■最高記録がわからないけど楽しみにしています!バトルは3カ月に渡って行なわれましたけど、初披露と最後の決勝戦では、パフォーマンスも全然違ったと思うんです。いちばん変わったなと思う部分は?
阿部 本当にいろいろ変わりましたけど、(決勝トーナメントで)衣装が変わってからは、みんなかっこよく見せようっていう意識が強くなったと思います。やっぱり衣装が変わるだけで、けっこう意識も変わるんですよ。
大石 みんな歌い方のクセが強くなったよね。特に年長2人(安田と長月)。愛里ちゃんはもとからすごかったけど。「dramatic」の発音とか。
安田 ははは。(笑)
■あれかっこいいですよね。
長月 1番では私が歌っているんですけど、あえてノーマルな感じにして、控えるようにしているんです。やっぱり愛里ちゃんの「dramatic」を際立たせたいので。
■鈴木さんはどうですか?
鈴木 振り付けは変わっていないんですけど、やっていくうちに見せ方が上手になったかなと思います。ここはカメラで抜かれるから、めっちゃキメようとか、そういうことを意識するようになりました。
■ちなみにいちばんキメてるところは?
鈴木 Aメロのところで、しゃがんでから、立って、まわって移動するんですけど、初披露のときに画面で私がいちばん前で抜かれていたんですよ。最初は何も意識していなくて、普通にまわってて超ダサかったので、家でめっちゃまわる練習をしました。
安田 私が変わったところは、人前でパフォーマンスすることの意味というか。みんなしっかりしてたんですけど、私だけメンタルをやられていたときがあって。そのときにステージに立ったら切り替えなきゃいけないし、絶対に自信を持って踊らなきゃいけないと、改めて理解できたんです。
■Love Cocchiと対戦して負けたときに、「私のせいで」と泣いていたじゃないですか。あのときですか?
安田 そのときです。その対戦が終わって、すぐ後藤さんとお会いしたんですけど、スーパーマリオでスターを取ると、レインボーになって無敵になるじゃないですか。どんなにへこたれていても、ステージに立ったらレインボーマリオだよって言われて。わざわざ画像まで探してきてくれて、決勝まで後藤さんがLINEのトップ画にしてくださったんです。そのおかげで、すごい自信がついたし、決勝も私はレインボーマリオだと思って挑めました。
■いい話じゃないですか。
安田 そうなんですよ!
■あのときは出だしでマイクスタンドに手をぶつけて、「やっちまった」という顔をしてましたけど、あれが原因で落ち込んでいたわけではないんですか?
安田 その前からちょっと…。でも、それをステージの上では絶対に出しちゃいけないんだなと知れたし、メンバーも落ち込む必要はないと励ましてくれて。LaLuceのなかでは私がいちばん年上だけど、みんなに支えてもらって、安心できたし、絆も感じたし。自分のなかではグループへの愛が深まった出来事でした。
■長月さんがいちばん変わったところは?
長月 私、LaLuceは練習しなくても、平均点以上を取れるメンバーだなと思っていたんですよ。今回も最初のほうは、平均点以上は取れているし、それでいいじゃんみたいな感じだった気が私はしていて。だけど、ある日を境に、平均点以上を取れるからこそ、満点を取りに行かなきゃいけないって、みんなが切り替わったというか。全員が同じ解釈ではないとは思うんですけど。
■それは何がきっかけだったんですか?
長月 たぶん、Love Cocchiに負けたときだったと思うんです。めちゃくちゃ悔しくて、変わりたいっていうか、成長したいって思いました。あと個人的には、私の声が出なくなったとき(対Good Tears戦)に、メンバーが助けてくれたり、後藤さんが駆けつけてくれたり、いろんな人に支えてもらっていることに改めて気がついて。恩返ししないとなっていう気持ちになりました。
■みんなで支え合っているということですけど、5人の関係性はどんな感じなんですか?リーダーは阿部さんですよね?
阿部 いちおう…仮で…。
■あんまりリーダーという感じでやってるわけではない?
長月 リーダーがいらないグループなんですよ。
大石 なんかまとまっちゃう。
長月 それぞれ自分のことは自分でこなせるというか。だからリーダーは、いちおう形だけお願いして。
安田 そういう役割を作ったら、逆に発言しにくくなっちゃうと思うんです。もともと年齢差もあるし、あえて作りたくないなって。みんなが意見を出せる環境にしたいなとは思っています。
■なんか年下ほど落ち着いてるイメージがあるんですよ。
長月 そんなことないし!(怒)
安田 年下組も、楽屋では年相応ですよ。
長月 やっぱり私たち大人なんで。
安田 アダルティーですから。
■鈴木さんが冷ややかな目で見ていますよ?
鈴木 まぁ、そういうことにしておきましょう。
長月 あとで裏おいで。(笑)
■年長メンバーから怒られることもあるんですか?
鈴木 ないですね。たまに注意されることはありますけど、ケンカみたいなことは一回もないです。
長月 だってちゃんとしてるんだもん。
阿部 言わなくて大丈夫なくらいしっかりしてるんですよ。
■ただ、曲のなかでは「自分ののびしろ こんなもんじゃないよ」と歌っているじゃないですか。それぞれ伸ばしたいと思っていることはありますか?
鈴木 いまは歌を伸ばしたいです。なんの曲にでも合うようになりたい。
大石 私はパフォーマンス力。歌もダンスも得意なわけではないので、そういう絶対的な力を伸ばしていきたいです。
阿部 全部伸ばしたいですけど、パフォーマンス的にはいろんなジャンルに挑戦してみたいです。あとはコメント力。しゃべるのが苦手なので、もうちょっとがんばりたいなって。
安田 私は肺活量がなくて、へばっちゃうんですよ。すぐに息があがって、鼻の穴が拡がっちゃって、パフォーマンスの後半とか、鼻ばっか気になっちゃうんです。だから肺活量を鍛えたいです。
長月 私はバラエティ力を鍛えたいというか。何かコメントをしなきゃいけないときに、逃げたい質問とかあるじゃないですか。愛里ちゃんみたいに、パッと変な四字熟語とか言えたらいいなって。
安田 言ってないよ!(笑)
長月 そういうボキャブラリーがないので、ちょっとずつ鍛えていって、うまくいろんなことをかわして、上手に生きていければいいなと思っています。