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BAND-MAID VANITYMIX 2018 SPRING PICK UP INTERVIEW

■話を戻しますが、アルバムを聴かせていただいて、ほとんどの曲に「危険を冒してでも前に進め」みたいなメッセージがあると思ったんです。

小鳩 そうですっぽね。今回は初めて全曲の歌詞を書かせてもらったんですけど、もともとBAND-MAIDの歌詞には強い女性のイメージがあって、そのなかにも弱さだったり、痛みだったりもあるっぽっていうのを前作までは意識していたんです。でも今回は、そこにとらわれすぎないようにしつつ、世界征服に向けての強い部分もあれば、弱い部分もあり、全部を含めたところで「戦い」っていうテーマを自分のなかで置いたんですっぽ。

■歌詞を書くにあたって、影響を受けたものはありますか?

小鳩 映画を観たり、本を読んだりっていうのは、常にしてましたっぽ。毎回そうなんですけど、どうしても似たような言葉しか出てこなくなっちゃうので、そうやって自分では出てこない言葉を吸収したり、いろいろ調べたりしますっぽね。

■今作で参考になった作品は?

小鳩 『3月のライオン』の映画(原作は漫画)を前編後編と見たんですっぽ。将棋の映画なんですけど、ちょうど“Carry on living”を書いているときで、そこから影響を受けた言葉はありますっぽ。

KANAMI 海外ツアーのときの飛行機じゃない?

小鳩 そうですっぽ。飛行機のなかで見て、感動して泣いたっぽ。(笑)あと『ワンダーウーマン』も飛行機で見たっぽ。

■そういう話はメンバー内ではしないんですか?

小鳩 あんまりしないですっぽ。ちょっと恥ずかしいですっぽ。

AKANE 映画を見て書いてるのは知ってたんですけど。

彩姫 どの映画とか教えてくれないんですよ。あと、仮想通貨の曲もなかったっけ?

小鳩 そうですっぽ。小鳩、仮想通貨にハマっていて。

彩姫 “Alive-or-Dead”だっけ?

小鳩 そうだっぽ!

■生きるか死ぬか。仮想通貨っぽいですね。(笑)

彩姫 「見えないリスクを 閉じ込めて」とかあるよね。

小鳩 そういうところは仮想通貨の影響が見え隠れしてますっぽ。

■ちなみにいま仮想通貨は持ってるんですか?

小鳩 いま下がってますけど、絶対上がると思うので、小鳩は保守してますっぽ。(取材はコインチェック騒動前)

■今作を制作しているときにハマっていたら、いまけっこう儲かってますよね?

小鳩 え、いま、あ……ちょこっとプラスには……。(動揺)

■深くは触れないでおきます。(笑)先ほどメンバーも歌詞について詳しく聞いてないと言われてましたけど、気になることはありますか?

KANAMI あります。“anemone”に「愛してる」という歌詞があって、レコーディングする前は直接的すぎるんじゃないかと思ったんですよ。でも、できあがったものを聴いたら、ビックリするくらいハマっていて。

■この曲だけアコースティックな要素もあって、ちょっと雰囲気が違いますよね。

小鳩 そうですっぽね。前回のアルバムでも“Awkward”だけ雰囲気の違う曲だったんですけど、それに近いイメージだなと思って。歌詞は世界征服がアルバム全体のテーマだったから、これは弱い女性が悩みながらも一人を征服したいっていう、愛について書けたらいいなと思ったんですっぽ。でも、もともと彩姫は「愛してる」とか歌いたくないと言ってたので、ちょっとドキドキしましたっぽ。

■なぜ「愛してる」を歌ってもいいことに?

小鳩 去年の夏に出した“Choose me”を作るときに、彩姫に「この曲どんなイメージっぽ?」って訊いたら、最初のサビが「愛こそは」に聴こえると言われて、「愛」を使って大丈夫なんだっぽねと思って。それがあったから、今度はしっかりバラードで歌ってほしいなと思ったんですっぽ。

彩姫 めっちゃ恥ずかしいよ。(笑)

小鳩 そうだろうなと思ってたっぽ。小鳩が歌ってと言われたら、絶対恥ずかしいから。(笑)ちょうどこの時期は、宇多田ヒカルさんの曲を聴いていたんですけど、悲恋の曲が多いじゃないですか。その雰囲気を出せたらいいなと思って。

彩姫 歌詞をもらったときに、「宇多田ヒカルかよ!」って突っ込んだよね。(笑)

小鳩 それを聞いて、伝わっててよかったと思いましたっぽ。

■彩姫さんが愛とか歌いたくないのは、やっぱり恥ずかしいから?

彩姫 愛だとか好きだとか言ってる女が嫌いだったんですよ。なにそれって思っていたし、自分がそういう女だと思われるのも嫌だったんですけど、ちゃんと言わなきゃいけないこともあるんだろうなと思って。

MISA 大人になった。(笑)

彩姫 直接的なほうが心に響く人もいるじゃないですか。私はストレートな歌詞よりも、この人は何を言ってるんだろうみたいな歌詞のほうが好きなんですけど、BAND-MAIDはそういうのじゃなくて、ストレートにズバッと言うほうが合うだろうなと思ったから。それで“Choose me”のときに、「愛こそは」って聴こえるから、愛について語ってくださいと言って。

小鳩 あ、いいんだーって思ったっぽ。それまでは「好き」とか「愛」とか入っている歌詞は、そこを変えてほしいと言われてきたので、意識的に避けていたところがあって。“anemone”も「これですっぽ」って歌詞を出したときに、絶対に言われると思ってたんだっぽ。でも、何も言われなかったんだっぽ。OKしてもらえたと思って、すごいうれしかったっぽ。

彩姫 あえて触れなかっただけで、「愛してるとか言っちゃってるけど、やばくね?」とは思ってましたよ。(笑)でも、確かに曲に合ってるし、とりあえずレコーディングまでに考えようと。

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