小原大河(Vo&Gt)、利成 (Gt)、Ryoyo(Ba)、六華(Key)、Riku(Dr)
5人組ポップロックバンド、Hedgehog Mariesが今後の飛躍に重要となってくる新作をリリース!!
小原大河、利成、Ryoyo、六華、RikuからなるHedgehog Maries。中高生の多感な子たちが共感し、心を寄り添わせたり重ねたりしやすい、親しみ性のある歌詞やメロディ、歌唱が特徴的な5人組ロックポップバンドだ。ツインギターを左右に振り、それを活かした作品性も印象深い、このHedgehog Maries。そんな彼らが初の全国流通盤シングル『スカーレット』を発売した。代表曲でもある勢いとサビで訪れる解放感も印象的なタイトル曲と、対してカップリングにはウェットな部分も伺える“stranger”といった対照的な2曲が収まっている。そんな彼らがこれから飛躍していく為にも重要となってくるであろう当シングルについてを語ってくれた。
■みなさんは同じ音楽の専門学校で結成されたとお聞きしました。
小原 そうなんです。僕が1年生の後半にバンドを組みたいと思い、メンバーを探し始めました。その際にキーボードの六華以外は授業で一緒になったことがあったので、「一緒にやらないか?」と声をかけて。その後、キーボードに女性が欲しいなと思い六華を誘ったんです。見た目も男4人だと華がなかったので。(笑)
■誘った際に何か目指していた音楽性があったんでしょうか?
小原 僕が作詞・作曲をしているのですが、ポップ性のある楽しめる要素のあるロックバンドを目指していましたね。
Ryoyo とは言え、個人個人好きなジャンルもバラバラですからね。それもあって、この4人の様々な趣向が合わさったら面白いんじゃないかと。僕もメタルが好きでしたから。
利成 僕もルーツはブルースロックやガレージパンクやミクスチャーなんです。でも、今の時代そのような音楽性だと学校で一緒にバンドを組める相手が見つかりにくくて。(笑)それもあり、声をかけてもらった際は面白そうだなと快諾しました。
Riku 僕はオルタナティブロックが大好きで。元々大河(小原)が「こういった音楽性を演りたい」と持ってきたものは全く通ってこなかったんですが、いざ一緒にスタジオに入って合わせてみたらすごく楽しくて。
小原 僕がけっこう偏って音楽を聴いていましたから。この3人で自分に無い部分を補って幅を出してもらいたかったんです。僕に無い要素を持っている人たちとやれば、面白いものが出来る自信もあったし。
■割といろいろな音楽性が融合されている印象だったんですが、それが故だったんですね。確かに化学変化やバンドマジックは現れています。で、六華さんは?
六華 私は逆にこの学校に入るまではクラシックをずっとやっていました。ロックやポップスにはほぼ縁がない人間で。何か新しいことを演ってみたく、音楽の専門学校に入ったんです。なので、このバンドに声をかけてもらった時にも新しい挑戦だなと思い入りました。
小原 若者に「楽しいな」と思ってもらえる音楽を目指していたので、一つのジャンルを突き詰めるのではなく、より幅広い楽しみ方を提供したいと感じていて。やはり万人に聴いてもらいたいし、楽しんでもらいたい。その辺りがあり演っているので。いろいろな音楽性や間口は広い方がいいでしょうから。
■でもそれだと「このバンドは何がやりたいんだ?」と不明瞭さにも繋がる懸念もあるのでは?
小原 その辺りは自分たち的にはバリエーションだと捉えていて。一本僕たちらしいポップスの幹があり、そこに枝葉的に様々な特色の音楽性を特化させたり、あとはメンバー間で急にやりたくなった音楽性にフレキシブルに対応できそうなメンバーですからね、この4人は。なので、あえてジャンルを固定せずに振り幅を持っている理由もあります。それもあり、逆にいろいろなタイプの楽曲を作るようしているんです。
Riku 曲の8割ぐらいは大河が作ってくるんです。デモみたいな形で。あとの残りの2割の余白みたいな部分をみんなで編曲していくスタイルで。ドラムも当初は打ち込みでデモをくれるんですが、そのニュアンスを汲んで僕なりに叩いて完成させています。
Ryoyo 僕は楽曲のアクセントづけを意識しています。「ちょっと面白くないな…」と思ったら、機転を利かして浮かんだアイデアを入れ込んでみたり。
六華 私の場合は楽曲によって、ピアノのような美しさを加える役と、ウワモノのように更に楽曲をキラキラさせていく役、その別々の役割は楽曲毎に察して、音色も弾き方も変えてアレンジしています。ピアニストとしてとキーボーディストとして、楽曲によって2つの顔を存在させていますね。
利成 2本のギターのうち、僕はリードギター的な役割なんですが、リードギターなりの必要性を考えて弾いています。
■作品だとその辺りすごく良く分かります。2本のギター左右それぞれあえて分けて鳴らしていますもんね?
利成 大枠の中でズレない程度にどれだけ好き勝手弾けるか、みたいな部分が面白味や個性になればと弾いています。
小原 僕自身、歌詞が載るまでは、あえて自然と聴き流せるBGMとしても通用出来る音楽性を目指しているんです。なので、奇をてらうこともあえて避けているし。音楽って生活に溶け込むことも多いじゃないですか。いい意味で楽曲は人生の背景で鳴っている程度でいいんじゃないかな?と考えていて。対して歌詞や歌、各人のアレンジを経た演奏が乗っかった時点で、ある意味それらを壊すような存在の音楽、その辺りを目指しています。