Mrs. GREEN APPLE「MGA MEET YOU TOUR」ライブレポート@東京国際フォーラムA 5月19日(金)
ミセス、最多20公演となる「MGA MEET YOU TOUR」を完走
メジャーデビューをしてから1年10ヶ月。Mrs. GREEN APPLEというバンドは、中高生を中心に瞬く間に人気を上げていった。ミセスがメジャー初のワンマンライブを行ったのは、キャパ450人の渋谷WWW。それ以降は赤坂BLITZを始め、全国のライブハウスを巡り、遂に5月19日、5000人を収容する東京国際フォーラムホールAでのライブを果たした。同公演のチケットはソールドアウト。会場では開演前から多くのファンが集結していた。
会場が暗転し、ステージにメンバーが現れると、5000人の大歓声が響き渡る。冒頭SEから“Just a Friend”が披露され、会場はあっという間に熱気に包まれた。藤澤涼架(Key)が「MGA MEET YOU TOURへようこそ! 最後まで楽しんでいきましょう!「とオーディエンスを迎え入れると、“Lion”がスタート。その後も2ndアルバム『Mrs. GREEN APPLE』から“おもちゃの兵隊”“絶世生物”“Oz”が立て続けに披露された。波の音が聞こえたかと思えば、壮大な前奏で始まったのは“鯨の唄”。大波のようにうねるサウンドとともに、大森元貴(Vo)の熱唱が会場の端まで届けられていく。ずっと聴き続けていたいと想う反面、彼らから次々に届けられる楽曲が待ちきれない自分もいる。ライブハウスで聞いていた彼らの演奏と比べると、驚くくらいパワーアップしているのだ。そんなことを考えていると、若井滉斗(G)、髙野清宗(B)、山中綾華(Dr)が一旦ステージを後に。大森と藤澤のアコースティック編成で“我逢人”が披露された。「せっかくなのでメンバー全員でもう1曲いいですか」と大森が告げると、5人全員で演奏されたのは“Hug”。柔らかくも力強いアンサンブルが会場を満たし、新鮮な楽曲アレンジに聴き入るファンの姿も印象的だった。
中盤のMCでは、客席をメンバーごとのチームに分けた声出し合戦を行うなど、観客を巻き込んで会場を盛り上げる。「たまにはパーティーピーポーになってもいいと思うんだよね、だからここからは好きに踊って!」と大森の煽りで始まったのは“VIP”と“うブ”。ダンスチューンさながらの盛り上がりをみせ、ホール全体を大きく揺らしていく。新曲“WHOO WHOO WHOO”が投下されると、今までにないEDMのパーティソングで会場は一気にダンスフロアに。山中以外のメンバーが突如客席に降り立ち、パフォーマンスをしながら走り回ると、各所から悲鳴にも似た歓声が巻き起こった。“Speaking”“サママ・フェスティバル!”ではファンと大合唱をし、“JOURNEY”で大いに会場を盛り上げたところで本編が終了した。
アンコールでは、当日誕生日を迎えた藤澤にメンバーと観客でバースディソングを歌ったり、キーボード模様のケーキが出てくるというサプライズからスタート。その後披露された“StaRt”は、ひとつ大人になった藤澤にエールを込めて歌われているようにも感じた。最後のMCでは、大森をはじめ全メンバーから「みんなと一緒にこの空間を創れて本当に幸せです。ありがとう」といった感謝の言葉が伝えられ、パフォーマンスされたのは映画「笑う招き猫」の主題歌 “どこかで日は昇る”。ラストは「また会いましょう」のフレーズでお馴染み“庶幾の唄”で締めくくった。ミセス史上最大規模となる東京国際フォーラムホールAでのライブを大成功させた彼らは、最後まで自由かつ楽しそうにステージで音を奏でていた。メジャーデビュー2周年となる今年の7月には、東京と大阪で野外ワンマンライブも控えている。今後もますますミセスから目が離せない。
Text:日野綾
Photo:HAJIME KAMIIISAKA
Mrs. GREEN APPLE「MGA MEET YOU TOUR」
5月19日 東京国際フォーラム セットリスト
01.Just a Friend
02.HeLLo
03.アンゼンパイ
04.Lion
05.おもちゃの兵隊
06.ツキマシテハ
07.絶世生物
08.soFt-dRink
09.Oz
10.鯨の唄
11.我逢人
12.Hug
13.VIP
14.うブ
15.WHOO WHOO WHOO
16.スマイロブドリーマ
17.SwitCh
18.Speaking
19.サママ・フェスティバル!
20.In the Morning
21.JOURNEY
En
En01.StaRt
En02.どこかで日は昇る
En03.庶幾の唄