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BAND-MAID WEB LIMITED INTERVIEW

小鳩ミク(Gt&Vo)、彩姫(Vo)、KANAMI(Gt)、AKANE(Dr)、MISA(Ba)

ハードロックで世界征服を進めるメイドの新作は、原点に立ち返ることで生まれた“矛盾の愛”

今年は既にスイス、シンガポール、メキシコ、マレーシアでライブを行ない、バンド結成当初からの目標である“世界征服”を着々と進めているBAND-MAIDが、最新シングル『start over』をリリースした。2月のアルバム『WORLD DOMINATION』では、これでもかとハードロックナンバーを連発して畳み掛けたが、今作は一転、ライブでもここぞというタイミングで繰り出されるであろうミディアムテンポのロックナンバーに仕上がった。制作にあたり、原点に立ち返ったという彼女たちが、必然を感じざるを得ない完成までの経緯を教えてくれた。

■ニューシングルの“start over”ですが、曲を聴いてビックリしました。どういう経緯でできた曲なんですか?

小鳩 今回のシングルを作るとなったときに、みんなで「どんな曲にするっぽ?」って話し合ったっぽ。メンバー全員で会議をしたのは初めてでしたっぽ。

KANAMI いつも私がデモを作って、それをメンバーに送る流れなんですけど、今回はスランプというか、次にどんな曲を出せばいいのかわからなくなってしまって、メンバー全員で会議をすることになったんです。そのなかで彩ちゃん(彩姫)から「原点を見直すのはどう?」という提案があって。

■原点というのは?

KANAMI 私たちが最初に出した『MAID IN JAPAN』というミニアルバムがあるんですけど、ちょっとJ-POP寄りな楽曲が多いんですよ。それを全部聴き直して、最初はこうだったなというイメージが膨らんで。あと、もっとみんなに歌ってもらえるようにしたいねっていう話もしたので、カラオケで歌いやすい感じも意識しました。

小鳩 BAND-MAIDの曲は、カラオケで歌うには難しい曲が多いので。(笑)もっとみんなが歌いやすい曲でもいいんじゃないかって話したんだっぽ。

KANAMI 前回のアルバムで私たちのハードロックチューンはかなり確立できたなと思えたし、私たちが掲げる「世界征服」をするためには、いろんな人に歌えるようになってほしいなと思ったんです。

■まずイントロのピアノにビックリして、曲調にビックリして、歌詞を見てもっとビックリして。3回ビックリさせられました。

小鳩 イントロをピアノにしたのは彩ちゃんの提案でしたっぽ。

■作詞は小鳩さんですけど、これはラブソングということでいいんですか?

小鳩 ラブソングというか、歌詞のテーマとしては「矛盾の愛」を掲げていて。その愛が恋愛なのか、友情なのか、なんなのかっていうのは、聴く人によって好きに捉えてもらえたらいいなと小鳩は思っていますっぽ。

■なんでこのテーマに行き着いたんですか?

小鳩 原点に戻ろうという話をしたときに、最初の頃はもっとポップな感じだったなと思い出して。歌詞も最近は暗かったり、ラブソングでも闇が深かったりする曲が多かったので、もうちょっと爽やかな感じに持っていきたかったんですっぽ。あと、タイトルの“start over”は繰り返すとか、やり直すという意味なんですけど、それも原点に戻って、また成長して進んでいこうという意味を込めましたっぽ。

■一周まわったからこその歌詞に?

小鳩 そうですっぽね。 ただ、まっすぐなだけじゃ、いまの自分たちとはかけ離れているので、自分たちに重ねられる部分として、壁にぶち当たりながら突き進んできたということを入れられたらなと思ったっぽ。それで歌詞に「掲げた ピースサイン/I don’t give a fxxk.」と入れたんですけど、ピースのなかにファックなのか、ファックのなかにピースなのか、真逆なことだけどプラスに捉えて前に進んでいこうって。

■歌詞はいろんな捉え方があると思うんですけど、彩姫さんは以前、愛だの恋だの歌いたくないと言っていましたよね。

小鳩 それは“Choose me”(2017年7月リリース)のときに許可をもらって、アルバムでも“anemone”で「愛してる」と歌ってもらって耐性ができたので、もう大丈夫だと思って書いたんですっぽ。

■でも今回は、より表現が強くなっていると思うんですよ。

彩姫 まぁ、レコーディングのときは恥ずかしかったです。

小鳩 最初に一回つるっと歌ってもらったら、「恥ずかしっ!」って言ってたっぽ。(笑)

彩姫 ずっと「恥ずいわ〜」って言っていました。

■だって「ああ どうしようもなく/焦がれる愛を」ですよ。

小鳩 ぽー!

彩姫 歌った本人ですけど、よくわかんないです。(笑)想像でやりました。

■「不完全な関係」とか、どういう意味なんだろうと思ったんですよ。

小鳩 うーん、いろんな闇もありますっぽねー。(笑)

■彩姫さんは、小鳩さんから説明してもらわないんですか?

彩姫 いつも小鳩に訊くんですけど、「それは彩ちゃんが考えてっぽ」みたいな。考えてわかんないから訊いているのに、「なんだこいつ」って。(笑)ただ今回は、話し合いのときからいろんな意味を持たせるっていう前提があったので、勝手に自分のなかで想像して、自分なりに噛み砕いた感じですね。

■どんなストーリーを思い描いたんですか?

彩姫 私は母でやりました。

■反抗期で迷惑かけたけど、やっぱり愛してる的な?

彩姫 そんなときもあったなぁーみたいな。(笑)こういう性格なので、ぶつかるときもあったんですよ。

小鳩 すごい似ているんだっぽ。

彩姫 私を倍、ヒドくしたのが母です。でも、私は母を思い浮かべましたけど、恋人でも、友人でも、家族でも、いろんなストーリーを持たせられる歌詞だと思うので、この曲を聴いて誰を思い浮かべたのか、逆に教えてほしいです。

小鳩 小鳩も知りたいですっぽ。今回この曲を出すにあたって、もちろんいい曲を作った自信はあるんですけど、いつもと違うことをした分、不安だったというか。だから感想とか、聴いたときの気持ちとか、教えてほしいなとすごく思いますっぽ。

KANAMI いまだからできた曲だと思うんです。ハードロックをやってきた積み重ねがあったから、絶対に原点のときとは違うし、個人的にもみんなで相談して作ったのは初めてだったので思い入れも深くて。だから、みなさまに受け入れてほしいなぁ。(笑)

AKANE アルバムで自分たちが見せたいハードロックを出し切れたので、そのうえでさらに広げたいという気持ちでできた曲なんです。アルバムを出してなかったら、この曲はできなかったと思います。

小鳩 今回は曲を作るうえでも、引き算というのをがんばってくれたんだっぽ。

KANAMI メロディーを浮き出させたくて。いつもは音を重ねがちなんですけど、とにかく減らして、彩ちゃんを目立たせたいと思ってやりました。

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