところはありますか?
村山 ワンマンライブもやって、100%満足がいくステージができたわけじゃないんですけど、勉強にもなったし、次に立ちたいステージがより明確に見えたかなっていうのはありますね。
黒田 やればやるほどもっともっとできるなって。やってみたい気持ちがますます出てきたというか、それは前から変わんないんですけどね。やればやるほどおもしろいなって思いました。
彦坂 メジャーデビューは中学生のときからの目標だったし、(渋谷)WWWは僕が大学生のときにできて、よくライブ観に行っていて、いつかここでやれたらって目標だったし、そのふたつの目標のところにいざ立ってみたら、ここがスタート地点だなって。あらためてここからだなっていう想いで、気が引き締まりました。
真田 いい曲を作るというのはインディーズもメジャーも一緒だと思うんですけど、やっぱり関わる人が増えて、いろんな意見をいただく中で、それを全部鵜呑みにするんじゃなく、自分でどれを選んでいくかってことがすごく大事だなって思って。1曲目の“Sensor”も、そういう想いで歌詞を書いたんですけど、選択を間違えないようにって、それは考えるようになりましたね。
■なるほど。前作(『Authentic』)から短いスパンでのリリースになりますが、前作は特にテーマやコンセプトはなく、自由に作られたということでしたけど、今作はどうですか?
黒田 前作と同じく、今回もコンセプトは決めずにその時々でいいと思える曲を作って、その中から選んでひとつの作品にするっていう感じでしたね。
■そこは変わらずなんですね。
黒田 はい。たまたま集まった曲が似通ったメッセージ性のある歌詞で、そういう点では今回はすんなりまとまったと思います。
■おっしゃるようにすごくまとまった1枚なので、先にコンセプトがあったのかと思いました。
彦坂 それはよく言われますね。コンセプトを決めずにではあったんですけど、“Sensor”を軸にっていうのはけっこう前から決まっていて。だからそこを軸に作っていった感じです。
■“Sensor”を軸にした理由というのは?
黒田 この曲は前作の選曲会議のときに村山がデモを作ってきてくれて、それを聴いたときから「いいじゃん、これ!」ってみんなピンときていたんですよ。
彦坂 でも“Sensor”は、曲のカラーがすごく強く感じたんですよね。前作の『Authntic』ってバラエティ豊かな1枚だったので、そこに入れたらなんかごちゃごちゃになっちゃうなっていうのもあって。これは次のアルバムの曲でいいんじゃないかなって。なので、今回はこの曲をリードとして、そこから他の曲を追加していったらたまたまコンセプトというか、共通するような曲が揃った感じになりました。
真田 “Sensor”が前作に入らないことになって、じゃ、次の作品のためにゆっくり仕上げていくかってことで、たのまれてもいないのに僕が勝手に歌詞を書いて。(笑)
■そうなんですか。(笑)曲はどんなイメージで書かれたんですか?
村山 最初は耳に残る感じ、耳に残るメロを意識して作っていたんですけど、僕も『Authntic』に入れようと思っていたんで、冬を意識して作ったんですよ。だから耳に残るだけじゃなくて、ちょっと感動的というか、切ない感じみたいなものも意識して。楽器の音もけっこう自分で決めて、例えばギターだったらどんな感じに弾くかな、とか、想像しながらまとめていきました。
■デモの段階からがっちり作られていたんですね。
村山 デモの段階からそんなに音数は増えていないし、あんまり変わってないですね。でも僕のデモは打ち込んだリズムとメロディしか入っていないので、そこに歌と歌詞が入るとけっこう変わりましたね。
■けっこう本番でもデモに忠実に演奏されるんですか?
彦坂 僕はけっこう忠実ですね。村山さんがデモを作るときって、めちゃくちゃ凝ったドラムを打ち込んでくるんですよ。(笑)だから自分ではやりようがないというか、「もうこれでいいじゃん」って。自分の中にないパターンが出てくるので、わりとデモをコピーする感じに近いですね。
■自分でこう変えたいとか、こう叩きたい、こう弾きたいとかは?
真田 普段はあるんですけど、この曲はあんまりなかったですね。(笑)
彦坂 細かいところはもちろん自分のカラーでやっているんですけど、おおまかなところはもうそのままで。むしろもうデモのままCDでもいいや、くらいでしたね。(笑)
■完成度の高いデモだったんですね。(笑)
彦坂 完成度高いですよ!いつもそうです。凝り性なんでしょうね。
村山 凝り性もあるし、楽器が好きだからこだわっちゃうんですよね。これで自分が歌えたら完璧なんですけどね。
彦坂 まあ、そうだよね(笑)。でもそこから生の歌が入ると本当に変わるよね。
黒田 うん、変わるよね。
彦坂 やっぱりデモのときと比べるとそこがいちばんイメージ変わったかなって。
■命が吹き込まれるような感じですかね?
彦坂 そうですね。人間味が出るというか、そこですごく変わりますね。
■人間味という点で、ちょっと歌詞の話になりますが、前作は情景が思い浮かぶ曲が多かったように思いますが、今回は対自分で、対人という視点で歌っているからか、聴きながら自分と照らし合わせてしまうことが多かったです。
黒田 それもあとから気づいたんですけどね。だから『take the sensor』ってタイトルにしたんです。自分がいま大事にしてることって、「あ、これなんだ」みたいな。このタイトルがいま本当に大事にしていることで、だから自然にこういう歌になったんですけど。
■それは最初の真田さんのお話に通じるところでもあるんでしょうか?
黒田 そうですね。「自分のセンサーを持て」って意味でこのタイトルをつけたんですけど、「自分のことを信じる」いまはそれをいちばん大事にしたい。だから自然とこういうアルバムになったんだと思います。