BAND-MAID

BAND-MAID VANITYMIX WEB LIMITED INTERVIEW

■普通は「私もこうだったら」と妄想しながら読むものじゃないんですか?

彩姫 そういう読み方はしないですね。

小鳩 KANAMIは感情移入しちゃうタイプって言ってたっぽ。

彩姫 確かに「あんなこと本当にあるの?」って訊かれたわ。(笑)

■まぁ、そのほうが楽しく読めそうですけど。(笑) 『パーフェクトクライム』には恋の駆け引きが描かれていますけど、楽曲にも絶妙に反映されていますよね。

小鳩 歌詞に関しては、原作を読んでいる人にも好きになってもらえるようにしたかったので、その駆け引きなところをイメージしたり、マンガに出てくるセリフを引用したり、すごく意識して書きましたっぽ。

■マンガに出てくるセリフが入っているんですか?

小鳩 「泡沫の夢 罠に嵌る」とか、ちょこちょこ入れていますっぽ。

彩姫 サビの1行目から入っていたので、めっちゃ入れるやんと思いましたね。すごい物語に合う歌詞になっていて、女性ならこういう妄想をしたことがあると思うんです。普段は「堕ちろ 奈落の底へ」なんて言えないと思いますけど、よぎったことはあるような言葉がいっぱいあって。みんなナルシストな部分を持っていると思うので、そういう部分とリンクしていくんじゃないかなって。

■“glory”は感情を入れないように歌ったと言っていましたけど、“Bubble”はどんな気持ちで歌ったんですか?

彩姫 これも「無」ですね。まず作品があるものなので、自分の想いは入れないように。

■自分が視聴者の立場になったときに、そういうタイプのほうが好きなんですか?

彩姫 そうですね。ドラマとかで主題歌を女性が歌っているのは、あんまり好きじゃないんです。女性の声だと、感情的に理解できてしまう部分があるので。

■あー、それは男からしたら逆かも。

彩姫 だから、男女どちらが聴いてもいいように、あまり感情を見せないことを心がけました。まぁ、昔からのご主人様お嬢様(BAND-MAIDファンの愛称)には、バレちゃう部分もあるかもしれないですけど。

■ちなみに原作はまだ完結してないですけど、この曲は最後に「もう戻らない」と歌っていて、ちょっと前向きに終わってるじゃないですか。ドラマの結末を知っているわけではないですよね?

小鳩 知らないですっぽ。でも、あまり暗すぎる感じで終わるとよくないかなと思ったので。

彩姫 マンガでは途中に幸せな部分も入ってくるので、そっちかなっていう感じですね。

小鳩 幸せだけじゃ終わらない感じで続いていますけど。

■ドラマがバッドエンドになる可能性も。

小鳩 そしたら悪い意味の「もう戻らない」になるかもですっぽ。(笑)

■ドラマの結末次第で、曲の聴こえ方も変わりそうですね。カップリング曲についても触れたいんですけど、“Bubble”のほうに収録されている“Smile”は、BAND-MAIDに初期から関わってきた阿久津健太郎さんが作曲です。壮大な展開の曲ですけど、どんな感じで依頼したんですか?

小鳩 こっちのシングルは急に決まったので、カップリングを作る時間がなかったんですっぽ。ストックしている曲はあったけど、“Bubble”に合わせる感じではないねっていう話になって、ここは阿久津さんにお願いしようと。自分たち的にも阿久津さんだったら安心して頼めるし、いい曲を作ってくださると確信していましたっぽ。

彩姫 そろそろご主人様お嬢様が阿久津節をほしがる頃かなというのもありましたし。

小鳩 そしたら自分たちからは出てこないような、爽やかでかっこいい曲を出してくださって。間違いなかったですっぽ。

■こういう曲にしてほしいとかも伝えずに?

小鳩 こちらからは何も言ってないですっぽ。でも、結成当初からの変化をずっと見ているので、いまのBAND-MAIDだからこそできる曲を作ってくださって。自分たち的にも「さすが!」っていう感じでしたっぽ。

■いい信頼関係ですね。それに対しての歌詞も素敵な内容で。

小鳩 久々の阿久津さん曲だし、ストーリー性のある素敵な曲だったので、何か意味合いを込めたいなと思ったんですっぽ。いままで自分の考えることは歌詞にしてこなかったんですけど、BAND-MAIDが築いてきた5年の歳月を考えて、ご主人様お嬢様のことを想って、感謝の気持ちを伝えられるメッセージにしたいなと思って書きましたっぽ。

■いい話じゃないですか。それをカップリングに使ってしまうっていう。

小鳩 ちょっとメインは恥ずかしかったんですっぽ。(笑) カップリングだけど、ご主人様お嬢様が気づいてくださればなって。

■その歌詞の内容については、彩姫さんにも伝えたんですか?

小鳩 「意味合いを込めた歌詞にしたいんだよね」くらいは言いましたけど、詳しくは言わず。でも、気づいてくれましたっぽ。

■彩姫さんは「これ、もしかして?」とか言ったんですか?

彩姫 何も言ってないです。でも、明らかにお給仕(ライブ)のことだなと思ったので。

■これは表題の2曲とは違って、感情をしっかり込めて?

彩姫 あ〜………はい。

小鳩 だいぶ間がありましたっぽ。(笑)

彩姫 まぁ、明るく歌えるようにはしましたし、歌っててもお給仕しているときの風景がよぎったので。

■ツンデレの“デレ”は、曲を聴けと?

彩姫 ははははは。(苦笑)

小鳩 聴いてもらえれば、きっと感じ取ってもらえると思いますっぽ!

■残すは“glory”のカップリング“hide-and-seek”ですけど、今回の4曲のなかでは、唯一何もないところからできた曲ということですか?

小鳩 そうですっぽね。もともとKANAMIが作ってくれてたストックがいくつかあって。

彩姫 そのなかから“glory”のカップリングに合いそうなものを選んで。

小鳩 そこから作り始めましたっぽ。

彩姫 リアレンジはしましたけど、何の縛りもなく作った曲にはなりますね。

■BAND-MAIDの最新のモードが出た曲なんですか?

彩姫 もともとはKANAMIが、お給仕のときにこういう曲があったらいいなと思って作ったらしいです。セットリストを作るときに、いつも2セクション目の間くらいで悩むので、そこに入れることを想定して。

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