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平井 大 WEB LIMITED INTERVIEW

sub2ピアノ、ミディアムバラード...等々、新境地も多数披露。
平井 大がこの冬に送る、心温まるカバー曲たち

サーフミュージックを基調とした音楽性もあり、これまで夏のリリースが中心だった平井 大。そんな彼から、秋から冬にかけてのこの時期にぴったりの心温まるアコースティックカバーミニアルバム『Love is Beautiful』が届けられた。自身の人気曲の英語詞セルフカバーを含め、彼のフェイバリットな洋楽楽曲のうち、この季節に是非とも伝えたいカバー曲が収まった今作。生のバンドをバックに、身近で歌われているかのようなアコースティック主体のサウンドと、歌のネイキッドな部分を伝えることに重きが置かれたところも特徴的だ。初挑戦となったピアノによるバラード等、新境地も多く有した今作を通して、冬ならではの彼の魅力も是非感じ取って欲しい。

■既に今作を引っ提げての全国ツアー中ですが、反響はいかがですか?

平井  おかげさまで、どの箇所もいい感じです。そもそもこの時期の作品のリリースが僕にとって新鮮なことでしたからね。なので、多少の不安もありましたが、(今春発売のアルバムのナチュラル感満載であった)『Life is Beautiful』からの流れもあったんで、みなさん自然に受け止めて下さって。その辺りとても実感しています。

■今回のミニアルバムですが、人恋しいこの季節にぴったりの作品内容に仕上がりましたね。

平井  ありがとうございます。僕なりに冬に聴いてもらいたい曲を選びましたが、この時期に聴いて心が温まる作品になったんじゃないかなと。基本ライブ同様、今作もバンドのメンバーと一緒に録ったんです。

■ちなみに、どの辺りに注力を入れてカバーを。

平井  僕の中でのカバーって、曲の良さだけを引き出して、その良い部分を更に自分のフィルターを通して作品にしていく、そんな定義なんです。自分の持っているスタイルとその曲の持っている良さを組み合わせて作品化していくというか。他の人の曲ながら平井 大の作品として成立させていく、そんなイメージで作ったし、歌いましたね。

■中にはオリジナルはドラマティックでエモーショナルな曲ながら、平井さんなりに表現すると、また違った側面のドラマ性を帯びていく印象を持ちました。

平井  カバーってオリジナルよりも自分の個性や自身のスタイルを入れやすかったりするんです、僕の場合。オリジナルとなると僕が作って、僕がアレンジしてってなるから、どのような落とし込みにするのかを考えるのもひと苦労で。(笑)しかしカバーとなると、それを客観的に、自分だったらこうする的なものがより浮かびやすいんです。そこに対してどう自分のスタイルでアプローチ出来るか、になる。なので、カバーの方が逆に〈平井 大ってこういった人間性だよ…〉というのが伝わりやすいかも。あと、原曲にはどうやっても勝てませんからね。なので、逆にそこは僕らしさを交えることで原曲とは違った側面や表情を表現できたらと都度挑んでます。

■今回は自身の楽曲のセルフカバーも含め全編英語詞なのも特徴的でした。

平井  日本語のセルフカバーも、そのまま日本語詞で歌えば良かったのかもしれませんが、今回はあえて英語で統一しました。その方が分かりやすいだろうし、ちょっとプレミアム感も出したかったもので。いつもの自分のオリジナルアルバムとは、またちょっと違ったテイストを楽しんでもらいたいところもあって。

■それが故のプレミアム感やアダルティさが今作では非常に出ています。

平井  全編雰囲気を重視しましたからね。年齢は問いませんが、これからの秋冬の生活にフィットさせて欲しいです。あと雰囲気で言うと、どうしても僕がこれまで基調としていたアコギだと、その楽器の性質からか夏っぽくカラっとなっちゃうんですよね。なので、今作ではピアノを基軸にした曲も入れてみました。M-3~5までは、それこそピアノを基軸にしたアレンジで。だけど、それによる秋~冬ならではのウォームさも表せたかなと。その辺りは新しい領域に踏み込めた感があります。あとここまでバラード然とした曲もこれまで無かったし…。その辺りは自分の新しい一面が表せました。

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