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モン吉 WEB LIMITED INTERVIEW

3年の時を経て
モン吉1stソロアルバム、いよいよリリース

FUNKY MONKEY BABYSの解散から約3年、待望の1stアルバムをリリースするモン吉。抜群のメロディセンスはそのままに、新たな一面も見せながら、リラックスして楽しむ様子がうかがえる。『モン吉1』というタイトル通り、“ありのまま”が現れた1枚。何気ない日常を大切にするからこそ気づくこと、そしてつながること――等身大のこのアルバムについて、話を訊いた。

■ファンモンの解散から3年、いよいよといった感じのリリースになりますね。

モン吉 思ったより時間が経つのは早いなって、あらためて思いましたね。

■この3年はどういう過ごし方をされてたんですか?

モン吉 1年前くらいからは音楽活動も再開してたんですけど、それまでは仕事はまったくせず、旅行に行ったりしてました。(笑)

■どこへ行かれたんです?

モン吉 アラブと北米以外はだいたい行きましたね。そんなに細かい国までは行けてないですけど、ヨーロッパ、アジア、アフリカとか。とりあえずはゆっくり休もうと思ってたんで、自分の好きなことをしたいなと。

■アルバムに関してはいつ頃から考えてたんでしょうか。

モン吉 仕事を再開した頃、1年前くらいからですね。制作に入ったのもその頃で。でもこのタイミングでこのアルバムを出すとは1年前にはまったく思ってもなくて、音楽好きだから、そのうち音楽は絶対やるだろう、くらいの感じでいましたね。

■イメージはありました?

モン吉 これはもうファンモンのときから同じなんですけど、いい曲ができるまではその曲をひたすら書くことに専念して、その曲が完成したら、それとはかぶらないコンセプトの曲をまたひたすら書くっていう、その積み重ねなんですよ。なので大まかに言うとその延長線上で、これまでやってなかったことをやる、いままで書いてなかった曲を書くっていうことくらいで、全体的なコンセプトは決めてなかったですね。決めちゃうと縛りも出ちゃうし、そのときそのときで自分がやりたいと思うものが集まれば、結果、いいじゃんっていうものができるだろうなって、そういう感覚だけで作ってました。

■だからなのか、いろんなタイプの曲があって、何度聴いても全然飽きないなって。

モン吉 飽きずに聴けるってことはいつも意識してて、そういう部分では曲の幅というものがすごく重要になってくると思うんですよね。やってることはJ-POPなんですけどね、そこに自分の好きなジャンルをすべて落とし込めたらいいなって、そう思いながら作りましたね。

■曲作りはスムーズでした?

モン吉 今回すごく早かったんですよ。ファンモンのときは、メロディ全部と自分の歌う部分の歌詞を書いてたんですけど、全部まとめて自分で作るっていうのは今回初で。だから最初の1~2曲はちょっと不安みたいなものがあったんですよね、できるのかなって。でも1~2曲作って、あ、できるじゃんってところから、これはもう心配いらないなって気持ちになって、そこからは早かったですね。今回は歌詞も早かったし。

■歌詞は、等身大のモン吉さんがすごく自然に現れてる気がしました。それも早かった理由でしょうか。

モン吉 それはあると思います。前はけっこう意識して身近なことを歌ってたっていうのもあるんですよね。でも、もっと広いテーマのものが歌えてもいいのかなって、逆に言うとそういうものが歌えてないなっていう発見があって。だから今回はそういうことを歌うのもおもしろいのかなっていうところから、歌詞もまったく縛りなく書けたし、だから早かったんだと思います。

■その歌詞の中でもすごく気になったのが“なると”なんですけど。

モン吉 これはもうラーメンの曲ですね。(笑)水曜日のカンパネラのケンモチヒデフミさんと一緒にやったんですけど、個人的にアルバムの中でいちばんタイプの曲です。4つ打ちは4つ打ちなんですけど、そこに3拍が混ざってるのがすごくおもしろくて、その3泊拍がループしてるのが輪廻的な感じだからそういう歌詞がいいなと思ったんですけど、輪廻だけだとひねりがないなと思ってケンモチさんに言ったら、「回ってるから……なるととかどうですか?ラーメン好きですか?」って聞かれて「はい、好きです」と。(笑)そこからラーメンへの探求心と終わりのない輪廻をうまく混ぜた歌詞ができたらいいなということで、この歌詞ができたんです。

■なんか神秘的だし、おもしろいですね。

モン吉 おもしろいですよね。しかも3時間くらいでできたっていう。(笑)楽しくはやくいいものができて、すごく気に入ってますね。

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