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LiSA VANITYMIX 2017 SUMMER PICK UP INTERVIEW

抑えていたらもったいない
感情を解放した2年ぶりフルアルバム

6月から始まるアリーナツアーもソールドアウト続出で絶好調のLiSAが、約2年ぶりのフルアルバム『LiTTLE DEViL PARADE』をリリースした。その間に発表した4枚のシングル曲も含んだ本作は、ポジティブで力強いLiSAらしさを存分に放つと同時に、そこに至るまでに多くの困難と葛藤を乗り越えたことをうかがわせる言葉の数々も印象的だ。「感情を解放してあげてもいいんじゃないかと思った」と言う彼女に、その心の内を語ってもらった。

■アルバム全体としては、一通り悩んだうえで最後は晴れやかな気持ちになるストーリーだなと思ったんですが、LiSAさんが伝えたかったメッセージは?

LiSA   『LiTTLE DEViL PARADE』というタイトルをつけたんですけど、これは自分のなかに棲みついてる小さな悪魔も連れて、人生を歩いていくぞっていう覚悟なんです。自分のわがままとか、素直に生きたい気持ちをリトルデビルだと思ってしまう人たちって、常に真面目でいなくちゃいけない、人に好かれなきゃいけない意識を持ってると思うんですね。そういう人たちが、それも許してあげていいんだなと思えるような、自分を肯定してあげられるアルバムになったらいいなと思いました。

■LiSAさんのなかのリトルデビルとは?

LiSA   わがままですかね。あとは列からはみ出すこと。特に学生だった頃は、規則がある理由が全然わからなくて。「なんで制服のスカートは膝下じゃなきゃいけないの?」とか。(笑)それをダメだと言われてもやっていたらはみ出してると言われるわけですけど、それは自分の好きなことがその時から見つかってるということじゃないですか。本当はすごいことだと思うんです。

■確かに!その視点で考えたことはなかったです。

LiSA   もちろんはみ出している感情を抑えることが必要な時もありますけど、そういう真面目な人こそ、たまには感情を解放してあげてもいいんじゃないかと思ったんです。

■優等生でも大人になって苦労する人はたくさんいますしね。

LiSA   その時に自分の好きなものが見つけられないから、何をやっていいかわからなかったり、夢を持つ人を見て焦ったりするのかなと思います。もっと自由にいろんなものを見ていたら、好きなものに出会ったり、好きなものが広がったりするかもしれない。それを抑えていたらもったいないなって。

■表題曲の“LiTTLE DEViL PARADE”は、最近の完璧を求める風潮に異を唱えるような曲だと思ったんですけど、そういう理由で作ったわけではなかったんですね。

LiSA   自分が6年の活動をしてきたなかで、武道館でのライブとか、みんながいるから叶えられた夢がたくさんあって。はじめは自分の歌を必要とされたいと思ってグレてたけど、人から愛されたことで「世界は思ってたほど敵ばかりじゃないのかもしれない」と思ったというか。

■敵ばかりだと思ってた?(笑)

LiSA   そうですね。(笑)あと、自分の嫌いなところも、自分らしさだと認めてあげられるようになってきた。それはたくさんの人が自分のことを見てくれているからこそで、人は愛されると素直になれるんだなと思ったんです。だから、幸せな今だからこそ歌えることは「素直になりなさい」だったので、自分を解放せよってことで“LiTTLE DEViL PARADE”ができたんです。

■そういう心境の変化は“TODAY”の歌詞と重なりますよね。昔は「終わりばかり数えた」けど、今は「キミとの未来地図描いてる」。

LiSA   その通りですね。“TODAY”は今思っていることをそのまま書こうと思ったので。

■ただ「相変わらず もがく世界で」という歌詞を見て、まだもがくことがあるのかと。

LiSA   やっぱり人と接する機会が多いので、いつまでも人には悩まされるんだろうなと思います。それは身近な人の場合もあれば、SNSで言われる一言にいちいち傷つくこともあるし。自分が正しいと思ってるわけじゃないけど、なんでこういうこと言う人がいるんだろうなって思うと、人との違いにすごく悲しくなる。

■でもLiSAというアーティストには、もっとポジティブなイメージがあるじゃないですか。そこは演じてる部分が強いんですか?

LiSA   やっぱり自分の理想でありたい気持ちは第一にあります。ただ表向きにはそう見せてても、ポロポロとバレていくもので。だから最近は、SNSでそういう面も出せるようになってきました。でも、それはSNSを見てる人にしかわからないから、そうじゃない人には表の部分から入ってきてほしいです。

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