2019年もメイドの快進撃は止まらない!アニメED曲とドラマ主題歌を2枚同時リリース!
昨年は世界征服を掲げたアルバム『WORLD DOMINATION』のリリースに始まり、2度の国内ツアー、さらにはアメリカ・ヨーロッパなどでの海外ツアーでもソールドアウトを続出。快進撃を果たしたBAND-MAIDだが、2019年は勢いをさらに加速。年始からシングルを2枚同時リリースする。アニメ『遊☆戯☆王VRAINS』のエンディング曲“glory”、ドラマ『パーフェクトクライム』の主題歌“Bubble”、そして歌詞にもぜひ注目してほしい各カップリング曲について、小鳩ミクと彩姫の2人に解説してもらった。
■“glory”は10月からオンエアされてましたけど、“Bubble”のほうは急にタイアップが決まったんですか?
小鳩 そうですっぽね。自分たち的にもサプライズでしたっぽ。
彩姫 「両A面になるんですか?」って訊いたら、それぞれのタイアップがあるので、そういうのはできないって言われて。
小鳩 それで2枚同時リリースになったんですっぽ。
■年始から2枚なんて幸先が良いですよね。まず“glory”の話から聞きたいんですけど、これは『遊☆戯☆王VRAINS』のために書き下ろしたんですか?
小鳩 そうですっぽ。エンディング曲になりますと言われてから作りましたっぽ。
■「一歩を踏み出し、トライしよう!」というアニメのテーマにピッタリな曲だなと思いました。
小鳩 テーマは先に教えていただいたんですけど、「AIと人間の共存を深く描いていきます」と聞いたので、それを大事にして歌詞を書きましたっぽ。ただ、『遊☆戯☆王』シリーズは小さい男の子が憧れる作品なので、BAND-MAIDの暗い面は出しすぎないようにして、前向きに捉えられる歌詞を意識しましたっぽ。
■でも実際のストーリーは、ちょっとダークですよね。
彩姫 わりと大人向けの内容でしたね。
小鳩 (原作が1996年にスタートした)『遊☆戯☆王』を小さい頃から見続けている方は、いまはいい年齢になられていると思うんですけど、そういう方も楽しめるアニメになっているんですっぽ。だから歌詞に関しても、あまり子供じみた感じにならないようにしましたっぽ。
■逆に言うと、アニメがそういう内容だから、BAND-MAIDが選ばれたのかもしれないですね。彩姫さんは、どんなことを意識して歌ったんですか?
彩姫 お子様から大人まで見ているアニメなので、あまり感情を入れずに歌いました。
■あえて感情を入れずに?
彩姫 はい。聴いている側で色をつけてほしかったので。あと、AIの話なので、機械的な感じにしたほうがいいんじゃないかという意見もあって。自分的にもチャレンジした曲になりました。
■実際、アニメを見た人たちからの反応はいかがでした?
小鳩 やっぱり1回目に流れたときは、「エンディングが違う!」みたいなツイートがいっぱい上がってて、「ぽー!」って思いながら検索して見てましたっぽ。
彩姫 「こんなバチバチでかっこいいのにメイドかい!」って、ツッコミを入れてる人もいました。(笑)
■BAND-MAIDを知らない人にも伝わった証拠ですよね。そういう人たちには、今回の曲のどこに注目してほしいですか?
彩姫 これがBAND-MAIDらしさが全開の曲だと思ったら、たぶん他の曲を聴いたときにビックリしちゃうと思うんですよ。
小鳩 激しさに関しては入門編かもしれないですっぽ。
■まぁまぁ激しいほうの曲かなと思っていたんですけど、そうでもない?
彩姫 前作『start over』のカップリングだった“Screaming”がハードすぎたので、麻痺ってるのかもしれない。
小鳩 “Screaming”に比べたら、ちょっとおとなしいくらいの感覚かもしれないですっぽ。今回は自分たちの色はなくさないなかでも、聴きやすさを意識して、一緒に歌ってほしいという気持ちで作ったので、やっぱり入門編かなと思いますっぽ。
■入門編とはいえ、けっこう練習しないと一緒には歌えなさそうです。(笑)
小鳩 はははは。(笑) BAND-MAIDはテンポが速くて、ツメツメなメロディーが多いので、歌ってほしいと思って作ってはいるんですけど、なかなか難しいだろうなとは思いますっぽ。
彩姫 でも「あれ それ これ どれ」の部分とか、小さい男の子は好きそうだなって。
小鳩 できるだけ簡単な英語を使って、小さい子でも音的に覚えられるサビを意識したので、いつもの曲よりは歌いやすいと思いますっぽ。
■英語という点では、『遊☆戯☆王』は海外でも人気ですけど、反応はありました?
小鳩 エンディング曲に決まったことを発表したときは、日本よりも海外からの反応のほうが多かったですっぽ。
彩姫 (YouTubeの)MVのコメント欄も、ほぼ海外からの書き込みなんですよ。
■BAND-MAIDも海外のファンが多いし、「俺の好きな2つが!」みたいな人もいそうですよね。
小鳩 そうなってくれたら最高ですっぽ!
■アニメの主題歌にBAND-MAIDを起用すれば、海外展開もしやすそうだし。
小鳩 ぜひ!(笑) 少しは貢献できるかなと思いますっぽ。
■もう一方の“Bubble”はドラマ『パーフェクトクライム』の主題歌ですけど、こちらも書き下ろしですか?
小鳩 主題歌のお話をいただいたときは、海外ツアーに行く直前だったので、録り貯めていた曲のなかからドラマ側に選んでもらっていたんです。でも、ちょうどそのときにギターのKANAMIが作っていたデモがあって、「こっちのほうが合うと思うんですけど」って提出したら、ぜひそっちでと言っていただけたので、そこから作り込みましたっぽ。
■原作のマンガを読んだんですけど、イントロのギターを聴いた瞬間に意識した感が伝わってきました。
小鳩 もともとKANAMIが原作を読んでいたんですっぽ。それもあって、こっちがピッタリだっていう彼女の想いがあって。
彩姫 私も読んでたし、ベースのMISAちゃんも読んでいて。
小鳩 小鳩も広告で見て知ってはいたんですけど、歌詞を書く前に全部読みました。
■けっこう過激な内容ですよね。いきなりベッドシーンから始まってビックリしました。
小鳩 「これ、どこまでドラマで再現するんだろう?」と思いましたっぽ。(笑)
■こういうドロドロした恋愛模様とか、彩姫さんは苦手そうなイメージがあったので、読んでいたのは意外でした。
彩姫 好きなんですよ、ありえない系のマンガ。先生と生徒が恋するとか、こんなイケメン絶対いねーしみたいなのとか。それをひとりでツッコミを入れながら読むっていう。