日本から世界へ。LiSAの笑顔が繋いでいく［eN］
梅雨空のもと、6月14日・15日にLiSAの『LiVE is Smile Always～ASiA TOUR 2018～［eN］』が日本武道館にて開催された。15日（金）2日目、会場はツアーグッズを身に付けたオーディエンスで超満員、スタートを今か今かとペンライトを振りながら待っていた。今回は360度円形の客席で囲まれたステージだ。照明が落ち、ライブにちなんだストーリーが描かれたアニメーションVTRが映し出され、そのVTRが終了すると同時にランウェイの先に作られた中央の円形ステージにLiSAが登場し、アカペラでワンフレーズ歌うと、拍手と歓声が巻き起こる。と、同時に最初から大人気の楽曲でスタート！会場のボルテージは一気に上昇し、「行くよ武道館！」とのLiSAの掛け声に、オーディエンスはより大きな歓声を上げ拳を突き上げた。
そして先日発売になったばかりのベストアルバムから曲を連ね、LiSAもオーディエンスを一緒に歌うよう煽り、会場全体の一体感がグンと高まった。MCに入り、会場を360度見渡したLiSAは「こんばんは！LiSAでーす！」と挨拶をし手を振る。「すごいですね、武道館！360度いっぱいですよ！」と喜びを満面の笑みで表す。会場全体をフロント、バック、レフト、ライトと分けて声出しをした後、いつもの挨拶「愛と思いやりを大切に！ここにいるみんなで［eN］joyしましょう！最高に楽しんでいきましょう！ピース！」と全員でピースを掲げた。そこからはセンターステージ、サイドウイング、バックステージまで全体を使って、時にはファンと触れ合いながら盛り上げた。人気曲“エレクトリリカル”では、前奏でLiSAが振付けを歌いながらレクチャーし、会場全体で一体となって歌いながら踊ると、一気にポップでハッピーな空間が広がる。間奏ではLiSAがバックステージで鍵盤ハーモニカを披露し、目の前のオーディエンスからは悲鳴にも似た歓声が上がる。振付けを完璧にこなしたオーディエンスに「よく出来ましたー！」とLiSA。すると今度は一転し、会場が一気にレッドライトに包まれたかと思うと、黒いマントとフードを被ったLiSAがロックな楽曲を披露。LiSAが持つもう一つの魅力に会場の熱気は高まる。マントを脱ぎ捨て、次は真っ赤な和風の衣装と和傘を使い、中央の円形ステージでスタンドマイクを撫でながら“DOCTOR”を披露し、セクシーに魅せた。
続いて真白なドレスに着替えたLiSAがバラードを披露。衣装に合わせて、白いペンライトで会場は一気にまばゆい白い光に包まれた。歌い上げるLiSAの歌声に感動し涙ぐむファンも見受けられた。「みなさん、楽しんでますか？ここまでついて来れてますか？」と声をかけ、「武道館は特別な場所、初めて立ったのが4年前。あの時は納得いかなかった…」と当時の苦悩を語り、「いろんな会場、経験を通して今、みんながとても近くに感じられる。みんなに会えて本当に嬉しい。」と、トラウマを克服できたことを話し、「子供の頃はこんなにたくさんの人たちの前で歌うなんて思わなかった。その頃はギターも弾けなかったし。」と、ギターを持って演奏しながら曲を披露した。
そこからはバンドメンバーもタンバリンを持ってステージを全速力で走りながら煽ったり、LiSAもドレスの裾を持ち上げながら会場中を走り回る。オーディエンスも負けじとジャンプや歓声をあげ、会場が揺れるほどの盛り上がりを見せ、「武道館最高だー！」と叫ぶLiSA。
バンドメンバー紹介を終え、衣装チェンジした後、「まだまだ行くよー！！一緒に歌って！」と会場と一緒に大合唱！「どうよ！？私たちが生きてる6月15日、最高じゃない？でも、もっと見たくない？戦う準備は出来てる！？」と“Mr.Launcher”。会場は緑のライトで彩られ、ピースを掲げて「ありがとう！」と感謝した。
会場の照明が落ち、スクリーンにデビューから今までのドキュメントムービーが流れ、LiSAの歴史をオーディエンスがそれぞれの想いでスクリーンを見つめて拍手が沸き起こった後、LiSAが再登場して“Believe in ourselves”を会場を見渡しながら歌い終えると、感極まって涙を流し言葉を失った。「ベストアルバムを作成するにあたって、１個１個歌にして今までLiSAとしてやってきて、その一つ一つを思い出しながら歌いました。」と語り、「みんなが私の存在を肯定してくれた。私の光になってくれてありがとう！武道館最高だった！私たちこんな景色を作れちゃうんだよ！」と、涙ながらに笑顔で話すLiSAに、オーディエンスも同じく涙を流しながら笑顔でLiSAを見つめていた。そして「今日を最高で終わらせたくない！？」との言葉とともにボルテージを上げ、心からの感謝を伝えるかのようにステージ全体を駆け巡り、ファンと触れ合いながら最後の歌を歌った。会場全体で記念撮影をして、SNS用の動画を撮った後、「アジアツアーに行ってきます！！」というLiSAの笑顔とピースでエンドロールがスクリーンに映し出され、公演は終了した。
LiSAの曲はオーディエンスと一緒に盛り上がれる曲が多く、一緒に歌いながら振付けをしたりと、LiSAとファンの絆が強く、また距離がすごく近く感じられた。パフォーマンスも圧巻で、力強い歌声と声量、そしてLiSAの楽しそうに歌っているその笑顔の虜になる。日本から世界へと続くLiSAの笑顔にこれからもついて行きたいと思えた熱いライブだった。
Interview&Text：隅内かな
Photo：上飯坂 一
「LiVE is Smile Always～ASiA TOUR 2018～[eN]」
■日本国内アリーナ公演
2018年6月14日(木) 日本武道館(東京)
2018年6月15日(金) 日本武道館(東京)
2018年6月30日(土) 大阪城ホール(大阪)
2018年7月1日(日) 大阪城ホール(大阪)
■海外公演
2018年7月21日(土) シンガポール Zepp@BIGBOX Singapore
2018年8月11日(土) 香港 MacPherson Stadium
2018年8月18日(土) 台北 新荘体育館
2018年8月24日(金) 広州 中山記念堂
2018年8月26日(日) 上海 上海新静安体育館
「LiVE is Smile Always～ASiA TOUR 2018～[core]」
2018年10月6日(土) 千葉県文化会館(千葉)
2018年10月8日(月・祝) コラニー文化ホール(山梨)
2018年10月14日(日) 福岡サンパレス(福岡)
2018年10月20日(土) 倉敷市民会館(岡山)
2018年10月24日(水) 名古屋センチュリーホール(愛知)
2018年10月26日(金) オリックス劇場(大阪)
2018年11月2日(金) TOKYO DOME CITY HALL(東京)
2018年11月3日(土・祝) TOKYO DOME CITY HALL(東京)
2018年11月9日(金) わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)(北海道)
2018年11月18日(日) 金沢歌劇座(石川)
2018年11月25日(日) 福井フェニックス・プラザ(福井)
2018年11月30日(金) 鳴門市民文化会館(徳島)
2018年12月9日(日) 仙台サンプラザホール(宮城)
