ちょっぴりエッチな温泉×幽霊ラブコメアニメOP曲で、台風級の恋する気持ちを叫ぶ!
アニソンシンガーとして国内外で人気を集める春奈るなが、ニューシングル『桃色タイフーン』をリリースした。今作は温泉街を舞台に、女子高生の地縛霊を中心とした美少女たちとの、ちょっぴりエッチなラブコメディーが展開されるアニメ『ゆらぎ荘の幽奈さん』オープニング曲。カップリング曲も含めて、アニメの世界観と見事にマッチしている今作について、注目ポイントを解説してもらった。
■まず春奈さん的なアニメの見どころから教えてください。
春奈 かわいい女の子がたくさん出てくるハーレムもので、しかも肌色(肌の露出)が多めなんですけど、(笑)そのなかにも女の子のいろんな魅力が詰まっていて。女の子って、ちょっと意地悪な部分とか、おっちょこちょいな部分とかがあってこそ、かわいさが光ると思うんです。登場する女の子の個性が一人ひとり、めちゃくちゃ強い作品なので、見た人は推しを絞るのが大変だろうなって。回を重ねるごとに、それぞれキャラが掘り下げられていくし、これから出てくるキャラクターも楽しみですね。
■こういうハーレム系アニメは、女性はどう楽しむものなんですか?
春奈 私は主人公(冬空コガラシ)がうらやましい、「コガラシ君になりたい!」と思うタイプですね。こんなにかわいい女の子に囲まれて過ごせたら、どんなに幸せなんだろうな、ズルいなと思います。(笑)現実にはありえないかもしれないですけど、それを叶えてくれるのが二次元なので。
■男性と思考があまり変わらないですね。(笑)“桃色タイフーン”はアニメありきで作った曲なんですか?
春奈 はい。その前提で作っていただきました。笛の音が入っていたり、「ひーふーみーよー」とカウントするところがあったり、幽奈さんチックに和テイストが取り入れられつつもポップな仕上がりになっていて、アニメの世界観に寄り添った楽曲になったと思います。
■歌詞もアニメに寄り添った内容になってますよね。突然現れた男の子を好きになって、彼のことを考えるだけで幸せな気持ちになるというか。
春奈 そうですね。純粋に恋愛を楽しんでいるというか、恋に恋しているというか。そこが幽奈さんともリンクしていて、(幽奈さんは地縛霊なので)叶わない恋かもしれないけど、いまこの人に恋していることが楽しくて幸せみたいな。ほんと純粋な気持ちを歌っている楽曲だなと思います。でも、アニメを知らない人にも刺さるワードがたくさんあるんですよ。特に2番のAメロとか。
■「いつもおんなじ 電車に揺られ 行って帰って/だけど時々 アイス食べれば ご機嫌でした」のところですね。
春奈 いつも同じことを繰り返しているけど、そのなかに小さな幸せがあって、それに支えられて私たちは生きているよねみたいな。歌詞では日常のなかの癒やしがアイスになってますけど、私の場合はアニメなので、この気持ちはすごいわかるなと思いました。
■楽曲制作では、春奈さんから何かリクエストされたんですか?
春奈 基本的にはいただいたものを表現する形で、アニメを前提にという条件だけだったんですけど、最後のサビ前にあるセリフは、後から入れられないかという話になりました。
■「やっぱりキミが好きだー!」と叫ぶところですね。
春奈 スタッフのみなさんと一緒に、どんなセリフを入れたらいいかなと考えて。アニメのことはもちろんなんですけど、ライブ映えも意識したんですよ。たとえば「やっぱり大阪が好きだー!」って地名を入れたり、イベント名を入れたり。この先、ライブで歌っていくことも意識して、このセリフになったんです。
■それは確実に盛り上がりそうですね。ちなみに「やっぱりキミが好きだー!」は、誰かをイメージしてレコーディングしたんですか?
春奈 いま私が推しているアフロディ(『イナズマイレブン』に登場するキャラクターの亜風炉照美)をスマホの画面に出して、それに向かって叫びました。だいぶ恥ずかしかったですけど。(笑)
■最近まで違うアニメのキャラを推してませんでしたっけ?
春奈 過去の推しと“より”を戻したんです。最近『イナズマイレブン』の新シリーズが始まって、過去のキャラも出てくるので、それでちょっと、沼が深いんですよね……。
■そうだったんですね。(笑)でも、ライブで生の「やっぱりキミが好きだー!」を聴ける日が楽しみです。
春奈 ありがとうございます。いまライブでは「やっぱりキミが好きだー!」の後に、お客さんに「オレモー!」と言ってもらえるようにレクチャーしてて、だいぶ定着してきました。ほかにも、間奏でタオルをまわして“タイフーン”を作ったり、合いの手を入れる箇所を作ったり、みんなで一緒に作り上げる曲になったらいいなぁと思ってます。
■みんなで一緒にという意味では、振り付けもポイントじゃないかなと思うんですけど。
春奈 そうですね。今回はわりとガッツリ振り付けがあって。ライブのときに一緒に踊ってくれたらいいなと思って、毎週火曜にやっているSHOWROOMの配信とかでレクチャーしているんですけど、みんななかなか覚えられないんですよ。(笑)だから真似できるところだけでも、もしくは掛け声だけでも入れてもらえたらうれしいです。
■いままでも振り付けが入る曲はあったと思うんですけど、ここまでガッツリの曲は珍しいですよね。春奈さんのなかで、振り付けはどういう位置づけで考えているんですか?
春奈 基本的にダンスのスキルがあるわけではないので、うまく踊ろうっていう気持ちはサラサラなくて。(苦笑)まわりの人たちの話では、春奈るならしい動きみたいなものが、なんかあるらしいんですよ。なので自分らしく、自分が踊りたいように踊ればいいかなっていう心がけでやってます。
■振り付けによって、自分や観客が楽しくなればいい?
春奈 そうですね。みんなが盛り上がってくれたり、真似して楽しんでくれたり、そういうのはステージからも感じることが多いので、楽しむためのコンテンツのひとつとして受け取ってほしいですね。
■今回は衣装にも和のテイストが取り入れられてますけど、注目してほしいポイントはありますか?
春奈 和の浴衣テイストとロリータ要素が合わさって、“和ロリ”チックな衣装になってるんです。オフショルダーとか流行を取り入れたり、スカート丈を短くして白いニーハイを履いたり、本当に和洋折衷になってますね。曲の世界観にもうまくマッチさせられたなと思います。